【賃貸】和室のおしゃれな使い方は?メリットやデメリット、活用のコツを解説

「賃貸の和室」と聞くと、古臭くて使いにくいイメージをお持ちではありませんか? 実は今、日本の和の静けさと北欧の温かみを融合させたインテリアスタイル「ジャパンディ(Japandi)」や、植物や自然素材を取り入れて安らぎを感じる空間を作る「バイオフィリックデザイン」など、畳ならではの質感を活かしたおしゃれな空間作りが注目を集めています。 一方で気になるのが退去時の費用です。柔らかい素材である畳は傷や汚れがつきやすく、フローリングに比べて原状回復のトラブルになりやすい側面があります。どこまでが入居者の負担でどこからが貸主負担となる「通常損耗」なのか、正しい知識を持っておくことが大切です。 本記事では、和室を現代風におしゃれに使いこなすテクニックから退去時に後悔しないための原状回復のルールまで、賃貸の和室を賢く楽しむためのポイントを丸ごと解説します。
目次

【賃貸向け】和室のおしゃれな使い方

集中力が高まる「ホームオフィス・書斎」

在宅ワークの作業場として和室が注目されているのは、決して偶然ではありません。畳の材料である「い草」にはフィトンチッドやバニリンが含まれており、九州大学農学研究院の研究では「い草」の香りが集中力やリラックスに好影響を与えるとする資料が公開されています。フローリングのリビングから和室に移動するだけで気分が切り替わり、作業に没入しやすくなるのも畳空間ならではの利点でしょう。
また、畳間はバイオフィリックデザインにもフィットする間取りです。バイオフィリックデザインとは「自然素材や植物を室内に取り入れて心身の快適さを高める設計思想」のこと。「い草」のアースカラーと木目は同系統のトーンで取り入れやすいデザインです。
こうした和の素材感と北欧の機能美を融合させたスタイルは「ジャパンディ(Japandi)」と呼ばれ、近年SNSを中心に人気が高まっています。
(pdf)九州大学大学院農学研究院|九州大学>>

子どもが安全に遊べる「キッズスペース」

畳はクッション性と吸音性に優れた床材です。小さな子どもが走り回っても足音をしっかりと吸収し、階下への騒音を心配せずに済む点が大きな魅力といえるでしょう。積み木などの堅いおもちゃが崩れた際の甲高い音もやわらげてくれるため、親のストレス軽減にもつながります。
汚れが心配な場合は置き畳タイプの「洗える撥水畳」がおすすめです。既存の畳の上に重ねるだけで導入でき、カラーバリエーションも豊富。子どもが成長したあとは客間やワークスペースへの転用も視野に入れておけます。将来の用途に合わせたモダンカラーを最初から選んでおけば、敷き替えなしで長く使えるでしょう。

布団でつくる「リラックス寝室」

布団を敷いて横になると顔が畳に近づき、立っているときには気づかなかった「い草」の穏やかな香りに包まれるはずです。
同研究室の別の実験では「い草」の香りがある環境で睡眠効率がわずかに向上したとするデータも報告されており、穏やかな入眠をサポートする畳は注目に値する素材と言えるでしょう。

賃貸で和室を選ぶメリットと使い方の注意点

和室・畳間のメリット

クッション性が高い

畳は厚さ約5〜5.5cmの藁床やボード材が重なった多層構造で、芯材が衝撃を分散するクッションの役割を果たします。フローリングで転倒すると「ゴツン」と硬い音がしますが、畳なら「トスン」と軽い衝撃で済むケースが多いでしょう。子育て世帯や高齢の家族がいる家庭にとって心強い特長です。

湿度調整機能がある

い草には天然の調湿機能があり、湿度が高いときに水分を吸収し乾燥時に放出します。梅雨どきに和室へ足を踏み入れると、廊下に比べて肌がサラッとした感覚を覚えるのはこの働きによるものです。冬場は蓄えた水分を放出して乾燥をやわらげてくれます。

断熱機能がある

畳の芯材には微細な空気層が含まれており、空気の熱伝導率の低さで断熱効果をもたらします。真冬の朝にフローリングに素足で立つと足裏からジンジンと冷たさが伝わりますが、畳ではあの底冷えが大幅にやわらぐのです。床からの熱損失が抑えられる分、暖房費の節約にもつながるでしょう。内見時には素足で床に触れて、フローリングとの体感差を確かめてみてください。
内見とは?当日の流れとチェックポイント、必要な準備について解説>>

家賃が比較的安い

同じエリア・同じ間取りでも、「和室あり」の部屋は洋室のみの物件に比べて家賃が抑えられる傾向にあるため、仮に月5,000円の差があれば年間6万円の節約になります。
浮いた家賃でラグや間接照明を揃えれば、和室を自分好みにアレンジする予算まで確保することが可能。リノベーション済みの和室物件なら、新築のような快適さと割安な家賃を両立した掘り出し物に出会える可能性も十分あるでしょう。

和室・畳間のデメリット

重い家具は傷や凹みの原因に

畳はフローリングより柔らかく、ベッドやタンスを長期間置くと脚の跡がくっきり残ります。退去時にベッドをどかしたら畳にめり込んだ凹みが複数あった、というトラブルは珍しくありません。
対処にかかる費用は「裏返し」で1枚4,000〜7,000円、「表替え」なら8,000〜15,000円が目安。数枚に跡がつけば数万円の修繕請求になるケースもあります。

湿気には注意が必要

換気が不十分だと畳が吸い込んだ湿気を放出しきれず、溜まった湿気がカビやダニを発生させる原因になります。押入れを開けたら布団裏に黒い点々が広がっていたという事態を防ぐためにも、湿度の高い時期は除湿機を利用しましょう。

使い方次第では原状回復に費用がかかる

退去時の畳の張り替えで、まとまった額の修繕費を請求されるケースが実際に存在します。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、日焼けや家具の設置跡など経年変化・通常損耗は貸主負担が原則とされています。一方で、飲食物のシミやペットによる引っかき傷など、「故意・過失」が原因の損耗は借主負担となるのが原則です。
ただし、本来は貸主が負担すべき通常損耗の範囲まで不当に請求された場合には、ガイドラインを根拠に交渉することで減額が認められるケースも少なくないため、入居前に契約書の内容をしっかりと確認しておくと、退去時のトラブルを未然に防ぐ鍵となるでしょう。
原状回復をめぐるトラブルとガイドライン|国土交通省>>

畳を保護する対策とコツ

上のデメリットは次に挙げる4つの対策でその多くを回避できます。
1つ目は「凹み防止マット」の利用。家具の脚に貼るだけで荷重を分散でき、数百円で数万円の修繕リスクを回避できます。
2つ目は「ウッドカーペットやラグの併用」。畳の上に敷けば傷や汚れから広範囲を保護でき洋室のような見た目に変えられます。インテリアの幅が広がり、退去時の原状回復リスクを下げる点が大きなメリットといえるでしょう。
3つ目は「すのこ+除湿シート」の利用。あわせて1,000円前後で揃えられるほか、押入れの底に敷くだけでカビの発生リスクを大幅に下げられます。布団は定期的に干して、週1回以上は寝具に掃除機をかけるのが理想です。
4つ目は「遮光カーテン」の活用。日焼けによる変色はガイドライン上「貸主負担」が原則ですが、窓際だけ極端に色が変わると管理会社とトラブルになるケースも少なくないため、日中は遮光カーテンで日差しを調整しておくと安心です。
「凹ませない」「傷つけない」「湿気をためない」「日焼けさせない」。この4つを徹底すれば、畳に関する修繕費を大きく抑えられる可能性があります。
「カビ及びダニ対策について」|厚生労働省>>

使い方で暮らしは変わる!和室賃貸を借りるならテクトピアへ

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まとめ

内見の際にはぜひ畳の上を裸足で歩いてみてください。い草のやわらかな香りと足裏に伝わる弾力を実感できるはずです。書斎にすれば集中できる空間になり、子どものいる家庭なら転倒時の安心材料になります。
ただし、凹みや湿気には要注意。通常損耗の範囲をあらかじめ知っておくだけで、退去時の後悔を防げます。メリットを活かしデメリットに備える意識があれば、和室は「妥協」ではなく「自分らしい空間」になるでしょう。

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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