進学や転勤が決まった際、「賃貸契約は何ヶ月前から可能なのか」「早く契約すると入居までの家賃が無駄になるのでは」と悩みますよね。実は、一般的な物件を家賃発生なしで長期間キープするのは困難です。
この記事では、部屋探しのベストな開始時期(通常は1~2ヶ月前)や、スケジュールについて解説します。

ハイシーズンの賃貸物件探し~いつから?何からスタートすべき?~
ハイシーズンの物件探しで大切なのは【動く前の準備】
新しい年度が始まる4月に向けて1月頃から物件情報が増えはじめる一方で、転居先を探す競争も激化するハイシーズンは「準備力」が必要です。
一般的に賃貸物件には「仮押さえ」という概念がなく、入居申込をして初めて優先権が発生します。不動産会社が「仮押さえしておく」といった表現をしても正式な申し込みには勝てません。内覧後に結論を保留していると、物件によっては数時間以内に先約が入ってしまうでしょう。
決定を先延ばしにしていると空き物件はどんどん減っていくので、「この条件が揃えば決める」「この条件は妥協できる」といった迅速な判断で動けるのが理想的。希望に叶う物件を逃さないためにも、予算や条件、優先順位を前もって決めておきましょう。
特に家族や同居人がいる引っ越しなら、お互いの譲れない条件だけでも確認しあっておくと揉め事にならずに済みます。
ハイシーズンの賃貸物件探しのスケジュール例
1.希望条件決め
予算・立地・間取り(広さ)・建物の構造・契約条件・駐車場の有無・ペット可否など、物件選びに必要な条件は多岐にわたります。
特に慎重に条件を決めたいのは「家賃」。手取り収入の3割程度の額であればその他の生活費や貯蓄に十分な余裕を持つことができるため、入居後の経済的安定が図れます。どうにか払えるだろうと甘く考えずに、収入の3分の1以下に収まることを条件としましょう。
2.物件探し(1~2ヶ月前)
物件探しは空き室情報が増える1~2ヶ月前から始めるのがベストです。
主なリサーチ手段には不動産サイト・アプリ・地元の新聞などがありますが、同じ物件でも画像や掲載情報に違いがあるため、気になる物件は複数の媒体から情報収集するとよいでしょう。
いくつか物件を探しているうちに、そのエリアの相場感がつかめてくるはず。希望が固まってきたら不動産会社に問い合わせましょう。
3.物件内覧(1~2ヶ月前)
住まい探しではどれだけ多くの部屋を内覧できるかがポイント。駅から部屋までを実際に歩いて、周辺環境を実地調査するのもよい方法です。
室内で必ずチェックしておきたいのが水回り。水圧が弱いとストレスになりやすいので、許可を得られたらシャワーで水圧を確認するのがおすすめです。そのほか、水漏れやカビの有無なども合わせて確認してください。日当たりや騒音の有無もチェックが不可欠です。
疑問点や入居前に直してほしい箇所があれば、その場で不動産会社のスタッフに質問しましょう。対応してもらえない場合は違う部屋を探すことも検討してください。
4.申込手続き(1~1.5ヶ月前)
希望する部屋が見つかれば、さっそく申込み手続きに入ります。この時点で預り金を支払うケースもありますが、預り金は契約が成立すれば家賃等に充当されるのが一般的。申し込みをキャンセルする場合は返金されます。
賃貸契約の申込時には身分証明書や収入証明書が必要。多くの物件では家賃保証会社による審査も必要で、結果が出るまでには数日から1週間程度かかります。
5.契約手続き(1ヶ月前)
契約手続きでは契約書の内容を詳細に確認し、書類に不備がないかをチェックします。
必要書類のほかに初期費用として敷金や礼金・仲介手数料・前家賃の支払いが必要。敷金・礼金はそれぞれ家賃額の1~2ヶ月分が相場価格で、前家賃(次月分の家賃)も含めると4~6ヶ月分の家賃相当額が発生します。
6.入居準備(契約後~入居まで)
契約後は速やかにライフラインの手配を進め、引越し準備を開始しましょう。
配送業者もハイシーズンで予約が難しくなるため、できるだけ早めに予約したいところです。
同じ市区町村内であれば転居届だけで住所変更が完了しますが、市区町村をまたがった引っ越しなら転出届と転入届が必要。進学・就職に伴う転居の場合、手続きに住民票の提出が必要なケースが多々あるので、できるだけ早期に済ませておくようにしましょう。転入届の法定期限は引っ越した日から14日以内ですが、転出届は引っ越す日の14日前から出すことができるので、引っ越し前に提出しておいて引っ越し後すぐに転入届を出すとスムーズです。
7.入居(入居日)
入居日はまず鍵の受け取りから始まります。物件がしっかりクリーニングされているかも要チェック。温水洗浄機能付きトイレのノズルや換気扇も実際に見て確認しましょう。
事前に間取りに応じた家具配置も図面にしておくと便利です。一人で配置できないような大型家具・家電は、配送業者に運んでもらえるよう事前に依頼しておきましょう。
ハイシーズンの引っ越しはスピード感が大切です。明確な希望条件と資金計画を立てて物件探しに挑みましょう。
オフシーズンならいつから探し始めるべき?
賃貸市場におけるオフシーズンとは
オフシーズンは年度末や秋の人事異動期を過ぎた2~3月や9~10月以外の時期を指します。この時期は賃貸市場の物件数が少ないのですが、同時に部屋を探している人も比較的少ない時期で、タイミングによっては新築物件も出てきます。
ハイシーズンに入居が決まらなかった部屋も残っているので、情報収集を重ねてよい物件が出たらすぐ内覧を申し込みましょう。
賃貸物件探しのスケジュールはハイシーズンと同じ
賃貸物件探しのスケジュールはオフシーズンでもハイシーズンと基本的に同じですが、選べる部屋はハイシーズンより少ないものの、オフシーズンは即断即決が求められるハイシーズンに比べてゆっくりと時間をかけて検討することが可能。配送業者も予約が取りやすくなるため、引越しの計画が立てやすいという利点があります。
オフシーズンに引っ越すメリット・デメリット
オフシーズンの物件探しには明確なメリットとデメリットがあります。
ハイシーズンのような競争が少ないのでゆっくりと物件を選べるというメリット以外にも、物件が空くタイミングがずれてハイシーズンに募集できなかった部屋が残っていて、意外と好条件で入居できる場合も。状況によっては家賃交渉がしやすく、予算を抑えた引っ越しを希望する人にとってはおすすめのシーズンです。物流業界が比較的空いている時期なので、引越し費用もハイシーズンより安価で抑えられるでしょう。
デメリットとしては、物件の選択肢が限られる点が挙げられます。駅近や交通手段の多い物件はハイシーズンで入居者が決まりやすいため、立地面での希望にピッタリの物件は少ないと考えておきましょう。
退去手続きはいつから始める?賃貸物件探しのスマートな進め方
賃貸物件の退去手続きで確認すべきこと
賃貸物件の退去手続きをする際は、退去予告通知期限(基本的に退去日の1ヵ月前まで)を厳守しなければなりません。退去予告の期限を過ぎてしまった場合は、遅れた分の賃料が発生するケースがほとんど。なお、退去予告通知は賃貸契約書に記載されている指定の方法で行う必要があります。
退去に伴う費用には原状回復義務に基づく清掃費用や修繕費が含まれますが、これらは退去時の物件状態によって大きな違いが発生します。なかには経年劣化によるものとして大家さん側の負担になる箇所もありますので、契約書や重要説明事項と照らし合わせながら、内訳や額が適切かどうかしっかり確認しましょう。
賃貸物件の退去日について
賃貸物件の退去日を決める際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
新築やリノベーション中の物件だと工事の進み具合によって入居できる日が遅れるケースがあり、今の住居を退去する日が近づいても入居できない可能性があります。この場合は新居への入居予定日に多少の余裕をもつのがおすすめ。工事終了予定日に数日をプラスした日を退去日とすれば、急な住まいの喪失や移動の不便を避けられます。
入居先が空室でいつでも入居可能であれば、居住中の賃貸契約に基づいて退去日を決めましょう。物件によって違いますが、一般的には退去日の1~3ヶ月前の通知が必要な旨が契約書に記されています。
退去手続きのスケジュール例
・退去連絡と解約通知書の送付
賃貸契約書に書かれた通知予告期限を守って、不動産会社や大家さんに正式な退去の意向を伝え必要な書類を提出してください。この通知をもって入居募集手続きをスタートするので、入居者が決まった場合は転居先が決まっていなくても退去が必要。もし延長が必要になった場合は早めに一報を入れてください。
・退去立会日を決める
基本的には退去する月の末日までに行います。部屋に何も残っていない状態での立会が必要なので、引っ越し手配のタイミングと合わせて決めてください。
・ライフラインや火災保険などの解約準備
退去1週間前には電気・ガス・水道などのライフラインの解約手続きを済ませてください。事業者に使用停止の日時を指定し、不動産会社にもその旨を通知しておきましょう。
ライフラインの費用も退去日に基づく日割り計算となるので、無駄なく止められるよう手配は大切です。
・郵便物転送届
最寄りの郵便局で新しい住所への郵便物転送手続きをします。引っ越しの1週間前までに申請しておけば、旧住所に配送されるトラブルを防止可能。入居日が明確になっていない場合は、局留めにしておく方法もあるので窓口に相談してみてください。
転居手続き等でバタバタしていると忘れやすいので、ライフラインの手続きと合わせて済ませておきましょう。
・住民票異動
転出届は引っ越し14日前から届出可能、転入届は引っ越し後14日までに届け出る必要があります。これは規則で決められている期間で、違反した場合5万円以下の過料が発生する恐れがあるので注意してください。
健康保険や車庫証明といった法的手続きにも必要な書類なので、念のため手続きと合わせて2~3部ほど住民票を入手しておくと便利です。
・部屋の掃除
クリーニングは賃貸契約によって決まっているケースがほとんどなので、掃除をしたから安く済むというものではありません。ただし、あまりにもひどい状態なら費用が加算されるので、基本料金で済ませたいなら部屋の掃除は念入りに行いましょう。
・引越し
全ての荷物を新居に移動させ、退去する部屋を空っぽにします。ゴミの処分もこのタイミングまでに完了させてください。退去日までに一般ゴミを出せないなら不動産会社にお願いするのもよい方法。資源ゴミや大型家具など引取手続きが必要なゴミは対応してくれない可能性があるので、引っ越し業者に処理を依頼しましょう。
・退去立会い
不動産会社や大家さんと一緒に最終的な部屋の確認を行い、修繕が必要な箇所の確認や敷金の戻り具合について話し合います。
事前の掃除である程度キレイにしておけば、退去チェックも心象よく済ませられます。
・敷金精算
原状回復に必要な費用やクリーニング代が敷金から引かれた後の精算が行われます。内訳や金額を確認するため、精算結果は書面で受け取るようにしましょう。
退去手続きをスムーズに進めて次の住まいへと円滑に引っ越すには、こうしたステップを計画的に進める必要があります。抜け漏れや遅れが発生しないよう、いつ・何をすべきかを洗い出して事前にスケジュールを立てておきましょう。
賃貸物件探しは希望するエリアに強い不動産会社を選ぼう
ハイシーズンだけでなくオフシーズンでも、賃貸物件を探す際には地域に強い不動産会社を選ぶことが非常に重要です。地域に詳しい不動産会社は、そのエリア内での物件情報に精通しており、顧客の希望に叶う物件を提供することができます。
関東、中部、近畿地方で展開しているテクトピアは、多岐にわたる物件を扱っており、地域に根ざした情報提供が可能です。
顧客のニーズに応じた情報を迅速に提供し、適切な物件を紹介しているかは重要なポイント。ファミリー向けの広い間取り・ペット可の物件・最新の設備を備えたマンションなど、具体的な希望に沿った選択肢をご提示します。
入居前には物件の詳細なチェックはもちろん、契約手続きの支援や入居後のトラブルに対しても迅速に対応。入居後のアフターサービスも充実しているため、初めての地域での生活がスタートした後も安心して過ごせます。
賃貸物件探しは早ければ早いほど吉。いつからとは決まっていないが転居の予定がある、考えているという方は、テクトピアで希望の物件があるかどうか検索してみてください。

監修者名
テクトピア編集部
プロフィール
テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー
























