家賃の目安は手取り収入の何割?給料・生活費のシミュレーション!

賃貸物件を借りる際、「いったい、いくらの家賃が妥当なのか」と考え込んでしまう人も少なくありません。 不動産会社を訪ねると、営業担当の人から「予算はどれくらいですか?」と聞かれますが、逆に「予算をどれくらいにすればいいですか?」と聞き返したくなる人もいることでしょう。  賃貸物件の家賃を考える際には、月々の手取りをベースに予算を考えることが基本。一般的には、手取りの3割程度が家賃の目安と言われますが、ご自身のライフスタイルに合わせて、多少柔軟に考えても良いでしょう。 ここでは、家賃を考える時の注意点や手取り別での家賃・生活シミュレーション、家賃を抑えるポイントなどをご紹介しています。
目次

家賃の目安は給料の何割?手取りの3割が平均って本当?

巷では「家賃は手取りの3割程度が相場」と噂されていますが、この噂に根拠はあるのでしょうか。
もし手取りの3割が家賃ならば、手取り20万円の人の家賃は約60,000円、手取り30万円の人の家賃は90,000円となります。ご自身や同僚の方々を見渡してみて、「家賃は手取りの3割程度が相場」という噂が正しいかどうかイメージしてみましょう。

結論からいうと、この噂は当たらずも遠からず。むしろ、ほぼ正しいと言えます。

家賃の目安|全国平均はいくら?

国土交通省が公表している「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によると、民間賃貸住宅に入居している人の月額平均家賃は次の通りです(共益費込み)。

  • 平成29年度…78,137円
  • 平成30年度…81,894円
  • 令和元年度…79,897円
  • 令和2年度…80,634円
  • 令和3年後…80,621円

平成29年度からの5年間を見る限り、共益費込みの平均家賃は約80,000円程度となります。
仮に80,000円が3割となるように逆算すると、月額の手取りは約267,000円。天引き前の額面給与は340,000円程度となるでしょう。
ちなみに、日本人サラリーマンの平均額面給与は約360,000円と言われているので、上記でご紹介した「家賃は手取りの約3割」という巷の噂は、概ね正しいと言えるのではないでしょうか。

ちなみに「手取り収入」とは「総支給額(額面)」から、税金や社会保険料を差し引いた後の金額のこと。
つまり、実際に銀行口座に振り込まれるお金です。
例えば、東京都に住む独身男性で総支給額が25万円の場合だと

  • 所得税:4,083円
  • 住民税:9,841円(※前年の収入次第で変動)
  • 健康保険料:12,883円
  • 厚生年金:23,790円
  • 雇用保険料:1,500円

上記の計5万2,097円が引かれた結果、手取りは19万7,903円になります。

※参照:国土交通省|令和5年度住宅市場動向調査報告書

家賃目安と手取り額をシミュレーション

手取り額別に「家賃が手取りの30%」と「家賃が手取りの25%」に分けて、生活費全般のシミュレーションをしてみました。
もちろん、人によりライフスタイルが異なるため、家賃以外の出費には違いがあります。そのため、以下では手取りに対する「平均的な生活水準」を想定して各費用をイメージしてみました。
なお、いずれのシミュレーションも一人暮らし世帯であることを前提にしています。二人暮らしやファミリーの人は、世帯の消費行動に照らして相応に変動費を加算してみてください。
また、アルバイトをしている一人暮らしの大学生の方は、親などからの仕送り額も加算して手取りを算出ましょう。

手取り額が16万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 48,000円 40,000円
食費 40,000円
水道・光熱費 12,000円
交通・通信費 18,000円
被服費 5,000円
家具・家事用品 5,000円
医療費 7,000円
合計 135,000円 127,000円

手取りに対して家賃30%の場合、手元に残るお金は月々25,000円。家賃25%の場合は33,000円です。
しかし実際には、飲み代などのイレギュラーな出費が生じたり、一定額を預金に回したりすることも想定されるため、生活はギリギリになるかもしれません。固定費も変動費も、全般的に節約することを考えたほうが良いでしょう。
ちなみに、東京都内でも郊外のエリアを選べば、共益費込みで40,000円前後の物件もたくさん見つかります。

※関連記事:一人暮らしはいくらあれば生活できる?

手取り額が20万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 60,000円 50,000円
食費 44,000円
水道・光熱費 12,800円
交通・通信費 18,000円
被服費 7,800円
家具・家事用品 7,000円
医療費 7,000円
合計 156,600円 146,600円

手取り16万円の人に比べれば、やや生活に余裕は生まれるものの、決して楽に生活できるわけではなりません。
交際費(飲み代など)が加われば、給料日前は厳しい生活になるかもしれません。
結婚して夫婦フルタイムで働けば、お互いに生活レベルはグッと上がる可能性があるため、パートナーがいる人は検討してみるといかがでしょうか。

手取り額が23万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 69,000円 57,500円
食費 47,000円
水道・光熱費 13,400円
交通・通信費 18,000円
被服費 9,900円
家具・家事用品 8,500円
医療費 7,000円
合計 172,800円 161,300円

やや生活に余裕が生まれるものの、油断するとすぐ金欠になる要注意水準。
家計簿アプリなどを利用して厳格な出費計画のもとで生活すれば、ある程度、外食や趣味も楽しめるでしょう。
家賃を含めて全体の出費を抑えれば、マイカーを所有できるかもしれません。
結婚して子供を設ける予定なら、夫婦共働きが前提となるでしょう。

手取り額が30万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 90,000円 75,000円
食費 54,000円
水道・光熱費 14,800円
交通・通信費 18,000円
被服費 14,800円
家具・家事用品 11,500円
医療費 7,000円
合計 210,100円 195,100円

手取り額が30万円になると、比較的余裕のある生活が可能になります。
交際費(飲み代など)でイレギュラーな出費が生じたとしても、一般的な水準の金額であれば、生活に大きな問題は起こりません。

ただし、将来起こりうるライフイベントに備え、浪費せず預金をすることも大事。マイカーは所有できる収入ですが、その必要性も考慮して検討したほうが良いでしょう。
なお、結婚を予定している方には、やや心もとない収入額となるため、パートナーには仕事(パート・アルバイトでも可)をしてもらったほうが良いかもしれません。

手取り額が40万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 120,000円 100,000円
食費 64,000円
水道・光熱費 16,800円
交通・通信費 18,000円
被服費 21,800円
家具・家事用品 16,500円
医療費 7,000円
合計 264,100円 244,100円

手取り額が40万円の人の額面年収は、日本人の平均額面年収を大きく上回ります。
ムダな出費を抑えれば、かなり余裕のある生活を送れるでしょう。数年に1回程度なら、海外旅行を楽しむ余裕もあるのではないでしょうか。
出費を抑えて預金に励めば、年間で150万円前後を貯められる可能性があります。仮に150万円×勤続20年を続ければ預金額は3000万円。いわゆる「老後2000万円問題」も解決します。
パートナーが専業主婦(主夫)でも、さほど無理のない生活ができる水準です。

手取り額が50万円の場合の家賃目安

支出項目 家賃が手取りの30%の場合 家賃が手取りの25%の場合
家賃 150,000円 125,000円
食費 74,000円
水道・光熱費 20,000円
交通・通信費 18,000円
被服費 28,800円
家具・家事用品 21,500円
医療費 7,000円
合計 319,000円 294,300円

手取り50万円の人の額面年収は、ボーナスも加算すれば800~1000万円。
専業主婦(主夫)のパートナーは複数のお子様も含め、余裕のある生活を送れるでしょう。
家賃20万円ほどの物件に住んでも問題ありませんが、家賃が高くなれば、その分だけ生活の余裕が狭められるので、バランスを考慮して判断しましょう。
なお、手取り50万円の世帯は生活に余裕があるものの、大金持ちというわけでもありません。コツコツと預金しなければ、いわゆる「老後破綻」を招きかねないので注意しましょう。

家賃目安を設定する時の注意点

食費や遊興費などは変動費となるため、本人の工夫と努力次第で減らすことも可能です。
一方で、家賃は本人の努力で変えることのできない固定費なので、物件探しをする際には、長期的視野から慎重に家賃を検討しなければなりません。
家賃を検討する際の大事な注意点を3点ほど見てみましょう。

家賃目安は手取りの3割以下でも良い

先に「家賃は手取りの3割程度が相場」という巷の噂をご紹介しました。また、国土交通省のデータから、この噂が概ね正しいことも確認しました。
この情報に基づき、「では自分も手取りの3割程度の物件を探そう」と考える方がいるかもしれませんが、ここで一旦立ち止まってみましょう。

「家賃は手取りの3割程度が相場」であることは確かですが、何も自分まで相場に合わせる必要はありません。例えば、節約してお金を貯めたいならば、家賃を手取りの2割程度まで下げても良いでしょう。
あるいは、友人との飲み会が好きな人やファッションにこだわりのある人などは、月々の出費が多くなる傾向もあることから控え目の賃貸物件を借りても良いでしょう。
ただし、家賃を下げてしまうと、物件に関わる様々な条件が低下することも事実。その場合には、自分にとって優先順位の高くないものをリストアップし、妥協できるところを妥協するという姿勢で家賃を下げていきましょう。

例えば、同じような物件でも、駅からの距離によって家賃は大きく異なります。
家賃を下げられるなら駅から多少離れていても良いと妥協できるならば、駅まで徒歩20分ほどのエリアまでを対象に物件探しをしてみると良いでしょう。
手取りの3割というのは、あくまでも目安。実際には、手取りの2割程度に抑えている方もたくさんいます。

家賃以外の住居費(固定費)も計算に入れる

賃貸物件を借りる際、人によっては家賃以外の様々な住居費(固定費)も付随して掛かることがあります。家賃を検討する際には、これらの住居費(固定費)も忘れずに考慮しましょう。

代表的なものとしては、管理費や共益費があります。
どちらも家賃とは別で設けられていることが多く、共用部分の維持管理のために使われる費用です。一般的には家賃の5~10%程度を目安に徴収されます。

さらに、車やバイクを持っている人は、家賃と別途で駐車場代が掛かります。賃貸物件を借りる際に必ず付随してかかる固定費となるため、該当する人にとってみれば家賃と同じようなものです。
仮に家賃を手取りの3割以内に抑えたい場合、駐車場代も加算した上で3割以内になるよう計算しなければなりません。

家賃目安の設定にボーナスは換算しない

「家賃は手取りの3割程度」と聞いて、ボーナスも含めた手取り年収を12か月で割って「手取りの3割」を計算する人がいるようですが、家賃を計算する際にはボーナスを考慮しないことをおすすめします。
月々の給与とは異なり、ボーナスは不確定要素の多い収入。会社の業績によってボーナスが増えることもありますが、逆に減ることもあります。
会社全体が著しい赤字となれば、ボーナスは無支給となるかもしれません。
ボーナスは生活に変化が発生した際の「予備費」と捉えておいたほうが無難。けがや病気で一時的に働けなくなった時の生活費や、将来家族が増えた時の引越し費用などに回すため、月々の生活費には組み込まず預金に回しておくのが理想です。

家賃を抑えるためのポイント

工夫次第で、同じ予算でも条件の良い住まいを見つけることは可能です。
家賃を抑えるためのポイントを2つ紹介します。

立地条件を見直す

家賃を大きく左右するのは、立地条件です。
都心や人気エリアはどうしても家賃が高めに設定されていて、アクセスの良さやブランドイメージが価格に反映されています。
例えば東京都内でも、港区のような一等地だと家賃相場は20万円近いになることも。一方で、足立区など郊外寄りの区に移ると7万円前後まで下がります。
また、同じ区内でも駅ごとに相場が変わるというのもポイント。快速や急行が止まる主要駅の周辺は高めですが、1駅か2駅離れるだけで安くなることも多いです。

もちろん通勤時間や周辺環境とのバランスも大事ですが、「ちょっと都心から離れるだけで、ここまで安くなるのか」と気づけると、物件の選択肢が広がります。
特にリモートワークが多い人や通勤頻度が少ない人なら、郊外に住むメリットは大きいかもしれません。

※関連記事:社会人が東京で一人暮らしする費用や他地域と比べた注意点

築年数や設備面の条件を絞り込む

もう一つの大きなポイントは、築年数や設備面へのこだわりを見直すことです。
築年数が10年を超えると相場が下がる傾向があり、20年を超えるとさらに安くなります。古すぎる物件は設備や断熱性に不安がありますが、リフォーム済みなら意外と快適に暮らせることも。

また、オートロック・宅配ボックス・浴室乾燥機・インターネット無料といった人気の条件が充実している物件は、どうしても家賃が高くなる傾向にあります。
「オートロックじゃなくても気にならない」「浴室乾燥は使わない」などこだわりを一つ手放すだけで、家賃が数千円~1万円安くなるケースもあるため、優先順位をつけて妥協できるところは妥協するのも大事です。

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テクトピアで直接契約した物件については、24時間体制で入居者をサポートするシステムが構築されているので、何らかの問題が発生した場合でも安心。共同住宅管理のプロが、入居者のもとへ迅速に駆けつけます。
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手取りに対して無理がなく、かつ安心して住み続けられる物件をお探しの方は、ぜひテクトピアまでお気軽にお問い合わせください。

まとめ

手取りに対する家賃相場に関連し、物件探しの注意点、家賃を含めた生活費全体のシミュレーションなどをご紹介しました。

「家賃は手取りの3割程度が相場」と言われていますが、必ずしも相場に合わせた物件に住む必要はありません。
家賃を抑えて趣味を充実させたり、変動費を抑えてやや高い家賃の物件に住んだりなど、自分のライフスタイルを重視して物件選びをすることがトータルでの満足度向上につながります。
ただし、家賃は食費などとは異なり、自分の努力や工夫で変更できないもの。長く住んでいくことを考慮し、背伸びしすぎない範囲で理想の物件を探しましょう。

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

プロフィール

テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。

有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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