一人暮らしの場合、引越しの挨拶回りは必須?

目次

一人暮らしでも引越しの挨拶回りをすべき物件とは

「向こう三軒両隣」という言葉があるように、一昔前はご近所さんとの親しい付き合いを通して、声を掛け合いお互いに支え合う習慣が多くみられました。しかし、今では集合住宅やマンションが増えて、生活スタイルやご近所付き合いの考え方も多様化しています。
SUUMOが2019年に実施した「引越しに関するアンケート」によると、一人暮らしで引越しの挨拶をしているのは64.6%で、35.4%は挨拶をしないという結果に。とはいえ、引越しの挨拶をしておくほうがよいケースもありますので、以下でご紹介しましょう。

※参照元:SUUMO「引っ越しのときの挨拶についてアンケート結果を紹介!マナー講師による解説・挨拶状の例文も」

挨拶しておくとよい物件

ファミリー世帯が多いアパート・マンションに入居する場合は、挨拶しておくのが無難です。子どもがいる世帯はとくに不審者への警戒心が強いので、顔を覚えてもらっていないとあらぬ疑いをかけられて隣人トラブルに発展する可能性もあります。隣人がどんな人かがわかれば、お互いに安心できるでしょう。

挨拶は控えたほうがよい物件

単身者が多く住んでいる物件や、引越し挨拶の習慣がほとんどない都心エリアでは配慮が必要です。相手が一人暮らしだと予定にない来訪で警戒されたり、生活リズムの違いから挨拶がかえって迷惑になったりすることも考えられます。この場合、無理に挨拶をせずとも、普段すれ違う際に会釈をして自然に顔を覚えてもらうのもひとつの方法です。
どのような物件でも、仲介の不動産業者は近辺の事情をよく知っているはずです。どのような人が住んでいる物件なのか、引越し挨拶に対してどのような考え方なのかなど、質問・確認してから挨拶の仕方を決めるとよいでしょう。

一人暮らしで引越しの挨拶をするメリット・デメリット

メリット1:好感度が上がる

誰でも挨拶してもらうと気持ちがよいもの。引越しの挨拶は好感度を上げるチャンスです。
隣近所にどんな人が引越してきたのか(どんな人が住んでいるのか)わからないままだと、お互いに不安を感じる場面が出てくるでしょう。新しい環境で周りと程よい距離感を保ちながら落ち着いた生活を送るために、挨拶は双方に好印象を与えられる大きなメリットといえます。

メリット2:トラブル防止になる

挨拶は近隣住民とのトラブル防止にも効果があります。集合住宅の場合、不快に感じる生活音はどうしても出てしまうもの。顔見知りになっていれば「夜何時以降は少し気をつけていただけると助かります」と伝えやすくなり、深刻なクレームには発展しにくくなります。逆も然りで、伝えてもらうことでどの程度の音なら迷惑になるのか判断しやすいのもメリットです。
挨拶しながら隣近所の家族構成や年齢層などが把握できれば、「まだ子どもが小さいからね」というようにイライラせずに済みます。

メリット3:防犯効果が高まる

アパートやマンションなどの場合、両隣や上下階に引越しの挨拶をしておくことで、お互いにどんな人が住んでいるのか認識できます。もし普段見なれない人が部屋の近くに来たなら不審者として警戒できて、逆に自身も不審者扱いされにくくなるのがメリット。挨拶は防犯効果にも一役買っているのです。

メリット4:もしものときに近所を頼れる

トラブルや災害など不測の事態が起こったときに、隣近所で助け合えるのは大きなメリットにあげられます。通常、設備の不具合などのトラブルは不動産会社や大家さんに相談するのが一般的ですが、時間帯や状況によっては連絡が取れないことも。普段からご近所さんと良好な関係が築けていれば、お互いに協力しあいながらトラブルを解決できるでしょう。

メリット5:挨拶で付き合い方を決められる

引越し挨拶は、相手の対応次第で必要な距離感をはかれるメリットもあります。「挨拶程度にとどめよう」「もう少し親しくなりたい」「あまり関わらないほうがいいかも」など、今後の付き合い方を決める判断基準は一人暮らしをするうえで役立つでしょう。

デメリット1:一人暮らしがバレる

単身者が一人で挨拶に行くと住まいが特定されてしまい、泥棒のリスクやストーキングなどトラブルに巻き込まれる恐れがあります。とくに女性は防犯対策としてあえて挨拶をしない選択も必要です。

デメリット2:相手に警戒される可能性がある

男性が女性の単身世帯に挨拶しに行くと、不必要に警戒されるかもしれません。最近では男性がストーキングされるケースもあり、女性でも異性の単身世帯への挨拶は気を使いたいもの。直接訪問せずに手紙やカードなどで挨拶するほうが無難な場合もあります。

デメリット3:挨拶がきっかけでトラブルに巻き込まれる可能性がある

顔見知りになることで宗教やセミナーなどに勧誘されるケースがあります。こういったトラブルは一人で解決するのが難しいため、すぐに大家さんか不動産会社に相談しましょう。

一人暮らしの引越し挨拶におけるマナーやポイント

引越しの挨拶は、お互いに気持ちよく過ごすために有効なコミュニケーション方法のひとつです。それでも挨拶そのものに不安がある方に、マナーを守った挨拶の仕方をご紹介します。

相手の負担にならない手土産をもって行く

引越し挨拶は言葉だけでなく、受け取った側の負担にならない程度のお土産があると、よい印象をもってもらいやすくなります。
価格帯は500~1,000円位で、タオル・ティッシュペーパー・洗剤など、相手を選ばない「消え物(消耗品)」だと普段使いしやすいため喜ばれます。食べ物なら日持ちのする焼き菓子がおすすめ。ちょっとした品でもギフトだとわかるように、丁寧な「のし」をつけると相手の印象に残りやすくなります。
黒いペンで表書きの上部に「御挨拶」、下部に自分の名字を書くのが一般的な書き方です。

身だしなみは整えてから訪問する

初対面の相手によい印象をもってもらうために、身だしなみは大切な要素です。引越し挨拶は近所だからラフな格好でもよいと思いがちですが、相手が不快に感じないような清潔感のある服装と身だしなみを心がけましょう。
挨拶を引越し当日に行なう場合、作業着が汚れる前に訪問を済ませるか一度着替えてから伺うなど、タイミングも意識するとよいでしょう。

挨拶は手短に1~2分程度で済ませる

引越しの挨拶は、あくまでも「相手の時間を拝借している」ことを念頭に置きましょう。丁寧な言葉づかいで手短に、これからお世話になる気持ちを伝えるとよい印象を与えられます。

不在が続くなら手紙を出す

一人暮らし向けの物件では、人によって生活リズムが不規則な可能性も考えられるため、挨拶に行っても不在の場合があります。その時は時間帯を変えて訪問しなおすか、手土産と簡単な手紙をポストに残しておくとよいでしょう。手紙には「◯号室に引越してきた◯◯です。よろしくお願いします。」といった内容を書きます。引越してきた人がいると伝わるだけでも、後日すれ違った時に挨拶がしやすくなるでしょう。
引越し挨拶が習慣ではないエリアや単身者の多い物件だと、警戒される可能性があります。手紙を出しても問題ないか、一度不動産会社に相談してみるとよいでしょう。

挨拶は家族や知人と一緒に行く

家族と一緒に挨拶に伺うのはよい挨拶方法のひとつ。とくに親や祖父母など、年長者に挨拶してもらうのは礼に適うものです。また、「一人暮らしではない」「頻繁に行き来する人がいる」と印象づけられる点は防犯面でも有効といえます。
同伴者には、女性なら父親・彼氏・男性の友人、体格のいい人が一緒だと防犯の観点から安心材料になるでしょう。男性なら母親・彼女・女性の友人など異性と一緒に挨拶に行くと、威圧感を与えずによい印象をもってもらいやすくなります。
同伴者がいる礼儀正しい挨拶は、常識ある社会人としての印象を与えられるほか、様々なトラブル抑止にもつながる一石二鳥の方法です。

やってはいけない引越し挨拶とは

早朝深夜や食事の時間帯に訪問する

挨拶に伺う時間帯は、相手が在宅だからといって忙しい朝の時間帯は迷惑なもの。せっかく挨拶してもかえって印象が悪くなってしまいます。
基本的なマナーとして挨拶は明るいうちに伺うのがよいとされており、日中なら10時以降が理想的。夕方なら17~18時ごろに訪問するとよいでしょう。入浴する人の多い18時以降は避けたいものです。

何度も訪問する

挨拶のためとはいえ、何度も訪問するのは考えものです。相手が不審者対策で居留守を使っている可能性を考慮しましょう。しつこく訪問すると悪い印象を与えてしまいかねません。

留守宅のドアに食べ物をかけておく

留守だからといって、ドアノブに挨拶文と一緒に食べ物をかけておくのはやめましょう。顔も知らない相手からの食べ物は「何が入っているかわからない」と警戒されてしまうだけでなく、衛生面でも不安があります。また、第三者にいたずらされる可能性も考えなければいけません。相手と自分を守るためにも、絶対に避けるべき挨拶方法です。

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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