引越し後、心当たりのない「前住人の郵便物」が届いて困っていませんか?「捨てるのは気が引けるけれど、放置するのも面倒……」と感じるかもしれませんが、実は勝手に処分すると法律に触れる恐れがあるため注意が必要です。
本記事では、郵便物や宅配便が誤配送された際の正しい対処法や、二度と届かないようにするための手続きを分かりやすく解説します。うっかり開封してしまった時のリカバリー方法も紹介しますので、トラブルを未然に防ぎ、新生活の不安をスッキリ解消しましょう。

前の入居者の郵便物が届く原因
前の入居者宛ての郵便物が届く原因のほとんどは、前の入居者が転居手続きをしていないためです。もちろん手続きはしても転居先に届けられるようになるには3〜7日程度はかかります。
基本的には引っ越しの際に、郵便局に転居届を出せば、1年間は旧住所宛の郵便物を無料で引っ越し先に転送してもらえます。転送期間が経過したら、郵便物は差出人に返送します。ただし1年を過ぎても旧住所宛の郵便物を引っ越し先に転送してほしい場合は、更新することも可能です。
郵便局ではできるだけ郵便物が迷子にならないようなシステムを構築しています。それでも前の入居者の郵便物が届くのは、うっかり転居届を出していないというだけではなく、新しい引っ越し先を誰にも知らせたくないのかもしれません。
また郵便局では転居手続きをしていても、メール便は手続きをしていないという人もいます。友人や知人なら交流があるため転居をしたら自然とわかるので誤配になることは稀です。しかし差出人が企業の場合は、古い情報を元にダイレクトメールを送ることがあるため、誤配が起こりやすいようです。

前の入居者の郵便物が届いた場合の対応方法
知らない人からの郵便物が届くと、「面倒だから捨ててしまおう」と思う人も多いのではないでしょうか?捨ててしまうことは実は犯罪なのです。郵便法77条で次のように定められています。
”公社の取扱中に係る郵便物を正当の事由なく開き、き損し、隠匿し、放棄し、又は受取人でない者に交付した者は、これを三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。(後略) ”
3年以下の懲役とは、かなり重罪になるので気をつけたいですよね。それではどのような対応をすればいいのか解説しますので、参考にしてください。

郵便物が届いた場合
間違って届けられた郵便物は郵便局に通知し返却します。郵便法42条では、誤配達されたときは以下のようにすると規定しています。
郵便物の誤配達を受けた者は、その郵便物にその旨を表示して郵便差出箱に差し入れ、又はその旨を会社に通知しなければならない。
つまり誤配送の旨を書いた紙片を貼り付けて郵便ポストに投函するか、住んでいるエリアを担当している郵便局に電話で連絡をするか、どちらかの方法で返却します。剥がれないようにセロテープなどを使ってしっかり貼り付けて、郵便物が複数あるときは、束ねておくと、紙片は1枚ですみます。
メール便が届いた場合
メール便を担当する宅配業者に連絡すると回収に来てもらえます。そのときにこの住所には現在自分が住んでいることを伝えると、宅配業者が差出人への確認を行ってくれるはずです。
ほぼこれで届かなくなるはずですが、それでもまた届いたら差出人である企業に直接連絡しても良いでしょう。
宅配荷物が届けられた場合
宅配便は直接渡す場合は名前の確認などがありますから、誤配送はほとんどありませんが、近年は宅配BOXを使用しているために、間違って届くこともあるようです。
宅配荷物が間違って届いていたら、担当の宅配会社のサービスセンターまたは公式サイトの問い合わせフォームから連絡すれば、ドライバーが来て回収します。
必ずしも最寄りの郵便局でなくても問題はない
誤配送の郵便物の対応方法を紹介しましたが、ポストに投函する方法ですと郵便物が届かなかった場合、正規の受取人との間でトラブルになるかもしれないと心配になる方もいらっしゃるでしょう。直接郵便局に持ち込む方法が最も確実な方法です。
しかし最寄りの郵便局が意外に遠い場所だったり行きにくい場所だったりすると面倒に感じますよね。郵便局に持ち込む場合は、最寄りの郵便局である必要はありません。仕事場近くにある郵便局など、行きやすい郵便局をご利用ください。
気になる場合、一度最寄り郵便局に持ち込み可能か電話で問い合わせてから行きやすい郵便局に持ち込みましょう。

誤って開封してしまった場合の対応の流れ
ポストに入っている郵便物の場合、わざわざ宛先人の名前を確認することなく開けてしまうかもしれません。開けて内容を見た途端に自分宛ではないと気づいてしまうこともありますよね。
そのようなときは、困ってしまって破って捨てるなんてことはしないようにしましょう。誤って開けてしまっても、誤配送が原因ですから問題ありません。以下のような方法で返却してください。
1. もう一度内容物が出ないように封をする
2. 開封してしまったこと、ご自分の氏名・住所を記載し誤配送であったことを記載した紙を貼り付ける
3. 誤配送の郵便物を郵便ポストに投函するか、郵便局やお客様サービス相談センターに電話等を使って連絡

また、メール便など郵便物ではない場合も同様に封を閉じて担当している業者に連絡してください。
返却が面倒だからとそのままにしておくと「信書隠匿罪」という刑法の罪に問われる可能性があるので注意が必要です。
刑法の条文では以下のように実刑が付く行為となっています。
”第二百六十三条 他人の信書を隠匿した者は、六月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。”
またもう一点注意したいことが、昨今増えているネガティブオプションです。送りつけ商法とも呼ばれ、悪徳業者が健康食品や魚介類を依頼していないのに送りつけたあとに高額請求をしてきます。覚えのないものは受け取らないことが一番ですが、家族が依頼したものかもと受け取ってしまう場合もあります。
そういった事例もあるので、開封するときは宛名や差出人を確認する習慣をつけましょう。家族が依頼したのかなと思ったときは、家族に確認してから開封するようにすればトラブルにならなくてすみます。
前の住人の郵便物はすぐに郵便局に知らせよう
前の住人の郵便物が届くと面倒に感じますが、すぐに郵便局に知らせましょう。転居届をしていても変更に数日必要な場合があります。ご自分の転居届もきちんとしているか念のために確認してください。
前の住人の郵便物が届くことは意外と頻繁に起こるようです。郵便局へ誤配物の持ち込みが面倒だったり、自宅に担当者が来るのが嫌だったりする場合は郵便ポストの利用が便利です。
※掲載の写真はすべてイメージです。

監修者名
テクトピア編集部
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー



























