アパートに入居する際にかかる費用は住む場所や引越しの移動距離によって変化しますが、少なくとも住むアパートの家賃4ヶ月分~5ヶ月分は必要となります。
内訳は、敷金や礼金が2ヶ月分、仲介手数料、前家賃など。アパートによっては鍵交換代金や火災保険代が必要になる物件もあります。
最近では敷金・礼金がそれぞれ1ヶ月分という物件が多くなりましたが、費用を多めに見積もっておけばいきなりの出費があっても慌てることなく対応できます。

アパートの入居時にかかる費用とは?
2021年の国土交通省による「令和2年度住宅市場動向調査報告書」を見ると、東京・大阪・名古屋の三代都市圏の平均の家賃は77,504円となっています。
これを元に入居時に必要な費用のシミュレーションをしてみると、以下のようになります。

| 項目 | 費用 |
| 敷金(2ヶ月分で計算) | 155,008円 |
| 礼金(2ヶ月分で計算) | 155,008円 |
| 前家賃 | 77,504円 |
| 仲介手数料(最大) | 85,254円 |
| 合計 | 472,774円 |
敷金・礼金や仲介手数料も最大で計算した場合、家賃約6ヶ月分がかかる試算に。敷金・礼金がそれぞれ1ヶ月分のアパートであれば合計は317,766円と初期費用は大きく抑えられますが、それでも約30万円はかかります。
不動産会社によって仲介手数料や敷金の額が変わることがあるため、住みたいアパートについては複数の会社から相見積りを取って比べてみるとよいでしょう。
アパートに入居するまでの流れは?
アパートへの入居までの流れは大きく5つのステップに分かれます。
1. 物件を探す
2. 不動産屋に行く
3. 内見して物件を決める
4. 申し込み~入居審査
5. 賃貸契約~引き渡し
それぞれ詳しく解説していきます。

1.物件を探す
まずは住みたい物件を探しましょう。物件を探す時は、自分が住みたいエリアやどんな間取りがいいのかを先に決めておくと物件選びがラクになります。 希望のエリアや間取りに合致する物件の中から、家賃や駅歩などが自分が希望する条件に合うかを確認し、さらに絞り込んでいきましょう。
2.不動産屋に行く
希望する物件が決まったら、不動産屋に行きましょう。事前に予約しておくと待ち時間なく案内してもらえます。
納得できる物件を選ぶために、希望物件のほかに似た物件がないか、不動産サイトに載ってない物件が無いかなど、担当者に気軽に聞いてみましょう。
3.内見して物件を決める
めぼしい物件が見つかったら、実際に見に行くことを「内見(ないけん)」といいます。
画像を見た時には良いと思った物件であっても、「思ったより狭い」「車通りがうるさい」というように、現場に行ってみないと分からないこともあります。
部屋の広さや綺麗さ、共有スペースや周囲の環境など、チェックしておきたい点をリストアップしてから内見すると良いでしょう。
4.申し込み~入居審査
住みたい物件が見つかったら、賃貸契約を結ぶことになります。
賃貸契約の前には入居審査を受けます。入居審査には契約者の収入証明や連帯保証人の収入証明(源泉徴収票など)が必要になるので、事前に用意しておきましょう。
審査は2~3日で終わることが殆どですが、場合によっては1週間程度かかることもあります。
5.賃貸契約~引き渡し
入居審査で問題なしと判断されたのち、賃貸契約を結ぶことになります。
この時に敷金や礼金、前家賃といった費用を支払うことになりますので、この時までにお金を揃えておきましょう。
アパートの入居日について
賃貸契約後はいよいよ入居。入居日とそれまでに行うべきことについてご紹介します。
アパートの入居日は通常いつ?
契約書類である「賃貸食契約書」や「重要事項説明」には必ず入居日を書いておく必要があるため、アパートの入居日は契約時の段階で決まります。
入居日の希望がある場合、契約前に伝えるようにしましょう。担当者からも入居日の日にちを聞かれるはずですが、返答が無い場合は先方が決めてしまうことがありますので注意して下さい。
入居日は「その日から家賃が発生する日」になりますので、入居が空いてしまうと余分な家賃が発生してしまいます。引越し日や電気・ガスの開通日などは入居日に合わせて決めるようにしましょう。

アパートの入居日は調節可能?
入居日が延ばせるかどうか、実は交渉の余地がある場合もあります。
ただし、1ヶ月以上も延ばしてしまうと大家さんはその分の家賃収入が無くなってしまうため、延ばせても1週間~2週間程度と考えておきましょう。
学生向けの物件の場合、入学や実家からの移転などに合わせて入居日を伸ばして貰える可能性は比較的高いといえますが、人気の物件の場合は入居日の交渉ができないことも。全ての物件で入居日の先延ばしができるわけではないということを知っておきましょう。
アパートに入居するまでにやるべきこと
入居日が決まったら、引越しに向けて準備を進めなければなりません。
入居前にやるべきことを4つに分けて紹介しますので、入居日当日からいつもと同じような生活ができるよう、しっかり手続きをしておきましょう。
賃貸借契約の内容を確認する
賃貸借契約書にはたくさんのことが載っていますが、住んでから「こんなはずじゃなかった…」とならないよう、特に以下の点をよく確認しておきましょう。
- 建物の部屋と設備
- 契約期間
- 賃料の金額・支払い方法
- 貸主と管理業者の名前や電話番号
- 家賃の計算方法
- 禁止内容
- 解約時の取り決め内容
- 明け渡しや原状回復の取り決め内容
少しでも気になることがあれば不動産屋に問い合わせ、入居までに疑問を解消しておきましょう。

電気・水道・ガスの開栓手続きをする
入居するアパートの管轄エリアの電気・水道・ガスの管理会社については、不動産屋から連作先を教えてもらえるはずです。 入居日に合わせて開通日を決め、依頼しておきましょう。
電気・水道は立ち合い不要で開通してくれることが殆どですが、ガスは開栓に立ち合いが必要なことが多いため、予定が合わないと開栓ができず、入居早々お風呂に入れない…といった状態になってしまう可能性も。入居する日からガスが使えるよう、早めに依頼をしておきましょう。
インターネットの変更手続きをする
前の家でインターネットを契約している方は、インターネットの住所変更や開通工事についても早めに依頼を。転居してしばらくは調べものなどが多いはずなので、入居当日からインターネットが繋がっている状態にしておくと安心です。
転出届や郵便の転送届、住所の変更手続きをする
住所変更に伴う各種手続きを進めましょう。
市区町村外へ引っ越しする場合、転出届は引っ越しの14日前~当日まで、転入届は引越し後14日以内に市役所に提出を。運転免許をお持ちの方は、警察署で住所変更も行いましょう。
郵便の転送届を引っ越す日の1週間以上前に提出しておけば、引っ越し当日から入居先に葉書が届きます。
そのほか、クレジットカードや携帯電話の住所変更なども必要です。大半はインターネットで手続きができますので、時間がある時に手続きを終わらせておきましょう。
アパート入居後にすべきことは?
解約時のトラブルを避けるため、アパートの入居時、引越しの荷解きをする前に、部屋や設備の現状を確認しておきましょう。

汚れや傷などがないか室内をチェックする
例えば前の入居者がつけた傷なのに、自分が退去する時に原状回復として費用を取られる…といったことにならないため、入居時の室内の状態をチェックします。 もし初めから汚れや傷があった場合は撮影し、画像を保存しておきましょう。
簡単に掃除をする
新しいアパートにだったとしても、部屋は意外に汚れています。荷物を運び入れる前に簡単な拭き掃除をしておきましょう。
引越しの荷物の到着時刻より余裕をもった時間に新しい雑巾を数枚持って新居に行き、掃除をすませておきましょう。
重い家具家電はあらかじめ置き場所を決めておく
適当な位置に置いてあとから自分で移動させようと思っても、重い家具家電を1人で運ぶのは困難。
引越し業者に荷物を入れてもらう時は、冷蔵庫や洗濯機、マットレスなどの1人では持てない家具をどこに置くか位置をはっきり決めておき、そこに置いてもらうようにしましょう。
引越し業者はプロなので、重たい物を傷つけずに家の中に運んでもらえます。
万が一、引越し業者がアパートに傷をつけてしまった場合は、引越し業者がやったという証拠を残すようにして、管理会社に報告しましょう。
近所に挨拶をする
近所の方への挨拶は隣に誰が住んでいるか知るために重要ですが、近年では挨拶周りに行かない方も増えています。
挨拶をする場合、手土産は1,000円程度が相場。引越し前に準備しておくようにしましょう。
記事まとめ
アパートに入居する際にかかる費用は物件や地域、不動産会社によってバラつきがありますが、敷金・礼金・前家賃は多くの物件で必要となりますので、少なくとも家賃の4ヶ月~5ヶ月分の費用を貯金しておきましょう。
また、引っ越した後には各種手続きや物件のチェックなど、すべきことが複数あります。
やるべきことが漏れないようリスト化し、計画的に対応していってください。
※掲載の写真はすべてイメージです。

監修者名
テクトピア編集部
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー


























