賃貸物件の最上階に住むメリット・デメリットとは?後悔しない部屋探しのポイントを解説

マンション最上階の物件を検討している人に向けて、家賃の高さや夏の暑さといった不安を解消しつつ、最上階賃貸のメリット・デメリットと失敗しない物件選びのポイントをわかりやすく解説します。

目次

賃貸で最上階を選ぶ前に知っておくべきデメリットとメリット

最上階の生活で直面しやすい主なデメリット

家賃が高くなりがち

マンションの最上階は特別仕様の間取りやルーフバルコニーが付いていることが多く、他の階と比べて家賃が高くなる傾向があります。エリアや物件の条件にもよりますが、低層〜中層階と比較すると家賃が1,000〜3,000円程度高くなるのが一般的です。
ただし、上階からの生活音がなく日当たりや風通しも良好なため、快適な住環境を得られるというメリットもあります。

屋上直下の室温問題

最上階は屋上からの放射熱の影響を直接受けるため、夏場は他の階に比べて室内の温度が約2〜3℃高くなりやすく、冬は暖気が逃げやすいため暖房効率が低下しがちです。その結果、エアコンの使用頻度が増え、光熱費がかさむ傾向があります。
また、昼間に温まったコンクリートの外壁や屋上は夜になっても熱を保持しやすいため、就寝時にも室温が下がりにくく快適さに影響するのも難点です。

エレベーター待ちが長い

最上階までの停止階数が多いため、エレベーター待ち時間が長くなりやすい傾向にあります。特に朝の通勤時間や夕方の帰宅時間は利用者が集中し、エレベーターに乗り込むまでに時間がかかることも考えられるでしょう。
また、定期点検や故障時にはエレベーターが停止して外出や帰宅に時間を要するため、不便を感じてしまうケースもあります。

洗濯物が吹っ飛ぶ?強風・雨音のリアル

地上よりも最上階は風が強いため、洗濯物が飛ばされる可能性があります。そのため、洗濯物はベランダに干すよりも室内干しの方がおすすめです。特に台風など風雨の強い日には、玄関や窓を開ける際に雨風が室内に入り込まないよう注意しましょう。
構造や築年数によっては雨音が響きやすく、最悪の場合には雨漏りのリスクもあります。

地震・火災・停電…「高層ならでは」のリスク

マンションの高層階は、災害発生時には揺れや避難・生活インフラの停止が深刻になりがちです。地震の際は建物の揺れを感じやすくなり、火災が発生すれば煙が上層階にとどまりやすいため避難に時間がかかる可能性も。万が一の状況に備えて避難経路を確認しておくと安心です。
停電時にはエレベーターと給水ポンプが停止して断水が起こるため、階段移動によるトイレや生活用水の確保が困難になります。日頃から水や食料を備蓄しておきましょう。

最上階だからこそ得られるメリットとは

眺望のよさがもたらす心地よい開放感と魅力

最上階は目の前に遮る建物が少なく、眺望のよさと開放感が大きな魅力です。朝日が窓を通して差し込み、気持ちよい朝を迎えられます。夜には夜景が広がり、安らぎの時間を堪能できるでしょう。

部屋が明るく風の通りも気持ちいい

最上階は自然光が入りやすいため、日中は照明の使用を減らして電気代を節約できます。風通しもよいため熱や湿気がこもりにくく、洗濯物が乾きやすい点もメリットのひとつです。
日当たりや風通しのよさは、カビや結露を防ぎ健康的で快適な暮らしにつながります。

上階からの騒音がゼロ

子どもの足音や椅子を引く音など、上階からの生活音に悩まされずに暮らせる点は最上階ならではの大きなメリットです。
角部屋の最上階なら隣接する部屋は片側だけなので、隣からの騒音も少なく静かで落ち着いた環境で生活できます。

虫の侵入リスクが低い

ハエ・蚊・ゴキブリ・カメムシなどの害虫は上層階になるほど少なくなります。多くの害虫は自力で飛べる高さが10m程度なので、上層階のベランダや窓には到達しにくいためです。
また、害虫が生息しやすい排水管と居室が離れていることも侵入リスクを下げる要因となっています。ただし、完全に虫がいないわけではありません。

空き巣が入りにくい

警察庁の令和6年侵入強盗事件データによると、4階建て以上の共同住宅での空き巣被害は全体の9.8%にとどまり、一戸建て住宅の20.7%と比べて低い水準でした。
とはいえ、周囲に高層建物が密集していたり、オートロックや監視カメラがなかったりする物件ではリスクが高まります。物件選びの際は防犯設備と周辺環境を意識して部屋を選びましょう。

※参照元:警察庁「住まいる防犯110番」

部屋を覗かれる心配がない

最上階は隣接する建物や通行人などの周囲からの視線が届きにくく、窓やカーテンを開けても他人と目が合う心配が少ないためプライバシーが守られます。
他人の目を気にせず、ストレスの少ない暮らしを実現できるでしょう。

最上階に向いている人・向いていない人とは

「景観や静けさを重視するタイプ」はOK

最上階に向いている人の特徴は以下のとおりです。

・マンションの最上階で暮らすことをステータスに感じる人
・眺望や静けさを大切にする人
・防犯対策やセキュリティーが気になる人
・上階からの生活音に敏感な人
・虫が苦手な人

また、日中に家で仕事をするリモートワーカーやフリーランスにとって、マンションの最上階は明るく作業に集中しやすい環境といえます。

「コスパ・移動効率命」な人にはつらいかも

最上階に向いていない人の特徴は以下のとおりです。

・家賃や光熱費などのコストを抑えたい人
・暑がり・寒がりの人
・週に何度も買い物をする人

また、小さな子どもや高齢者のいる家庭では、災害時に避難しづらいのが大きな懸念点となります。

最上階のデメリットをオールクリア~快適な賃貸暮らしのテクニック~

失敗しない最上階部屋の見抜き方・選び方

住戸の位置(角部屋・エレベーター横)によって変わる生活音のストレス

住戸の位置によって生活音の大きさは異なります。例えばエレベーター横の部屋だと人の会話や扉の開閉音が丸聞こえで、ストレスになりやすいのがデメリット。一方で角部屋は隣接する住戸が少ない分、隣人の生活音が伝わりにくく静かに過ごせるでしょう。

快適さは方角次第、南向き一択ではない理由

ライフスタイルに合わせて部屋を選ぶために、東西南北の部屋ごとに室温・光熱費・暮らしやすさを比較しました。

・東向きの部屋:朝日がしっかり入るので、冬は暖房効率が高く電気代を節約できます。夏の午前中は室温が上がりやすいため、日中不在の人や朝活派に向いている部屋です。

・西向きの部屋:午後から強い西日が差し込むため、夏は冷房負担が増えますが冬は夕方まで暖かさが持続。午後以降に自宅で過ごす時間が長い人には、光熱費の面でメリットがあります。

・南向きの部屋:一日中日差しが入りやすく冬の暖房効率が高い反面、夏場は室温が上昇しやすい傾向にあります。また、家具や床の日焼けに注意が必要です。

・北向きの部屋:直射日光がほとんど入らず、家具や床の日焼けが少ないのがメリット。夏は涼しく過ごせますが、冬は暖房費が増える場合があります。

内見で必ず見ておきたい意外な盲点とは

最上階物件の内見時に確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

確認ポイント理由確認方法
風の通り湿気でカビや細菌が発生窓を開けた時に風が通るか
音の響き騒音によるストレス隣室や上階、外からの音が聞こえないか
夜の騒音眠れないリスク 夜に現地で確認
窓からの景色目の前に建物がある閉塞感窓を開けて視界を遮る建物がないか
共用部分暗い場合は防犯リスクも廊下やエントランスが昼夜問わず明るいかどうか
室内の明るさ光熱費の節約現地で日差しが入るか
プライバシー防犯につながる隣の建物や道路からの視線があるか

最上階は低層〜中層階と注意点が異なるため、事前に確認すべき項目をリスト化しておくとよいでしょう。

最上階=暑いは古い話?構造・築年数で差が出る理由

最上階の暑さは建物の構造と築年数で大きく異なります。熱伝導率が高い軽量鉄骨造は夏場に室内温度が上がりやすくなりますが、断熱性に優れたRC(鉄筋コンクリート)造なら直射日光を受けても比較的涼しく過ごせるでしょう。
また、築年数が古い物件では断熱材が劣化しているケースがあるため、断熱性能の高い新築や築浅の物件を選ぶと暑さ対策になります。

最上階のメリットを享受しつつ快適に暮らせる物件は、構造や築年数をきちんと確認すれば見つけることが可能です。騒音や暑さが気になる人も、RC造などの遮音・断熱性に優れた構造を選べば安心でしょう。
最上階のお部屋をお探しなら、RC造物件が豊富なテクトピアをぜひチェックしてみてください。

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最上階部屋で遭遇したデメリットの解決法

高い家賃…損しないための物件比較&交渉術

住宅情報サイトで同じエリア・間取り・築年数の物件を複数比較しましょう。不動産会社に相談して家賃や礼金の交渉をするのもおすすめです。

夏の暑さは「断熱カーテン&遮熱フィルム」で防ぐ

窓に遮熱フィルムを貼り、室内側に断熱カーテンをつけるのも効果的です。冷房効率が上がり、電気代の節約になります。

エレベーター混雑ストレス軽減の工夫

複数のエレベーターが設置された物件を選ぶほか、通勤時間を少しずらす・買い物はまとめて済ませる・階段利用を検討するなど、混雑を避ける工夫をしてみましょう。

風・雨音・洗濯物問題は窓とベランダがカギ

最上階には強風の影響で窓が開閉制限されている物件や外干しが禁止されている物件があるため、窓やベランダの仕様は事前に確認しておきましょう。
屋上防水の劣化による雨音が気になる場合は、防水工事が完了した築浅物件を選ぶのがおすすめです。

災害・停電時のリアルな備え

災害時にはエレベーターが使用できないため、非常階段や避難ハッチの場所、ベランダ間の移動方法などを確認しておきましょう。
飲料水・生活用水・加熱不要の食料・懐中電灯・電池・ラジオ・モバイルバッテリーなどを常備し、災害や停電に備えることも大切です。

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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