
角部屋と中部屋はどっちがいい?違いを比較
角部屋とは?
角部屋とは、マンションやアパートの各階の端にある部屋を指します。建物の端にあたるため構造を支える柱や梁が室内に出っ張っているケースが多く、長方形ではない間取りもあります。隣の部屋と接するのは部屋の片側のみが一般的です。
角部屋に住むメリット
隣接する建物にもよりますが、角部屋には以下のようなメリットがあります。・日当たりが良く部屋が明るい:角部屋は二面採光で複数方向から自然光を取り込みやすく、室内が明るく感じられる。
・風通しが良く換気がしやすい:異なる方角に窓があることで風の通り道ができやすく、空気の入れ替えがスムーズ。風通しが良いため、湿気やカビを抑える効果も期待できる。
・隣人の生活音リスクが半減する:隣接する部屋が片側のみになるため、壁越しの生活音が気になりにくい。
・プライバシーが保たれやすい:部屋の前の通路を通行する人が少なく、静かな環境で生活したい人と相性が良い。
・開放感があり、眺望を楽しめる:窓が多いため開放感があり、眺望を楽しめる。
・間取りが広く特有の設備がある部屋が多い:物件によっては出窓・L字バルコニー・玄関前の専用ポーチなど、角部屋ならではの構造もある。
角部屋に住むデメリット
角部屋にはメリットがある一方、以下のようなデメリットがあることも知っておきましょう。
・夏は暑く冬は寒くなりやすい:角部屋は外気に接する壁や窓の面積が広いため、外気温の影響を受けやすい。冷暖房の効率が下がり、電気代がかさむケースもある。
・窓掃除の手間が増える:窓の数が多い分、ガラス面やサッシなど掃除の手間が増えてしまう。
・家具の配置が難しい:壁の面積が少なくなるため、棚・テレビ・収納家具などの配置が制限される可能性がある。
・外の騒音が入りやすい:窓ガラスは壁に比べると防音性が低いため、大通り・店舗・公園などが近い場合、外の音が気になりやすい。
・家具やフローリングが日焼けしやすい:日当たりが良い反面、紫外線の影響を強く受ける。日の当たる角度や強さによっては家具やカーテンなどが劣化するため、レイアウトに注意が必要。
・防犯上のリスクがある:建物の端は人の往来が少なく、周囲の目が行き届きにくい。特に低層階では窓が多いと空き巣などの侵入リスクが高くなるため、防犯対策を講じる必要がある。
【比較表】角部屋と中部屋の特徴まとめ
角部屋と中部屋の特徴をまとめました。
| 角部屋 | 中部屋 | |
|---|---|---|
| 家賃 | 高めに設定される傾向あり | コストを抑えられる |
| 日当たり・明るさ | 有利になりやすい | 間取りによっては限られる |
| 通風・換気 | 換気しやすい傾向 | 間取りによっては限られる |
| 隣人からの音・外部の騒音 | 隣人からの音は気になりにくいが、外部の音は入りやすい | 外部の音は抑えやすいが隣人からの音は気になる可能性がある |
| 冬の寒さ・夏の暑さ・光熱費 | 外気の影響を受けやすく光熱費が高くなりやすい | 外気の影響を受けにくく、光熱費は標準的な傾向 |
| 家具の配置 | 窓の配置により制限される場合がある | 壁面を活用しやすい |
| 掃除の手間 | 窓の数だけ増えやすい | 標準的 |
| プライバシー・防犯 | プライバシーを確保しやすいものの低層階では窓からの侵入リスクがある | 人の往来が気になる場合がある |
角部屋住まいに向いている人
角部屋は、日当たりや換気の良さ・開放感といった「住み心地の良さ」を重視する方に向いています。片側にしか隣室がないため、プライバシーを確保したい方や隣人の生活音を気にせず過ごしたい方にもおすすめです。
ただし、角部屋は家賃が高めに設定される傾向があります。そのため、コストパフォーマンスや毎月の光熱費を抑えたい方には中部屋のほうが向いているでしょう。防犯面を重視したい場合も、周囲の目が届きやすい中部屋のほうが安心感を得られます。
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角部屋選びで後悔しないためのチェックポイント
1.温熱環境と窓周り(暑さ・寒さ・結露)
結露とカビの痕跡の確認
室内外の温度差が大きいと結露・湿気が発生してカビが生えやすくなります。窓周辺はもちろん、湿気のこもりやすいクローゼットの中や部屋の隅に以下のような結露・カビの痕跡がないか確認しましょう。
・窓のゴムパッキンに残る黒い汚れ
・木製部分の変色や膨らみ
・壁紙の「浮き」や剥がれ
窓ガラスとサッシの性能
窓ガラスとサッシの種類によって、お部屋の断熱性は大きく変わります。断熱性の高い「複層ガラス(ペアガラス)」や「樹脂サッシ」が採用されていれば外気温の影響が抑えられ、冷暖房効率が上がって光熱費の削減につながります。
複層ガラスかどうかは、ガラスの間にある金属の仕切り(スペーサー)やガラスの隅にある刻印で見分けられます。サッシの断熱性は、内覧時に実際に触れて冷たさ・熱さを確かめてみるとよいでしょう。あわせて、窓周辺で明らかな「ひんやり感」や「熱気」を感じないかもチェックしてください。
日差しの角度と強さ(特に西日)
日当たりの良さは角部屋の大きなメリットですが、日差しの角度や強さによっては夏の快適性が左右されます。特に西側に窓がある場合は午後の強い西日によって室温が上がりやすくなるほか、家具やカーテン・フローリングが日焼けしやすくなるため注意が必要です。
室内への日の入り方は、窓の向きだけでなく周囲の建物の高さやバルコニーのひさしの構造によっても変わります。可能であれば日差しが強くなる午後の時間帯に内覧し、実際の見え方を確認するのがおすすめです。
実際の風通し
窓が2方向にあるからといって、必ずしも風通しが良いとは限りません。周囲に高い建物が隣接している場合や2つの窓の位置関係によっては、風がうまく通り抜けないケースもあります。内覧時には必ずすべての窓を開けてみて、心地よい空気の流れ(風の通り道)があるかを確認しておきましょう。
2.間取りと家具のレイアウト(壁・柱・コンセント)
壁面の長さと配置
角部屋は窓が多い分、大型の家具やテレビボードを配置できる「まとまった壁面」が少ない傾向があります。あらかじめ手持ちの家具のサイズを測っておき、内覧時にメジャーで壁面の長さを測って予定通りレイアウトできるスペースがあるか確認しましょう。また、角部屋特有の柱の出っ張り(柱や梁)によって家具が壁にぴったりくっつけられないこともあるため、実際に使える有効な奥行きもチェックが必要です。
コンセント・テレビ端子の位置
使える壁面が限られる角部屋では、家電を置きたい場所とコンセントが離れてしまうことがあります。特にテレビを設置したい場所とテレビ端子が離れているとお部屋の端から端まで長いアンテナケーブルを配線しなければならず、見栄えが悪くなるほか生活動線を邪魔することも。テレビやベッド・デスクなどの主要な家具の配置とコンセント・端子の位置関係に無理がないか、必ず確認しましょう。
柱と梁(はり)の圧迫感
RC造(鉄筋コンクリート造)のマンションなどでは、部屋の四隅に太い柱や梁の出っ張りが見られることがあります。お部屋に入ったときに天井が低く感じないか、表記されている専有面積よりも狭く感じないかを確認しましょう。
特にベッドを設置する予定の場所に大きな梁が出ていると、寝転んだときに圧を強く感じやすくなります。お部屋全体の開放感にこだわりたい方は、天井の凹凸もあらかじめチェックしておきましょう。
カーテンレールとエアコンの干渉
窓のすぐ近くの壁面にエアコンが設置されている場合、エアコン本体とカーテンレール,あるいは開いたときのカーテンが干渉してしまうケースがあります。カーテンがスムーズに開閉できるか、またカーテンがエアコンの吸気口や吹き出し口を塞いでしまわないかをチェックしておきましょう。
3.音と周辺環境(外部騒音と生活音)
窓を開け閉めした時の遮音性
角部屋は外に面している面が多いため、外の音が響きやすい傾向があります。窓を閉めた状態で外の音がどのくらい遮断されるか、逆に窓を開けたときに近隣の道路や施設の騒音がどの程度気になるかを確認しましょう。スマートフォンのタイマー音などをお部屋の中で鳴らし、外への音漏れ具合をバルコニー側から客観的に確認してみるのも有効な方法です。
風切り音の有無
特に中高層階の角部屋の場合、周囲を遮るものがないため強い風が建物の角に当たります。サッシや換気口・24時間換気の吸気口などに隙間やガタツキがあると、風が強い日に「ヒューヒュー」「ガタガタ」という不快な風切り音(隙間風の音)が発生しやすくなります。窓や換気口がしっかり閉まるか、建て付けをチェックしておきましょう。
隣接する部屋の配置
角部屋は「隣人が少ない」のがメリットですが、完全に独立しているわけではありません。お部屋のどの部分が隣の住戸と壁を共有しているか(隣接しているか)を確認しましょう。特に、こちらの寝室の隣が「隣人のリビングや水回り(お風呂・トイレ)」になっていると生活音が気になりやすいため、間取り図と合わせて位置関係を見ておくと安心です。
4.プライバシーと防犯(視線と侵入経路)
外からの視線の抜け
窓が多い角部屋は、お部屋の位置や階数によっては前面の道路や向かいの建物から室内が見えやすくなる場合があります。内覧時には窓の前に立ち、外からの視線が気いないかを確認しましょう。夜間に室内の照明をつけると外からどのように見えるかも想像し、必要に応じて遮光カーテンやレースカーテンを準備してください。
侵入の足場になるものの有無
低層階(1階〜3階付近)の角部屋を検討する場合は、防犯面(空き巣リスク)への配慮が必要です。建物の外周をチェックし、バルコニーや窓の近くに足場になりそうな「電柱」「雨どい」「高いブロック塀」「エアコンの室外機」などが配置されていないか確認しましょう。
共用廊下側の窓の防犯
角部屋へ向かう途中の「共用廊下」に面して窓がある場合、通行人からの視線や防犯性が気になるポイントです。その窓に頑丈な「面格子(ルーバー)」がついているか、外からの視線を遮る「すりガラス(型ガラス)」になっているかを確認しましょう。また、実際に人が通ったときに気配や足音がどのくらい室内に響くかもチェックしておきたいポイントです。
5.設備・その他(収納・空調・玄関周り)
収納の広さ
角部屋は柱や梁の張り出しがある関係で、クローゼットや押し入れなどの収納スペースの形状が変形していたり奥行きが限られていたりすることがあります。扉を開けて中の有効スペース(高さ・幅・奥行き)をしっかり確認しましょう。作り付けの収納が少ない場合、手持ちの収納家具を置くスペースが部屋の中に残されているかも重要です。
備え付けエアコンのスペック
角部屋は外気に触れる面積が広いため、中部屋に比べて夏は暑く冬は寒くなりやすい特性があります。そのため、お部屋に最初から備え付けられているエアコンの性能(対応畳数やパワー)がお部屋の広さにしっかり見合っているかは非常に重要。賃貸物件では入居後に勝手にエアコンを交換できないことが多いため、製造年式も含めて確認しておきましょう。
専用ポーチやアルコーブ
分譲マンションやグレードの高い賃貸物件の角部屋には、玄関ドアの前に専用の門扉がついた「専用ポーチ」や廊下から少し奥まった空間の「アルコーブ」が備わっているケースが多くあります。プライバシーを高めてくれる嬉しい設備ですが、ベビーカーや自転車、ゴミ箱などを置いてよいかどうかは物件の「管理規約」によって制限されている場合があるため、事前にルールを確認しておくと安心です。
まとめ
角部屋は、日当たり・風通しの良さや開放感に加え、隣戸と接する面が少なくプライバシーを確保しやすい点が大きな魅力です。
一方で、外気温の影響を受けやすいほか窓や柱の位置によって家具の配置に工夫が必要という側面もあります。後悔しないお部屋選びのために、内覧時には「日の入り方や風の通り」「コンセントの位置」「防犯面」などをしっかり確認しておきましょう。
当サイト・テクトピアでご紹介している物件は、気密性・断熱性・遮音性に優れた「RC造(鉄筋コンクリート造)」が主体。角部屋ならではのデメリットをカバーし、快適な暮らしをしたい方におすすめです。
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監修者名
テクトピア編集部
プロフィール
テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー
























