2人暮らしの平均生活費は、昨今の物価状況をふまえると月々約25万〜30万円ほどが目安です。決して軽い負担ではありませんが、家賃や通信費などの固定費を中心に見直すことで、無理のない家計管理は十分に可能です。
本記事では、2人暮らしにかかる費用の平均額や内訳、将来を見据えた効率的な節約方法について解説します。お互いのライフスタイルに合った住まいを見つけ、理想の新生活をスタートさせるための一助として活用してください。

- 2人暮らしの費用(生活費)の平均額(家賃抜き)
- 2人暮らしの費用の内訳と相場
- 2人暮らしの費用シミュレーション
- 2人暮らしの費用を節約する方法
- 2人暮らしの費用を分担する際のポイント
- よくある質問
- まとめ
2人暮らしの費用(生活費)の平均額(家賃抜き)
まずは、家賃を除いた2人暮らしの生活費の平均額を見ていきましょう。「毎月どれくらい生活費が必要なのか」を考えるうえで参考になります。
総務省統計局「家計調査(2024年(令和6年)平均)」によると、2人以上の世帯における2024年の消費支出は、1世帯あたり月平均300,243円です。家賃や食費・水道光熱費・通信費・日用品費など、日常生活に必要な支出全体を表しています。
ここから、住居費約18,000円を引くと約28万円となります。これは統計上の平均値です。一方で、実際の賃貸では家賃が月8〜12万円程度かかるケースが多いため、家賃相場を前提に生活費全体を25〜30万円程度で見積もる場合、家賃を除いた生活費は18〜22万円前後がひとつの目安と言えるでしょう。
※参照元:総務省「総務省統計局 家計調査(2024年(令和6年)平均(2025年2月7日公表))」
2人暮らしでは、一人分ずつ単純に倍になる費用と、共有することで増えにくい費用が混在する点が特徴です。以下の表では、住居費含む平均額をまとめました。
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 住居 | 18,088円 |
| 食料 | 89,936円 |
| 光熱・水道 | 23,111円 |
| 家具・家事用品 | 12,788円 |
| 被服及び履物 | 9,985円 |
| 保健医療 | 15,348円 |
| 交通・通信 | 41,731円 |
| 教育 | 11,705円 |
| 教養娯楽 | 30,240円 |
| その他の消費支出 | 47,311円 |
※参照元:総務省「家計調査報告 2024年(令和6年)12月分及び2024年平均」
各種の価格高騰を受け、支出額が増えており、生活のゆとりは感じにくい状況です。この点をふまえると、平均額をそのまま目標にするのではなく、「どこにお金がかかっているか」を理解することが節約のポイントです。
なお、2人暮らしの家計の全体像については、以下の記事でも詳しく解説しています。
★関連記事:同棲を始めるベストなタイミングとは?費用やおすすめの間取りを紹介
2人暮らしの費用の内訳と相場
2人暮らしを始めるにあたって、まず気になるのが「毎月どれくらいのお金がかかるのか」という点ですよね。
かかる金額は、毎月決まって出ていく「固定費」と、使い方次第で金額が変わる「変動費」に分かれます。それぞれの相場を知ることで、自分たちの収入に対してどの項目にどれくらい充てられるのかを考える目安になります。
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 保険医療費
- その他(日用品・娯楽・交際費など)
「家賃」の平均額
2人暮らしの支出の中で、最も大きな割合を占めるのが家賃です。
総務省の家計調査では「住居費」という項目で集計されていますが、ここには持ち家の方や社宅、家賃補助がある世帯のデータも含まれているため、賃貸物件を借りる際の純粋な家賃相場とは少し異なります。
実際に賃貸では、月8万〜12万円程度が一般的な相場です。家賃は一度決めてしまうと簡単には下げられない固定費ですので、収入とのバランスが大切です。2人の手取り収入を合わせた額の25〜30%以内に抑えると、生活費にも余裕が生まれ、無理のない暮らしが送れます。
また、都市部では利便性を求めて1Rや1Kで工夫して暮らすケースもありますが、長く穏やかな共同生活を続けるなら、お互いのプライバシーを確保できる「1LDK」以上の間取りを選ぶのがおすすめです。心のゆとりと家計のバランスを考えながら、優先順位を整理して物件を選びましょう。
★関連記事:家賃の目安は手取り収入の何割?給料・生活費のシミュレーション!
「食費」の平均額
食費は、日々の過ごし方によって最も金額が変わりやすい項目です。2人以上の世帯での食費は約9万円が相場です。
金額には、お家で作る自炊の材料費だけでなく、外食や買ってきたお惣菜(中食)の代金も含まれます。食品の値上がりが続いていることもあり、外食やデリバリーを頻繁に利用すると、月10万円を超えてしまうことも珍しくありません。
一方で、「外食は月に◯回まで」といったルールを2人で共有し、平日は献立を固定して自炊を心がけることで、7万〜8万円台に抑えている世帯も多いようです。
また、時間を節約するために「ミールキット」を活用するスタイルも人気。少しコストはかかっても、調理の負担を減らして「2人でゆっくり食事を楽しむ時間」を確保することは、生活の満足度を高める素敵な方法です。
「水道光熱費」の平均額
夏は冷房、冬は暖房や給湯の使用量が増えるため、水道光熱費は季節による変動がとても大きいのが特徴です。電気・ガス・上下水道の料金を合わせると、約2~3万円が平均です。
どちらかが在宅ワーク中心で一日中エアコンをつけていたり、お風呂が大好きで毎日たっぷりのお湯を張り直したりする習慣がある場合は、相場よりも数千円ほど高くなることも珍しくありません。エネルギー価格上昇の影響もあり、意識して節約していても全体の請求額は高くなってしまう傾向があります。
また、物件選びの際には、都市ガスかプロパンガスかを確認しておくこともポイント。一般的に都市ガスの方が料金が安いため、固定費を抑えられます。在宅時間をなるべく合わせて冷暖房を効率的に使ったり、古い家電を省エネタイプに買い替えたりすることも、楽しみながらできる節約術のひとつです。
「通信費」の平均額
通信費は、2人分のスマートフォン料金と自宅のインターネット回線代を合わせて、月1万〜1万5,000円程度が一般的な相場です。契約プランを見直すだけで無理なく節約できる「家計の救世主」でもあります。
格安SIMへの乗り換えを検討したり、スマホと自宅のネット回線の「セット割」を適用させたりすることで、使い勝手はそのままに月数千円の支出を減らせる場合があります。
自分たちが実際に使っているデータ通信量に見合っているか、不要なオプションが付いたままになっていないかなど、定期的にチェックする習慣をつけると、無駄のない家計管理ができるでしょう。
「保険医療費」の平均額
保健医療にかかる費用は、月1万〜1万5,000円前後が平均的な目安です。毎月支払う保険料だけでなく、急な風邪や体調不良による通院費、処方薬の代金など、実際に発生する医療費も含まれています。
20代~30代は大きな健康不安を感じにくい時期ですが、働き盛りならではのストレスによる体調不良や将来を見据えた歯科検診・健康診断など、定期的あるいは突発的に発生する支出は意外と無視できません。あらかじめ一定額を想定しておくことで、急な出費に備えられるでしょう。
また、保険については、以前加入した内容のまま保障が現在の生活に合っていなかったり、2人の内容が重複していたりするケースも。公的医療保険には「高額療養費制度」があり、医療費の自己負担が一定額を超えた場合、後から払い戻しを受けられる仕組みがあります。こうした公的制度を正しく理解したうえで、民間の保険は「本当に必要な分だけ」を選ぶことが大切です。
「その他」の平均額
「その他」には、トイレットペーパーなどの日用品、服代、お友達との交際費、趣味の娯楽費、そして交通費などが含まれます。生活スタイルが色濃く反映される部分なので、平均値にとらわれすぎず、自分たちが何を大切にしたいかを基準に考えるのが良いでしょう。
また、交通費も含まれます。通勤代は支給されることが多いですが、週末のデートや帰省、旅行などの移動費は、ライフスタイルによって大きく変動するものです。車を所有する場合は、駐車場代やガソリン代、保険料などの維持費も計画に入れておきましょう。
加えて、急なお呼ばれや冠婚葬祭などの「特別な支出」は、家計を圧迫してしまう原因になりがちです。毎月の予算とは別に「予備費」という形で少しずつ積み立てておくのがおすすめです。
急な出費にも落ち着いて対応できれば、2人の関係もギスギスせず、計画的にイベントや旅行を楽しむことができます。数ヶ月単位で振り返りながら、使いすぎた月は翌月で調整するなど、柔軟に管理していきましょう。
2人暮らしの費用シミュレーション
これまでに紹介した生活費の相場をふまえ、支出を抑えた場合のシミュレーションを確認しましょう。今回は、月々の支出を「20万円」と「15万円」に抑える2つのプランを作成しました。平均的な2人暮らしの支出と比較して、どの項目をどの程度調整すべきか、2人のライフスタイルに照らし合わせる際の参考にしてください。
費用を20万円に抑えた場合(家賃込み)
月の支出を20万円以内に収めるには、すべての項目において平均より少し控えめな金額を意識しなくてはなりません。特に家賃と食費は支出の大部分を占めるため、この2つのバランスを保つことが大切です。
| 支出項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃 | 80,000円 |
| 食費 | 70,000円 |
| 水道光熱費 | 20,000円 |
| 通信費 | 10,000円 |
| 保険医療費 | 10,000円 |
| その他 | 10,000円 |
| 合計 | 200,000円 |
家賃を相場より低めに抑え、食費も平均の9万円から7万円程度に調整しています。外食は回数を絞り、自炊を基本とする生活が前提です。水道光熱費や通信費、保険医療費についても、20代~30代には不要な契約を省いた状態を想定しましょう。
娯楽費や交際費に多くの余裕はありませんが、生活を維持するラインとしては現実的な水準です。家賃をもう少し下げられれば、食費や貯蓄に回せる余地が生まれます。
費用を15万円に抑えた場合(家賃込み)
月15万円に抑える場合は、平均的な2人暮らしとは明確に異なる生活設計になります。短期間で貯蓄を優先したい場合や、収入が限られている期間を想定してプランを立てましょう。
| 支出項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 家賃 | 60,000円 |
| 食費 | 60,000円 |
| 水道光熱費 | 15,000円 |
| 通信費 | 8,000円 |
| 保険医療費 | 7,000円 |
| その他 | 0〜5,000円 |
| 合計 | 約150,000円 |
15万円に抑えるには、住む場所を都心から郊外で考えるのがポイントです。また、築年数も幅広く見積もっておくと、物件が見つかりやすくなります。食費も自炊を中心に行い、外食頻度は控えめに。光熱費や通信費も、不要なオプションは付けないことで支出を抑えます。
「その他」に使える金額も少なくなるため、交際費や娯楽費は2人で相談して捻出方法を決める・お金を使わない趣味を見つけるなど、工夫が求められます。長期的に続けるのは難しいバランスでもあるため、20代の間だけにするなど、期間や目標額を決めて、期間限定にするのもひとつの手です。
2人暮らしの費用を節約する方法
2人暮らしを始めると、日々のちょっとした工夫で生活費をぐっと抑えることができます。ここでは、無理なく楽しみながら続けられる節約のコツを紹介します。
固定費を見直す
節約で最も大きな効果を実感できるのが、家賃や通信費、保険料といった「固定費」の見直しです。一度調整してしまえば、その後もずっと節約効果が続くのが嬉しいポイント。例えば、スマホを格安SIMに乗り換えるだけで、2人分なら年間で数万円もの余裕が生まれることもあります。プラン選びに迷った時は、お互いの使用量をチェックし合うのも良いですね。
また、意外と見落としがちなのが月額制のサブスクリプションサービスです。あまり使っていないものを整理したり、2人で共有できるファミリープランに切り替えたりするだけでも節約につながります。浮いたお金は、貯蓄や投資に回す、2人の娯楽費に回すなど、相談して決めましょう。
食費の管理に気を配る
食費は、意識ひとつで金額に差が出やすい項目です。まずは週単位や月単位など、大まかな予算を決め、外食やデリバリーの頻度を2人で話し合っておきましょう。コンビニは便利ですが、スーパーやドラッグストアの方が安価な場合もあるため、上手に活用しましょう。特売日に合わせて2人でお買い物に行くのも、共同生活ならではの楽しみです。
外食を無理に我慢しすぎるのではなく、「金曜の夜は少し贅沢をする」といったメリハリをつけるのが長続きのコツです。2人でお得なレシピを探したり、週末にキッチンに並んで料理を作ったりする時間そのものが、節約をポジティブで楽しいイベントに変えてくれるはずです。
家計を把握・共有し、貯金の習慣をつける
今の家計がどうなっているかを2人で把握することは、理想の未来への第一歩。家計簿アプリなどを活用して、収入と支出を「見える化」してみるのがおすすめです。どちらか一人が負担を感じるのではなく、2人で情報を共有して「今月はこれくらい貯金できたね」と喜び合える環境を作りましょう。あらかじめ決めた額を先に貯金に回す「先取り貯金」なら、自然に貯蓄体質になれます。
将来の旅行や結婚資金など、具体的な目標を2人で共有しておくと、貯金のモチベーションもぐっと上がります。アプリのグラフを眺めながら、「次はあそこに行きたいね」と将来の夢を語り合う時間そのものが、2人の絆をより一層深めてくれる大切なひとときになるでしょう。
電気や冷暖房を使用するタイミングを合わせる
光熱費の節約には、生活リズムを少しだけ合わせる工夫が効果的です。夏や冬の冷暖房費は、別々の部屋で過ごすとその分だけ費用がかかります。できるだけ同じ部屋で過ごす時間を作ることで、心地よさはそのままに光熱費を賢く抑える方法です。また、お風呂の時間を近づけて、お湯が冷めないうちに2人で入るのも、冬場には大きな節約になります。
同じ空間でゆったり過ごすことは、節約だけでなく、その日にあった出来事をゆっくり話し合う貴重なコミュニケーションの時間にもなります。無理に我慢をするのではなく、2人の心地よい居場所を一緒に守っていくような感覚で、楽しみながら取り組んでいきたいです。
2人暮らしの費用を分担する際のポイント
2人暮らしでの費用分担はお互いに納得できるかが大切です。負担が偏ると、日々のストレスや不公平感にもつながってしまいます。
主な方法には「きっちり折半する」「一方が全額を負担する」「収入に応じて比率を変える」といった形があります。収入が同程度なら折半はシンプルですが、差がある場合は不満が出やすくなるため注意が必要です。
全額負担は管理が楽な一方で、心理的な負担が偏ることも。収入比率での分担は公平感を保ちやすくおすすめですが、事前の丁寧な話し合いが欠かせません。
まずは「生活費」に何を含めるかを2人で揃えましょう。支払い用の共同口座を用意して一本化すると管理もスムーズです。金額面だけでなく、家事の分担でバランスを取るのも一つの方法。同棲前にルールを決め、転職や昇給など環境の変化に合わせて柔軟に見直すことで、金銭面のトラブルを防げます。
よくある質問
2人暮らしで毎月いくらかかる?
2人暮らしの生活費は、家賃を除いた支出でも月20万円前後がひとつの目安です。総務省統計によると、2人以上世帯の平均支出は月30万円近くになっていますが、これは地域差や生活スタイルによる変動が大きいため、住居費や光熱費を含めると月25万〜30万円程度になるケースが一般的です。生活費は居住エリアや外食頻度などによって大きく変わるため、具体的な予算は各家庭でシミュレーションすることが大切です。
2人暮らしはいくらあれば始められる?
2人暮らしを始める際には、毎月の生活費に加え、初期費用の準備も必要です。賃貸契約では敷金・礼金・前家賃・保証会社料などで家賃の4〜6ヵ月分程度が一般的な目安。また、家具・家電や引越し費用も含めると、合計で70万円〜100万円程度を用意しておくと安心です。家具や家電は、2人のうちのどちらかのものを使い続けると、費用を抑えられます。
同棲カップルの1ヶ月の生活費はいくらですか?
同棲カップルの1ヶ月の生活費は、家賃や光熱費、食費、通信費などを合算すると、22万円〜30万円程度がひとつの目安とされています。住むエリアや生活スタイルによって差はありますが、家賃が10万円前後の場合、その他の生活費を加えるとこの範囲に収まるのが一般的です。
外食や趣味への支出が多い場合は、予算を上乗せして考える必要があります。平均額を参考に、自分たちの収入とのバランスを見て設定するのが大切です。
賃貸で2人暮らしがダメな理由は?
賃貸契約で「2人暮らしがダメ」とされる主な理由は、契約上のルール違反になる可能性があるためです。
多くの単身向け物件(単身者用)は契約書に「居住者は契約者1名のみ」と明記されており、無断で2人暮らしをすると契約違反となるケースがあります。結果として、賃貸借契約の解除や違約金請求につながるリスクがあるので注意しましょう。
そのため、2人で住む予定がある場合は、最初から2人入居可物件を選び、契約内容を確認することが重要です。
まとめ
2人暮らしの生活費は物価高もあり決して軽い負担ではありません。しかし、内訳を知り固定費を見直すことで、将来へのゆとりを作ることは十分に可能です。ルール作りはお互いの価値観を理解し、信頼を深める大切なステップでもあります。
最初から完璧を目指さず、今回の内容をヒントに2人だけの心地よいバランスを焦らず見つけてください。無理のない計画から、笑顔の絶えない新生活をスタートさせましょう。

監修者名
テクトピア編集部
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー


























