賃貸物件の探し方!理想の部屋を見つけるためのコツと注意点

物件を探すために必要な情報と物件・契約に関する知識など、賃貸物件の探し方のコツを5点紹介します。

目次

【賃貸物件の探し方】効率よく探すためのコツ5箇条

第1条:物件を探すために必要な情報を整える

自分の希望条件を明確にする

最適な物件を選ぶためには、まず自分にとって譲れない条件を明らかにしましょう。ただし、希望通りの物件が見つからない場合もあるので、妥協できる点も考えて臨機応変に検討できるようにしておくのも大事です。
「静かな環境で暮らしたい」という希望があるなら、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件を選ぶとよいでしょう。これらは防音性能が高く、隣の部屋の音が気になりにくいメリットがあります。一方で建物の気密性が高いため換気が悪く、結露やカビが発生しやすいという弱点も。防音性を最優先にするなら、通気性の問題はこまめな換気を心がけるなど生活の工夫でカバーする必要があります。
理想の物件を見つけるためには、家賃・立地・間取りやこだわりたい条件などのさまざまな点から優先順位を決めつつ、物件に求める軸を固めていくことが大切です。

家賃や初期費用の予算を設定する

【家賃】
収入に対して家賃が高すぎると審査が通りづらくなるので、家賃設定は収入の3分の1を超えない範囲で探すのが賢明です。

【初期費用】
引越しにかかる初期費用の相場は、一般的に家賃の5倍程度と言われています。入居時に想定外の出費とならないために、初期費用の内訳を把握しておきましょう。
初期費用の内訳は下記のとおりです。
・仲介手数料:不動産会社に支払う手数料です。賃貸借契約の仲介手数料の上限は、「家賃の1ヶ月分(税別)」と宅地建物取引業法により定められており、借主に請求するのが一般的。中には貸主・借主双方に半額ずつ請求する不動産会社もあります。
・敷金:賃料不払いや退去時の原状回復などに充てられる費用です。残った場合は退去時に返還されます。
・礼金:貸主に支払う謝礼金です。近年では礼金不要の物件が増えてきましたが、慣習で残っている物件もあります。
・日割り家賃と前家賃:月の途中で入居した場合に日割り分の家賃を支払う費用です。前家賃は入居月の翌月の家賃を支払うもので、支払い時期は不動産会社によって異なります。
・賃貸保証料:家賃保証会社を利用する場合に支払う料金です。連帯保証人がいる場合は支払いが不要になるケースもあります。
・火災保険料:火災や自然災害などに備えて支払う保険料です。任意加入ですが、不動産会社によっては加入が義務付けられている場合もあります。
・鍵交換費用:入居時に新しい鍵に交換する費用です。金額は鍵の種類によって異なります。物件によってオーナー負担の場合もありますが、多くは借主負担です。
・物件の消毒料:入居時のハウスクリーニング(室内の除菌・消臭・害虫駆除)にかかる料金で、単身者向けの物件や新築・リフォーム物件で設定されるケースが多い費用です。オプションで選択できる場合もあります。
・その他のコスト:管理費と駐車場代があります。管理費は家賃と別に請求されることが多いのですが、家賃に含まれている場合もあるので確認が必要です。車を所有している方は駐車場代も別途必要になります。

自分に合うエリアや沿線を決める

理想の部屋を見つけても、立地が合わなければ快適な生活は送れません。物件のエリアを選ぶ際は次の点を確認しましょう。
1.通勤・通学のしやすさを確認:毎日の移動時間は生活の質に直結します。「ドアtoドア」で何分かかるか・乗り換えは楽か・座って通勤できるか・終電は何時かなど、実際の通勤・通学をシミュレーションしてみましょう。
2.日常生活に必要な施設をリストアップ:徒歩圏内にスーパーやコンビニがあるか確認しましょう。病院や銀行・郵便局などはいざという時に遠いと不便なもの。特に郵便局や役所は各種手続きで意外と利用頻度が高いので要チェックです。
3.実際に歩いて周辺環境を体感:内見時は建物だけでなく周辺も歩いてみるのがおすすめ。交通量の多い道路や線路が近いと騒音が気になるかもしれませんし、夜なら街灯が明るく人通りがあると安心材料になるでしょう。
4.将来性のあるエリアかどうか:新しい路線の開通や大規模な再開発が予定されているエリアは、住んでいる間に利便性がどんどん向上します。契約期間中により便利になっていくと想定できるエリアを選ぶのも賢い選択です。

アパート・マンションの違いについては、「アパートとマンションの違いは?それぞれのメリット・デメリットや物件の選び方を解説」( https://www.techtopia.jp/blog/27596/ へのリンクを設置してください)
をご覧ください。

第2条:賃貸物件について知る

不動産業界では、家賃・駅からの距離・築年数・専有面積と間取り・立地などのバランスを備えた賃貸物件は優良物件と呼ばれます。一般的に1~3月の繁忙期に優良物件の数は増加し、7~8月の閑散期に減少すると言われています。

物件選びで押さえるべきポイントとは

物件選びでは間取りだけでなく、機能的で快適かどうかも確認しましょう。

  1. 日当たりと風通し
    南向きの部屋は日当たりがよく、洗濯物も乾きやすい点がメリットです。また、窓が二方向にある角部屋は風がよく通るので湿気やカビの心配が少なくなります。
  2. 収納スペースの種類と容量
    収納は押し入れかクローゼットかによって使い勝手が大きく異なります。
    ・押し入れ:奥行きは約80cm。布団や季節家電などかさばる物の収納に便利。
    ・クローゼット:奥行き約60cm。ハンガーで洋服を掛けるのに向いている。
    玄関にシューズボックスがない物件もあるので、靴の収納場所も確認が必要です。
  3. 水回りの状態と機能性
    キッチン・浴室・トイレは毎日使う場所だけにしっかりチェックしましょう。蛇口をひねって水圧や排水口の流れをチェック。換気扇が正常に作動するかも重要で、設備が古いと水漏れやカビなどのトラブルにつながる可能性があります。
  4. 共用部分の清潔さ
    エントランスや廊下・ゴミ置き場の状態は、その建物の管理レベルを示しています。きれいに保たれていれば、管理会社の対応も期待できるでしょう。

間取りの違いによるメリット・デメリットについては、「1Rと1Kの違いとは?それぞれの間取りやメリット、デメリットを交えて分かりやすく解説!」

第3条:賃貸契約について知る

費用に関する注意点

【敷金・礼金について】
国土交通省の住宅市場動向調査によると、令和6年度の敷金の月数は「1ヶ月ちょうど」が61.7%で最も多く、「2ヶ月ちょうど」が17.4%で2番目の結果でした。
また令和6年度の礼金の月数は「1ヶ月ちょうど」が65%で最も多く、「1ヶ月未満」が19.5%で2番目でした。
これらのことから、一般的な敷金相場は家賃の1~2ヶ月分、礼金は1ヶ月程度が妥当だといえます。

※参照:国土交通省住宅局「令和6年度住宅市場動向調査報告書」

敷金・礼金については、「敷金とは?礼金との違いや役割をわかりやすく解説」

「礼金とは?敷金との違いや役割をわかりやすく解説」もご覧ください。

【仲介手数料の相場】
同住宅市場動向調査では、仲介手数料の令和6年度の月数は「1ヶ月ちょうど」が65.6%で一番多く、「1ヶ月未満」が25.7%で二番目でした。(※3)
仲介手数料は宅地建物取引業法第46条で「家賃1ヶ月分+消費税」と定められており、多くのケースで借主に請求されています。
※参照:e-GOV法令検索「宅地建物取引業法第四十六条(報酬)」

【更新手数料の有無と金額】
同住宅市場動向調査によると、更新手数料(契約更新時に不動産会社に支払う費用)の有無は、令和6年度で「有り」が44.7%で「無し」が41.1%と、ほぼ同じ結果となりました。更新手数料の取り扱いは、不動産会社や地域の慣習により異なると言えます。
また令和6年度の更新手数料の月数は「1ヶ月ちょうど」が61.6%で一番多く、「1ヶ月未満」が28.8%で2番目でした。

【火災保険の選択肢】
賃貸契約時に加入する火災保険は、一般的に家財補償・借家人賠償責任保険(大家への補償)・個人賠償責任保険(近隣住民への補償)がセットです。しかし個人賠償責任保険は自動車保険や医療保険などの他の保険でも加入できるため、保険内容が重複する場合は火災保険加入時に外す選択ができます。また不動産会社が指定する保険会社に加入する法律はないため、自力で保険会社を探して契約することも可能です。

更新・退去時の注意点

・更新時期の通知と手続き方法
更新時期の通知は契約満了日の1~3ヶ月前に、管理会社から更新の通知が届きます。更新契約書や必要書類を確認し、署名・押印して返送すれば更新手続き完了です。

・退去時の条件
賃貸契約を解約する場合は、入居者側から通知をする必要があります。多くの場合は「退去日の1ヶ月前まで」とされていますが、物件によって違いもあるので注意しましょう。
また原状回復については、経年劣化や通常使用による損耗は貸主の負担になるものの、故意・過失による汚れやキズは入居者の負担となります。原状回復の認識の違いはトラブルの原因になるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

第4条:賃貸物件の探し方について知る

探し方別のメリット・デメリットは下記のとおりです。

 メリットデメリット向いている人
賃貸物件サイト・アプリ・取り扱い物件が豊富
・写真や動画で物件の雰囲気を掴める
・ユーザーの口コミが見られる
・物件の絞り込み方が複雑
・物件情報が古い可能性がある
・おとり物件がある(※)
・気軽に物件を調べてみたい人
・すきま時間に部屋探しを進めたい人
不動産会社・自社取り扱い物件がある
・物件の最新情報が手に入る
・物件数に限りがある
・来店や面談に時間がかかる
・いろいろ提案してもらいたい人
・時間に比較的余裕のある人

※集客目的のために実際には募集していない物件を掲載すること。

検索には工夫が必要

賃貸情報サイトは取り扱い数が多いので、物件を絞り込むにはキーワード選択が大事です。たとえば地域・家賃・築年数・駅からの距離など複数のキーワードを重ねれば、条件に合わない物件が排除されて希望条件に近い物件が表示されます。
それでも希望条件に合う物件が見つからない場合は、不動産業界の閑散期に検索してみましょう。たとえば4~8月は閑散期と呼ばれていますが、繁忙期(1~3月)に契約が決まらなかった優良物件が見つかる場合もあります。また11~12月は物件数が少ない時期ですが、年明けの繁忙期に向けて物件が増加していく時期なのでおすすめです。

第5条:決断はスピーディーにする

満足な物件選びのためには、じっくりと時間をかけて判断することが大切です。しかし駅近や築年数の浅い人気物件は悩んでいる間に別の人に契約されてしまう可能性もあるので、物件選びにはスピーディーな判断も求められます。事前に希望条件や予算を明確にしておくと、迷わずに適切な判断ができるでしょう。

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監修者名

テクトピア編集部

プロフィール

テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。

有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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