
セカンドハウスを賃貸したい人が知っておくべきこと
セカンドハウスとは
セカンドハウスとは、主に週末や休暇に利用する自宅以外の住宅を指します。
税金の控除を受けたいのであれば、月に1回以上の利用が必須。また、通勤や週末の拠点として生活の一部に組み込まれていなくてはいけません。この条件は賃貸物件を利用する場合でも同様です。
別荘との違い
別荘とセカンドハウスでは、利用目的と税制の扱いが異なります。
別荘は保養や休暇を目的に使われる建物を指し、日常的な居住には使用されません。固定資産税の軽減措置対象は「日常生活の用に供する」ことなので、別荘は軽減措置の対象外となります。
一方、セカンドハウスは生活の拠点として通勤や週末などに定期的に利用することを前提とした建物のこと。認められれば税制上の優遇措置が受けられます。
賃貸セカンドハウスのメリット
趣味を楽しむ場所ができる
賃貸セカンドハウスを持てば、自分の趣味を楽しむためのスペースが手に入ります。
例えば、海辺に近いセカンドハウスを借りてサーフィンや釣りをしたり、キッチンの広い物件を借りて手のかかる料理に挑戦したりと、普段の生活ではできない楽しみを堪能できるのがセカンドハウスの魅力です。
行動範囲や交友関係が広がる
リゾート地やレジャー地の近くにセカンドハウスを構えれば、行動範囲や交友範囲が広がります。親戚や友人を招いたり地域のイベントに参加したりする機会が増え、そこで知り合った人たちとの交流も広がることでしょう。
生活のメリハリができる
職場の近くにセカンドハウスを持てば、通勤時間を短縮できます。これまでの通勤時間を心身のリフレッシュに充てられるため、仕事とプライベートにメリハリをつけた生活が送れるでしょう。
低リスクで楽しめる
賃貸セカンドハウスは購入に比べて初期投資が少なく資金リスクが低いため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。売却を考える必要もないため引っ越ししやすい点もメリットです。また、契約期間ごとに違う物件に転居するといったセカンドハウスならではの楽しみ方もできます。
管理の手間が省ける
賃貸物件のメンテナンスや修理は基本的に所有者が行います。入居者が手入れするのは居住空間だけでよいので、管理の手間を省けます。部屋以外の外構などの清掃や業者手配といった煩わしさを手放せるのは大きなメリットといえるでしょう。
資産価値の変動リスクがない
賃貸セカンドハウスを選べば、不動産価格の下落リスクを心配せずに安定した生活を満喫できます。自己資産に対するリスクを軽減できる点は大きな安心材料で、賃貸物件だからこそ得られるメリットです。
賃貸セカンドハウスのデメリット
初期費用や維持費用
賃貸セカンドハウスを取得する際には、敷金や礼金・仲介手数料などの初期費用がかかります。毎月の家賃や光熱費も考慮する必要があり、予算をしっかり確保できなければ諦めましょう。滞納してしまうと信用度が下がるリスクもあります。
審査が厳しくなる可能性
賃貸契約時において本来の住居に家賃やローンがあると、審査が厳しくなる傾向があります。セカンドハウスの費用を負担しても問題のない収入・支出状況を証明しなければならず、条件を満たさないと契約できません。
管理面の注意点
不在になりがちなセカンドハウスの管理には、いくつかの注意点があります。
まず、防犯対策としてはセキュリティシステムの導入が不可欠。監視カメラや扉の開閉を知らせるセンサーなど、犯罪の抑止効果につながる設備が導入されていれば安心です。
また、郵便物が溜まらないようにするのも防犯防止の重要ポイントです。溜まっていると不在を示すサインになりかねないため、郵便局に転送届を出したり管理会社に広告物の定期的な廃棄を依頼したりしておきましょう。
人の出入りがある様子を保つために、家族や友人に時々利用してもらうのもよいでしょう。宿泊は無理でも定期的に空気の入れ替えを行うだけでも、長期間の空き家状態を防ぐための対策として有効です。
長期不在に関する制限
賃貸物件においては「無断不在禁止特約」と呼ばれるルールがあり、一般的に1ヶ月以上の不在が続く際は管理会社や大家さんへの届け出が義務付けられています。
家屋は定期的に人が入ることで家自体の傷みが抑えられるので、修繕費を削減し物件の寿命につながります。また、アクシデント(破損や水漏れなど)に気づくのが遅くなり、どちらも物件の資産価値を下げる要因になります。
※参照元:全日本不動産協会|「賃借人の無断不在を理由とする解除の可否」
https://www.zennichi.or.jp/law_faq/賃借人の無断不在を理由とする解除の可否/
賃貸セカンドハウスの利用を検討する際は、こうしたメリット・デメリットを理解したうえで自分のライフスタイルやニーズに合っているかどうかを慎重に判断しましょう。
賃貸セカンドハウスはどんな人におすすめ?
賃貸セカンドハウスは資金に余裕があり、月に1回以上利用できる方にとって魅力的な選択肢です。
将来の移住を検討する方にとっては、実際に生活しながらその土地の文化や生活スタイルに触れられる点が大きな魅力となります。いくつかの地域を試してみて、最終的な移住先を決められるのは大きなメリットです。
また、在宅勤務が増えている今、自宅とは異なる環境で仕事ができるセカンドハウスは集中して仕事に取り組めるプライベート空間としても活用できます。沿線の開通や都市開発など、仕事に合わせてより利便性が高いエリアに転居できるのも賃貸セカンドハウスならではのメリットです。
オンオフを大事にしたい・気分転換を図りたい方には、他人に気遣うことなく過ごせる場所は必要不可欠といえるでしょう。自然豊かな郊外なら四季の美しい風景を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
これらの条件に当てはまる方々にとって、賃貸セカンドハウスは新しいライフスタイルを試し、より充実した生活を送るための理想的な手段となるでしょう。
賃貸セカンドハウス選びで失敗しないためのポイント
セカンドハウスを借りる目的を明確にする
セカンドハウスを借りる際には、利用目的や利用頻度を明確にしておきましょう。週末のレジャー目的・リモートワーク用のスペースなど、利用目的で物件の選択や立地条件は大きく変わります。
家族や友人と過ごす広めの空間が必要なのか、一人で集中できる環境が求められるのかといった点も整理しておくと、不動産会社と相談する際にも役立ちます。
目的に合った立地で探す
セカンドハウスの立地選びは、日常生活や仕事とのバランスを考慮して行いましょう。主にリモートワークがメインだが定期的に通勤が発生するという場合は、職場へのアクセスがよい都市部が便利です。一方で、フルリモートだったり週末や休暇をリフレッシュに使ったりという目的なら自然豊かなリゾート地や温泉地などが選択肢に入るでしょう。
間取りや設備・セキュリティが十分な物件を探す
セカンドハウスを選ぶ際は、居住スペースとして快適に過ごせる間取りになっているかがポイントです。
例えば、長期滞在が目的なのであれば、リビングやベッドルームがしっかり分かれている間取りや広めのキッチンやバスルームがある物件が適しています。また、家具や家電付きの物件なら準備の手間が省け、すぐに住めます。利用スタイルに合った物件かどうか、事前にしっかり確認しましょう。
支払い可能な予算枠で探す
セカンドハウスを探す際には、あらかじめ予算を明確にしておくことが大切です。
初期費用には敷金や礼金・仲介手数料・火災保険料・鍵交換費用・引越費用などが含まれます。毎月のコストとしては、月々の家賃に加えて光熱費・インターネット料金も含めて試算してください。
無理のない予算の物件なら、毎月の生活費を圧迫せずにセカンドハウスを維持できます。
セカンドハウスでも住民税の支払いを忘れずに
セカンドハウスとして認定されれば、住民税の「均等割」が課税されます。
東京都を例にすると、均等割の負担額は市区町村民税約3,500円、都道府県民税約1,500円が目安で、住民票のある自治体と両方に納める必要があるので注意が必要。自治体によって金額や計算方法が異なるので、事前に窓口に相談しておきましょう。
同一市町村内でセカンドハウスを借りるなら、特に手続きは必要ありません。
※参照元:東京都主税局|「個人住民税」
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/life/kojin_ju
自治体独自の支援制度を確認する
地域の活性化や移住促進のために、多くの自治体では家賃補助や引っ越し費用の助成・空き家活用のためのリフォーム助成金や購入支援金などのさまざまな支援制度を用意しています。
例えば、神奈川県横須賀市では二地域居住をサポートする住宅提供があります。こうした支援を利用することで、初期費用や維持費を軽減できるでしょう。
申請には住民票や収入証明書などの必要書類があるので、最新の情報は自治体の公式サイトや窓口で確認してください。
※参照元:神奈川県住宅供給校舎|「二地域居住制度」 https://www.kousha-chintai.com/renttype/ippansecondhouse.php?_sy=111025367.cd4ac263-2228-4b84-adad-f217a27ae83a.0.1ccd90198ef449f8b51982a23ced974f_9ac41584596c466f8e2c4810f552ccd4_1732596540890_1
セカンドハウス探しがしやすい不動産会社を探す
セカンドハウスを探す際には、通常の住居探しとは異なり特別な条件やサービスを提供している不動産会社が役立つでしょう。例えば、リゾート専門の不動産会社なら、二拠点生活・ワーケーションに対応したライフスタイル提案型のサービスが多い傾向にあります。
また、物件に試しに住んでみる「お試し住居サービス」や、住み替えサポートを提供している不動産会社もおすすめです。こうしたサービスを活用すれば理想に近いセカンドハウスを見つけやすくなり、より快適で満足度の高い生活が送れるでしょう。
メンテナンスや管理サービスの利用を検討する
セカンドハウスは利用頻度が少ないので、不在時のメンテナンスや清掃が必要になる場合があります。
定期的な清掃や点検・修理に対応してくれる管理サービスを提供する不動産会社を選ぶと便利。管理サービスは防犯チェックや設備の不具合対応が含まれることもあり、本宅が遠方の借主にはありがたいサービスといえます。
セカンドハウスを快適に維持するために、こうしたサービス利用も検討してみましょう。
こうしたポイントに留意すれば自分の生活スタイルに合ったセカンドハウスを見つけやすくなり、快適で充実した新しい生活を始められるでしょう。
テクトピアでは、エリア・沿線・テーマ別に豊富な物件情報を簡単に検索できますので、セカンドハウス選びの際はぜひチェックしてみてください。

監修者名
テクトピア編集部
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー



























