賃貸で備え付けエアコンが故障したらタダで修理してもらえる?

賃貸物件でエアコンが故障した際、「修理費用は大家さんと入居者、どちらが負担するのか」が一番気になりますよね。実は、故障の原因やエアコンが「設備」か「残置物」かによって、費用の支払い義務は異なります。

この記事では、修理費用の負担ルールや、管理会社への正しい連絡手順、業者が来る前に確認すべきポイントを解説します。勝手に修理依頼をして損をする前に、まずはこの記事で対処法を確認しましょう。

目次

賃貸でエアコンが故障した場合の修理費用は?

修理費用は大家さんが負担してくれるって本当?

賃貸物件の備品・設備は貸主の所有物なので、最初から備え付けられていたエアコンが故障してしまった際の修理費用は基本的に大家さんもしくは管理会社の負担になります。
これはエアコンだけでなく、備え付けの設備全般についても同様です。
エアコンが故障したら大家さんか管理会社へ連絡して、エアコンの状態を確認・修理して欲しい旨を連絡しましょう。

連絡をした後は対応してくれるのを待つわけですが、夏場・冬場のエアコン故障は健康状態に大きく影響するので、時間がかかるようでは困ってしまいます。
従来は管理会社などの対応が遅い場合でも、自分の所有物ではないため入居者が勝手に修理を依頼できませんでした。
しかし、2020年4月の民法改正によって、修理の相談をして相当の期間を待ったものの対応されない場合には、入居者が修理をして掛かった費用を管理会社などに請求できるようになっています。

入居者が修理費用を負担するのはどんな時?

エアコンの修理費用は、どのようなケースにおいても大家さんもしくは管理会社が負担するというわけではありません。
入居前からエアコンが設置されていたとしても、実は備え付けではなく前の入居者が置いていっただけという場合も。
こういったエアコンは「残置物」と呼ばれ、故障・修理の義務や費用負担については契約時の特約によって定められます。
借主が負担する契約になっていることもあるため注意しましょう。

修理費用に近いものとして、エアコンを正常に動かすのに必要な消耗品に掛かる費用がありますが、これは原則使用している借主の負担です。
例えばリモコンの電池やフィルター掃除のための掃除用具などは、借主が自分のお金で購入します。

エアコンが誰のものか分からない時は?

入居前にエアコンが設置されていた場合、それが大家さんの所有物なのか、残置物なのか分かりません。
何が残置物かは賃貸借契約書・重要事項説明書に記載があるはずなので、まずは確認してみましょう。
重要事項説明書に記載されていれば契約前に口頭で説明を受けているはず。

しかし、記憶が曖昧になっていたり認識が異なっていたりすることもあるため、必ず見直すようにしてください。
エアコンが残置物の場合、修理費用の負担については特約として契約書に記載されています。
修理について特に記載がなければ、残置物であっても費用は原則貸主の負担となります。

エアコンが動かない?故障を疑う前にチェックすべきこと

電源やブレーカーを確認

リモコンで操作してもエアコンが動かない場合、まずはリモコンの電池を交換して試しましょう。
それでもエアコンが起動しなければ、電源プラグが抜けていないか確認してください。

いちいちコンセントから抜いていない、という場合でも何かの拍子に電源プラグがゆるくなったり抜けてしまったりすることもあります。
そのため、「差さっているはず」と思い込まずに一度見てみましょう。

電池や電源プラグに問題がなければ、ブレーカーも要確認。
エアコンは消費電力が大きく、専用回路になっていることがほとんどです。

ブレーカーも他のコンセントなどから独立している場合があるため、ブレーカーのある分電盤に「エアコン」といった表示のつまみがないかチェックしてみてください。
一度ブレーカーを落としてから上げ直すとエアコンが作動することがあります。

霜取り運転をしていないか

エアコンが起動しているのに室温が変わらない時は、冬場なのに冷房になっていたり、送風モードになっていたりしないかなど設定を確認しましょう。
寒い時期には霜取り運転になっている場合も。
霜取り運転とは室外機の熱交換器に付いた霜を溶かす機能で、溶かす際に暖房の温風が使われるため室内機が停止状態になります。

エアコンの正常な機能ですが、自動で運転が切り替わる場合があるため、知らないと故障と思ってしまうことも。
霜取り機能は10分程度で終了して通常の運転が再開するので、いったん様子を見てみましょう。
20分以上過ぎてもエアコンが停止状態であれば、フィルターやホースの詰まりなど別の原因があるかもしれません。

室外機をふさいでいないか

エアコンの故障を疑う際には、室外機も確認してみてください。
室外機の近くに物が置いてある、直射日光が当たって熱くなっているといった場合には、排熱がうまくいかず冷たい風が出にくくなってしまいます。

エアコンを長く使うために入居者ができること

備え付けのエアコンでも、定期的なメンテナンスは入居者自ら行わなければいけません。
民法では「善管注意義務」として定められています。
エアコンを正常に使い続けられるように、日常的に使う管理者が常識の範囲で気を付けるべきことには対応する義務があるとされています。

定期的に清掃する

定期的にフィルターなどを清掃することでエアコンの効きが良くなるだけでなく、電気代の節約効果も。
喫煙する方はヤニでフィルターが目詰まりしやすいため、特に注意をしておきましょう。
室内だけではなく室外機の周りも清掃が必要です。
室外機周辺にゴミが溜まっていたり霜が付いていたりすると、エアコンの運転に支障が出る場合があります。

設定温度に気を付ける

室温と設定温度に差がありすぎるとエアコンの負担が大きくなるため、室温と設定温度の差は5度以内を目安にして設定しましょう。
まず室温と近い設定温度で運転を始めて、少しずつ温度を上げるか下げるなどの微調整をしてみてください。

利用時間に気を付ける

エアコンは設定した温度に近付けるために常に稼働している状態ですが、設定温度との差が大きくなると負荷が高まります。
基本的には長時間運転にも耐えられるように作られているものの、1日の中で気温変動が大きいと知らぬ間に負荷がかかっていることも。
電源オフ時にお掃除機能が働くようになっている場合もあるため、定期的に電源を切る時間を作ると良いでしょう。

入居者が自分でエアコンを設置・交換してもいい?

エアコンを新たに設置したい・最新型のエアコンに交換したいといった場合、勝手に設置・交換をするのはNG。
トラブルを避けるため、物件の所有者である大家さんや管理会社に許可を得る必要があります。

エアコンは室外機とつなげる穴が開いている壁にしか取り付けることができませんが、設置する場所や室外機の位置などについて念のため確認をしておきましょう。
また、設置費用をどちらが負担するのかも確認してみてください。
ただし、入居者の希望によって取り付ける場合は基本的に入居者負担になります。

設置する際には、退去時のこともあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
例えば壁に穴を開けた場合の修繕費は支払うのか、設置したエアコンを買い取ってくれるかなどを確認しておくと退去時のやり取りがスムーズになり、トラブルを防止できます。

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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