
学生が賃貸物件を借りるには~審査をパスするための完全ガイド~
成人年齢が引き下げられたことにより、18歳以上であれば親権者の同意がなくても賃貸借契約を結べるようになりましたが、入居審査が通りやすくなったわけではありません。学生が賃貸物件の入居審査をパスするために必要な情報を詳しく説明します。
学生が部屋を借りる場合の賃貸契約スタイル
代理契約:保護者が契約者となる
代理契約は保護者が契約者となって賃貸契約を結ぶ方法です。審査対象は契約者である保護者となるので、収入や信用情報に問題がなければ入居者が学生であっても部屋を借りられます。
連帯保証人契約:学生本人が契約者、保護者または親族が連帯保証人
学生本人を契約者とする場合、安定した支払い能力はないため連帯保証人が必要になります。具体的な連帯保証人となれる方の条件は下記のとおりです。
・安定した職業に就いている
・家賃を払うのに十分な収入がある
・日本国内に居住している
・高齢過ぎない(定年年齢の5年前までが一般的)
・原則、3等親以内の親族が望ましい
その他:保証人を立てず保証会社を利用する契約
保証会社を利用すれば、連帯保証人を用意できなくても賃貸契約が可能です。契約者が家賃を支払えない場合に立て替え払いを保証しているため、契約を進めやすくなります。
不動産会社によっては保証会社と連帯保証人の両方を求める場合があるほか、保証委託料や契約更新料も発生するため、費用負担が多くなる点は覚えておきましょう。
学生の賃貸入居審査は厳しくない
学生の場合は安定した収入を得るのが難しいため、保護者を契約者とする代理契約や連帯保証人をつける連帯保証人契約が主な契約方法となるでしょう。そのため、学生が住むための入居審査は一般的な基準と変わらず、特別に厳しいわけではありません。
代理契約や連帯保証人契約の場合、審査対象は保護者もしくは連帯保証人の収入や個人信用情報です。安定した収入があり、多額の借金やローン滞納などがなければ問題なく審査を通過できるでしょう。
審査に落ちるケースとは
賃貸契約者に保護者や連帯保証人を立てていても、家賃に対し契約者の収入が見合わない場合や信用情報に問題があると審査に落ちてしまうでしょう。
具体的な信用情報の問題とは下記のようなものが該当します。
・ローンやクレジットカードの滞納
・公共料金の滞納
・自己破産
・カードローンの強制解約
これらに該当する場合、契約者や連帯保証人としてはふさわしくありません。
学生が賃貸物件を借りる際の入居審査ポイント
家賃の支払い能力
家賃の支払い能力は、契約者の年収が家賃に見合っていることや安定した職業に就いていることなどから判断します。
家賃相場は月収の3割程度が一般的ですが、契約者の住居が賃貸やローンの支払い中であれば、それらも加味した余剰分で家賃を支払えるかが判断ライン。学生が契約者になるケースでは、アルバイト収入や奨学金などの証明が必要になります。
連帯保証人の必要性
安定した収入がない学生に代わり家賃を支払う保証として、連帯保証人が必要になります。連帯保証人は未払い家賃のほかに補償が必要な事項についても支払い義務があり、通常の保証人よりも責任範囲が広く重いのが特徴のひとつ。通常の保証人は家賃の支払いを拒否できるため、不動産会社が設定する保証人は「連帯保証人」であるケースがほとんどです。
住む人の人柄
住む人(学生本人)の人柄も重要な審査ポイントのひとつで、清潔感や隣近所や周囲の人間に常識的な態度を保てるかといった点は重要です。学生らしい態度で臨めばほぼ問題ありません。
入居審査を通過するための準備と注意点
必要書類はもれなく揃えよう
契約に必要な書類は主に下記の7つです。
・入居者申込書
・収入を証明する書類
・印鑑証明
・住民票
・連帯保証人の同意書、印鑑証明
・学生証
・奨学金受給証明書
正確な必要書類は物件を管理する不動産会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
保証人が必要か確認しよう
物件によっては大家さんの意向で、連帯保証人ではなく保証会社を利用して契約を進めるケースがあります。
通常、保証会社を介する場合において連帯保証人は不要ですが、以下のような理由から連帯保証人を求められるケースが増加しています。
・金銭的な保証と身元保証としての役割分担
・保証会社の契約で補償されない部分を連帯保証人が補償(近隣トラブルや損害賠償など)
保証人が必要な場合は、保証人の同意書や印鑑証明などの準備も必要です。
契約者・保証人のクレジットスコアを高めよう
クレジットカードの支払いやローン返済の滞納はないかといった信用情報は入居審査に大きく影響し、クレジットスコア(信用情報に基づく信用度)が高いほど審査に通りやすくなります。
クレジットスコアは、信用情報機関に登録情報の開示請求をおこなえば確認が可能。スコアが低い場合は、長期にわたってカードを利用・滞納しないといった実績を積むことで改善できます。滞納や残高不足を防ぐために引き落とし日前には必ず残高を確認しておきましょう。
予算が限られている場合は1つのカード会社に絞ると利用金額が高額になり、信用度も高くなります。子どもの住居で保証人になる予定がある方は、早めに資金周りを整理しておきましょう。
審査の前に!知っておきたい学生向け賃貸の選び方
押さえておきたい学生に適した賃貸物件の条件
立地の重要性
悪天候での通学や急な時間割り変更などにストレスなく対応するには、自宅と学校は近い方がよいでしょう。また、駅が近ければ外出に便利で行動範囲が広がります。他にも、スーパー・コンビニ・薬局など日常生活に必要な施設がそろっているかも物件選びのポイントです。
家賃と予算管理
生活費とのバランスを考えながら収入に見合った物件を選ぶようにしましょう。ほんの少しであっても高額な家賃は資金繰りを苦しめます。
生活費は、家計簿をつけながら収入と支出を把握して計画的に運用することが大切。外食ばかりでなく自炊の頻度を増やす・電気はこまめに消すなど、身近なところから節約していくと良いでしょう。
設備と利便性
Wi-Fiが無料または安価で使える物件は、学生にとって必須条件といえます。授業でインターネットや生成AIを使った課題が出されるのはもはや当たり前なので、そのあたりも踏まえて物件を選びましょう。
ひとり暮らしでは洗濯や料理をする機会も増えてくるので、設備やスペースの確認も大切なポイントです。自炊を諦める場合は周辺施設の充実度がカギとなります。
他にも、親元を離れて暮らすためセキュリティ対策がしっかりとなされているかも重要なポイント。電子キーや二重ロック・防犯設備が整った物件を選びましょう。
学生向け賃貸物件・タイプ別の審査条件
ワンルーム・1K物件
ワンルームは比較的低価格であり、居住スペースにすべての設備を設置できるため暮らしやすい間取りです。
一方、1Kはワンルームよりは家賃が少し高くなりますが、居住スペースと玄関が分かれておりプライバシーを守りやすい間取りです。
どちらも大学生や単身者に人気の間取りであり、物件数も多いことから探しやすいのも魅力のひとつ。審査条件は収入証明や信用情報など、一般的な条件と変わりません。
学生専用アパート・マンション
学生専用アパート・マンションとは学生しか入居できない物件で、家賃は比較的安価になっています。
必要書類については一般的なアパートやマンションと変わりませんが、そのほかに合格通知書のコピーや学生証が必要です。
基本的に来客の宿泊や同居は難しい物件が多いですが、大家さんや管理会社の許可を得れば可能な物件もあります。具体的な条件は下記のとおりです。
・期間限定の同居
・同性同士
・血縁者との同居
同居人が増えると共用設備の利用や室内の摩耗が多くなることが予想されるため、共益費(管理費)や家賃が割り増しになると考えておきましょう。
シェアハウス
シェアハウスは家具や家電が備え付けの物件が多く、初期費用を抑えて入居できるのが魅力です。
一方で他人と生活するためトラブルが起きやすく、トイレや浴室・キッチンといった共有スペースが自由に使えない場合もあるので、自由に暮らしたい人には不向きかもしれません。
審査については比較的簡素で入居しやすい物件もあり、共同生活のルールを守れることや人柄の良さなども重視される傾向にあります。
公共住宅・公営住宅
国や都道府県、市区町村などの地方公共団体から供給される公共住宅や公営住宅は所得に応じて賃料が決まるため、一般的な賃貸物件に比べ家賃を抑えることができます。敷金・礼金が不要な物件もあり、そういった部屋を選べば初期費用を抑えられるため、低収入であっても進学の選択肢が広がるでしょう。
しかし、公共住宅・公営住宅に入居するためには様々な条件を満たす必要があり、応募者が多いため抽選で入居者を決める地域もあります。申請から入居までに時間がかかるだけでなく入居できない可能性もあるので、入居を希望する場合は代替案を想定しておきましょう。
学生向け賃貸物件はどうやって探す?
不動産会社公式サイトで検索
学生向けの賃貸物件は、不動産会社の公式サイトでの検索が便利。スマートフォンがあればどこでも調べられるので、スキマ時間を利用して物件を探せます。
画像が多い公式サイトを利用すれば具体的なイメージが湧きやすく、物件選びがはかどります。また、賃貸物件に関するコラムや動画を配信しているサイトもあるので、有効的に活用すれば物件探しの手助けになるでしょう。
学校のサポートサービスを経由
進学先の学校がアルバイトやアパートを紹介してくれるケースがあります。最終的には提携している不動産会社に案内されますが、こだわりがなく早めに物件を見つけたい方にとっては有効な方法のひとつでしょう。
便利なサービスではあるものの、すべての学校がサービスを提供しているわけではないので、進学先に問い合わせて確認しましょう。
【注意】学生によるルームシェア募集
学校や学区内で、在校生がチラシ・ポスターでルームシェアを募集することもあります。ルームシェアは同居人と家賃や光熱費を折半できるため生活費を抑えられるだけでなく、食事や掃除などを分担でして行うため家事の負担が減らせるというメリットもあります。
ただし、不動産会社を通さずに同居していると、火災や漏水といったトラブルが発生した際に補償対象となる同居人として認められない場合があるため注意が必要。そのほかにもルームシェアは他人同士が共同生活をすることからトラブルになりやすいため、契約書の確認や入居者同士のルール作りなど事前に十分な確認をおこなうようにしましょう。
ルームシェアが気になる方は以下の記事もご参照ください。
「ルームシェアとは?シェアハウス・二人暮らしとの違いやメリット・デメリットを解説」(https://www.techtopia.jp/blog/27827/
へのリンクを設置してください)
学生向け物件が豊富な賃貸サイトに注目!
学生向けの物件探しは他府県からの引越しになるケースが多く、不動産会社が運営する賃貸サイトを利用するのが便利です。
エリア・沿線・テーマなどから豊富な物件情報を検索できるほか、実際に足を運ばなくても画像を見て物件詳細を具体的にイメージできるサイトなら、遠方からの物件探しもスムーズ。進学にあたり慣れない土地での生活を始めるときには、電気・水道・ガスなどのライフラインやネット回線などの手続きをサポートしてくれるサービスがあると助かります。不動産会社がサービスを提供していることもあるため、チェックしてみるとよいでしょう。
テクトピアでは学生向け物件情報の特集を組んでいるほか、入居にあたって下記のサービスをご用意しています。
・新電力・新ガス(都市ガス)の手続き代行
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これから物件を探す学生さんにとって有益な情報を数多く紹介しています。学生向け物件をお探しの方はテクトピアをぜひチェックしてみてください。

監修者名
テクトピア編集部
プロフィール
テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー
























