一人暮らしでペットは飼える?飼いやすい種類と賃貸で後悔しない物件選びのコツ

仕事から帰ったとき、部屋で迎えてくれる存在がいたら——そう思ったことはありませんか。 一人暮らしでも、条件が合えばペットと暮らせます。ただし迎える前に確かめておきたいのが、住まいの契約・お世話に使える時間・お金の3つです。ここがあいまいなまま迎えてしまうと、あとから自分もペットも困ることになりかねません。 本記事では、一人暮らしでペットを飼うための前提から飼いやすい動物の種類・費用の目安・ペット可物件選びのコツまでをまとめて紹介します。
目次

一人暮らしでペットを迎えるための確認事項と費用の目安

まずは確認!一人暮らしでペットを飼うための3つの大前提

「かわいい」という気持ちは、ペットと暮らす立派な理由になりえます。ただ、その気持ちを長く続けていくには迎える前に足元の条件を整えておくことが欠かせません。まずは次の3つを確かめてみましょう。

1.住んでいる物件でペットの飼育が認められているか
賃貸物件でペットを飼えるかどうかは、契約の内容で決まります。契約書や重要事項説明書に「ペット飼育不可」と書かれていれば、ハムスターのような小さな動物でも飼うことはできません。
「これくらいの大きさなら大丈夫かな」と迷ったときは、自己判断せずに管理会社や大家さんへ確認しておくと安心です。鳴き声・足音・においは、自分が思っている以上に周囲へ伝わるもの。無断で飼っていることがわかると貸主との関係が気まずくなるだけでなく、契約を解除されてしまうこともあります。そうなれば引っ越し費用がかかるうえ、ペットの行き先にも困ることに。今の住まいがペット不可なら、ペット可物件への住み替えを先に検討しましょう。

2.留守番の長さとお世話に使える時間があるか
一人暮らしでは、外出中のお世話を代わってくれる家族がいません。まずは通勤時間を含めた1日の外出時間を書き出して、ペットが1匹で過ごす時間がどれくらいになるかを確かめてみましょう。
残業や飲み会で帰りが遅くなる日、休日の外出や旅行の頻度もあわせて見直すのがポイントです。犬のように毎日の散歩が欠かせない動物なら、朝晩の時間を確保できるかどうかが分かれ目になります。
留守にしがちな生活であれば、ひとりで過ごす時間が苦になりにくい動物を候補にするのが現実的です。旅行や出張のときにペットホテルや家族・知人へ預ける段取りまで考えておくと、迎えたあとに慌てずに済みます。

3.寿命まで責任を持って面倒を見られる覚悟があるか
ペットフード協会の「2025年 全国犬猫飼育実態調査」によると、平均寿命は犬が14.82歳、猫が16.00歳でした。10年以上をともに過ごす間には、転職・引っ越し・結婚といった生活の変化が起こることもあるでしょう。
動物愛護管理法でも、飼い主は動物が命を終えるまで適切に飼い続けるよう努めることが定められています(終生飼養)。罰則のある義務ではありませんが、「迎えたら最後まで一緒に」という考え方が飼い主に求められている、ということです。
生活が変わっても一緒に暮らしていけそうか、少し先まで想像してみてください。もし迷いが残るなら、小動物のようにお世話の負担が比較的軽い動物から考えてみるのもひとつの方法です。
※参照元:ペットフード協会「2025年全国犬猫飼育実態調査」
e-Gov法令検索「動物の愛護及び管理に関する法律 第7条」

ペットと暮らすために必要な費用を担保できるか

ペットの飼育には、迎えるときのまとまった出費と毎月かかり続ける出費の両方がかかります。犬・猫を例に費用の目安を表にまとめました。

費用の区分犬猫
生体のお迎え費用数万円~数十万円(保護犬の譲渡なら数千円~数万円程度)数万円~数十万円(保護猫の譲渡なら数千円~数万円程度)
飼育用品の初期費用2万円~5万円程度(ケージ・トイレ用品・食器・首輪・リードなど)2万円~4万円程度(ケージ・トイレ用品・食器・キャリーケースなど)
毎月の費用の目安約3万4,000円約1万6,000円

※1.生体・用品の費用は、種類や購入先によって大きく異なります。当社が2026年8月時点で確認した一般的な価格帯を目安として記載しています。
※2.保護犬・保護猫の譲渡費用は、ワクチン代や不妊手術費などの実費として設定されるのが一般的です。自治体の愛護センター経由か民間の保護団体経由かによって金額が大きく異なりますので、詳しくは各団体・自治体の公式サイトをご確認ください。
※3.毎月の費用にはフード・おやつ代、サプリメント代、シャンプーやトリミング代、動物病院での治療費、飼育に伴う追加の光熱費などが含まれています。
※4.毎月の費用の目安は、年間支出額を12か月で割った概算値です(千円単位で四捨五入)。
毎月の費用の目安は、アニコム損害保険が公表した2025年の年間支出調査(犬413,416円・猫195,427円)をもとに算出した金額です。
毎月の出費はフード・おやつ代と日用品代が中心で、夏や冬はペットのために冷暖房を使う時間が増え、光熱費が上がるケースも少なくありません。一人暮らしでは留守中もエアコンをつけたままにする場面が多くなるため、電気代の増加は事前に見込んでおきたい出費でしょう。
この平均額のうち、年によって大きく上下するのが治療費です。ペットには人間のような公的医療保険がないため、治療費は原則すべて飼い主が負担します。健康なうちはほとんどかからない一方、予期せぬケガや病気で手術となれば一度に大きな出費となるでしょう。毎月平均どおりに出ていくお金ではないので、月々の飼育費とは別枠でまとまった出費に備えておくと安心です。
備えの手段としては、ペット保険という選択肢もあります。保険料は補償割合や動物の種類・年齢によってさまざまで、物価上昇などによって水準が変わることもあるため、加入を検討する際は各社の公式サイトで最新の保険料と補償内容を確かめてください。
毎月の飼育費ともしものときの医療費、この2つを合わせて家計の範囲内で無理なく続けられるかどうかがいちばんの判断基準になります。

一人暮らしのペット選びとおすすめの動物

飼える環境とお金の見通しが立ったら、次は自分の生活に合う動物を選びましょう。

ペット選びでチェックしたい4つのポイント

4つすべてを満たす必要はありません。自分の住まいと生活でどこまで許容できるかを測るチェック項目として使ってください。

1.鳴き声が小さく、騒音トラブルになりにくい
賃貸の一人暮らしで気をつけたいのが騒音です。壁の薄い物件では鳴き声が隣室に届きやすく、留守中に鳴き続けていても自分では気づけません。鳴き声の小さい動物を選ぶか、防音性の高い物件を選ぶことがトラブル回避につながります。

2.においや抜け毛が少ない
ワンルームや1Kは居住空間とペットの生活空間が同じため、においがこもりやすい環境です。抜け毛の多い動物は掃除の手間が増えるうえ、退去時のクリーニング費用に影響する場合もあります。

3.ケージなど省スペースで飼育できる
一人暮らしの部屋は広さが限られています。ケージや水槽の置き場所を確保できるか、動物が動き回るスペースを取れるかを、間取りと照らし合わせて考えてみてください。

4.長時間の留守番でもストレスを感じにくい
日中家を空ける時間が長い人は、ひとりで過ごすことが苦にならない動物が向いています。寂しがりやな動物に長時間の留守番をさせると、ストレスから体調を崩したり、鳴き続けたりいたずらが増えたりすることもあるでしょう。自分の在宅時間と動物の性質が合っているかを確認してください。

【スキンシップタイプ別】おすすめペットの特徴

ここからは、求める距離感のタイプ別に動物を見ていきましょう。
なお、「ペット可」の対象範囲は物件ごとに異なります。犬猫を前提に条件が定められている物件が多い一方、爬虫類や昆虫・観賞魚については取り扱いが分かれるのが実情です。飼えるかどうかは契約書の特約や使用細則で決まりますので、種類にかかわらず契約前に必ず大家さんまたは管理会社へ確認してください。

マイペースで程よい距離感を保ちたい
程よい距離感を求めるなら、猫が候補になります。散歩が不要なうえ、トイレの場所も比較的覚えやすい動物です。気ままな性格で、べったりしすぎない距離感が心地よく感じられるでしょう。ただし、トイレを覚えるまでの過程には個体差があり、トイレの数や砂の種類が合わないと粗相が続くこともあります。
においや抜け毛の対策は欠かせません。壁や柱で爪とぎをする習性があるため、爪とぎグッズの用意や保護シートでの対策も必要です。運動は上下移動が中心なので、キャットタワーを置ける縦のスペースを確保してあげましょう。

アクティブに一緒の時間を楽しみたい
一緒に過ごす時間を積極的に楽しみたい人には、小型犬が向いています。人懐っこく感情表現が豊かで、帰宅時に喜んで迎えてくれる存在は、一人暮らしの大きな癒やしになるでしょう。
一方で、毎日の散歩と子犬期のしつけは欠かせません。吠えぐせをそのままにしていると騒音トラブルの原因になりますし、犬種によってはにおいや抜け毛のケアに猫以上の手間がかかることもあります。適度な散歩時間が必要なので、時間を確保できる人に向いた動物です。
一人暮らしで犬を飼う場合の大変さや費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
一人暮らしで犬を飼うのは大変?知っておくべきことやお迎えの費用などを解説

日中は忙しい・夜に少しだけスキンシップを取りたい
日中は家を空けがちで、夜に少しだけふれあいたい…という人には、小動物という選択肢があります。
ハムスター・うさぎ・フェレットなどが代表的で、ケージ内で飼育できるため省スペースに収まるのが利点です。ハムスターは夜に活発になる夜行性、うさぎやフェレットは明け方と夕方に活発になる薄明薄暮性で、帰宅後の時間帯にお世話やふれあいを楽しみやすい点は日中忙しい人にとって嬉しいポイントでしょう。
ただし小動物は暑さ寒さに弱く、エアコンでの温度管理は年間を通して慎重に行う必要があります。鳴き声の大きさも種類によって差があり、たとえばデグーは「ピー」「キュルキュル」といった声がよく響くため、集合住宅では騒音として気にされることも。またデグーは昼行性で日中に活発に動くため、日中ほとんど家にいない生活とはリズムが合いにくい点にも注意が必要です。
ハムスターは夜間の回し車の物音、うさぎは運動スペース、フェレットは体臭など、種ごとの特性を必ず確認してください。

眺めて癒やしを得たい
ペットを眺めることで癒やされたい人には、熱帯魚や観賞魚が向いています。鳴き声や抜け毛の心配がなく、水槽の中を泳ぐ姿は見ているだけで心を落ち着かせてくれるでしょう。
日中忙しい人でも飼いやすい一方、水槽の水換えやフィルターの手入れは定期的に行わなければなりません。
注意したいのが水槽の重さです。一般的な60cm規格水槽(幅60×奥行30×高さ36cm)は、水と水槽本体を合わせて約70kg、さらに底砂やろ過機器を加えると70~90kg程度になります。大人1人分をはるかに超える重量が1か所に集中するため、専用の水槽台を使用するほか置き場所の床の強度にも配慮が必要です。高さのあるハイタイプはさらに重くなる点にもご注意ください。
万が一の水漏れは階下への被害につながるおそれもあるため、設置場所は慎重に選びましょう。

観察好きで細やかなお世話が苦にならない
観察好きで細やかなお世話が苦にならない人には、爬虫類や昆虫が向いています。鳴き声や抜け毛の心配がなく、騒音面では賃貸向きといえる動物です。
ただし、「ペット可」の物件であっても爬虫類・昆虫は対象外とされることが少なくありません。飼えるかどうかを契約前に必ず確認してください。
また、生き物ごとの生態を調べたうえで温度・湿度・照明を整える環境づくりや毎日の食事の用意をするのは手間がかかります。その手間を楽しめる観察好きの人にとっては、奥深い魅力のある存在といえるでしょう。一緒に暮らしたい動物が決まったら、次はその子が快適に過ごせるお部屋探しを始めましょう。
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後悔しない「ペット可」賃貸物件選びのコツと探し方

今のお住まいがペット不可の場合、ペットを迎えるには引っ越しが前提になります。ここでは後悔しない物件選びのポイントを整理しましょう。

「ペット可」物件ならではの注意点・チェックポイント

「ペット可」と書かれていても何でも飼えるわけではありません。物件ごとに飼育できる種類・大きさ・頭数の制限が定められており、「小型犬1匹まで」「猫は不可」といった条件の物件もあります。飼いたい動物が条件に合うか、契約前に必ず確認しましょう。

初期費用が多くなる場合がある
ペット可物件では、敷金や礼金が通常より上乗せされることがあります。上乗せ幅は物件によって異なり、敷金が家賃1か月分ほど加算されるケースもあれば上乗せのない物件もあるため、気になる物件があればその都度条件を確かめてください。

原状回復費用を抑えるには
退去時の費用にも目を向けておきましょう。ふつうに暮らしていて生じる汚れや傷は貸主の負担とされるのが一般的ですが、ペットがつけた床や柱の傷・しみついたにおいはそれを超える傷みとして借主の負担になることがあります。
日ごろのケアで防げる部分も大きいので、こまめな掃除やにおい対策を習慣にしておきましょう。入居時に室内の状態を写真に残しておくと、退去時に「もともとあった傷かどうか」で困らずに済みます。

ペットを意識した部屋探しが重要
内見時には、ペット目線でのチェックも忘れずに行ってください。滑りにくい床材か・壁や建具の防音性はどうか・日当たりや風通しはよいかといった点は、ペットの健康と近隣トラブルの防止に直結します。

周辺環境の確認と、物件探しの条件整理

物件そのものに加えて、周辺環境の確認も大切です。
・夜間や休日に対応してくれる動物病院が近くにあるか
・フードや消耗品を買えるペット用品店はあるか
・犬なら安全に歩ける散歩コースがあるか
上記のような環境にあるか、インターネットなどで調べておきましょう。
特に動物病院までの距離は重要。急な体調不良のときにすぐ診てもらえるのは大きな安心材料です。

部屋に求める条件に順位をつける
ペット可物件は全体の数が少なく、駅近・築浅・広さといった希望をすべて満たす部屋を見つけるのは簡単ではありません。ペットの飼育環境として譲れない条件を軸に据え、そのほかの条件はどこまで妥協できるかを整理しておくと物件探しがスムーズに進みます。

ペットと暮らせるお部屋探しはプロに相談しよう

ここまで見てきたとおり、ペット可物件は数が限られるうえ、飼育条件・費用・設備と確認すべきポイントが多岐にわたるため、希望に合う部屋を自力で探し当てるのはなかなか大変な作業です。
そんなときは、不動産会社のスタッフに相談してみましょう。テクトピアではペット可物件の取り扱いもあり、飼いたい動物や生活スタイルに合わせた条件整理からお手伝いできます。
★ペット可物件の最新情報や、お部屋探しの条件でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。>>

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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