ルームシェアは一人暮らしより安い?初期費用や注意点を解説

目次

【一人暮らしとルームシェアで比べてみた】部屋を借りるためのコスト

賃貸物件を借りる費用は一人暮らしだと全額自己負担ですが、ルームシェアなら入居する人数で割るので持ち出し額を抑えられます。
物件を借りるのにどのくらいの金額が必要なのか、一人暮らしと2名でのルームシェアを事例にシミュレーションしてみました。

項目一人暮らしルームシェア
間取り1部屋(1K・1DK・1LDK)2部屋(2K・2DK・2LDK)
家賃51,565円/月
(初月は103,130円)
29,639円/月
(初月は59,277円)
敷金51,565円29,639円
礼金51,565円29,639円
仲介手数料51,565円29,639円
火災保険料・地震保険料3,000~36,000円1,500~18,000円
鍵の交換費10,000~20,000円5,000~10,000円
総計270,825~313,825円154,695~176,195円

※各項目について

  • 家賃:毎月支払う部屋の賃料です。前払いが原則なので、入居時は当月・次月の2ヶ月分が必要です。
  • 敷金:大家または不動産会社に預ける費用。設備破損や家賃滞納の補填に充当されますが、何も問題が起こらなければ解約時に原状回復費用と相殺して返金されます。相場は家賃の1ヶ月分です。
  • 礼金:大家への謝礼金。解約時の返金はなく、相場は家賃の1ヶ月分です。
  • 仲介手数料:不動産会社に支払う賃貸契約に関する報酬。相場は家賃の1ヶ月分です。
  • 火災保険料・地震保険料:火事や地震などの災害に備えて加入する保険。地域や建物の構造・補償内容によって金額が変わります。
  • 鍵の交換費:防犯上の観点から、入居者が入れ替わる際に鍵を交換するための費用です。入居者負担が原則で鍵によって金額が異なります。

※参照:全国賃貸管理ビジネス協会「全国平均家賃による間取り別賃料の推移(2024年2月調査)」

※参照:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

※参照:保険クリニック「火災保険の保険料っていくら?」

【一人暮らしとルームシェアで比べてみた】家賃以外のコスト

新生活にかかる費用は家賃だけでなく、家具家電の購入や光熱水費・日用品の購入費などさまざま。ルームシェアならそれらの諸費用も人数で割って負担できます。
2人でシェアした場合の1人あたりが負担する額をシミュレーションしてみました。

家具家電の購入費

新生活を始める際に最低限必要と考えられる家具家電の価格は下記が目安。機種や製品のグレードによって価格に差があるので、選ぶ製品によっては金額が大きく異なります。

テレビ

フルHD画質の液晶テレビで40インチ程度のサイズなら、高いものだと50,000円(1人あたり25,000円)程度です。見る番組の好みが違うなら別々に購入するほうが良いでしょう。部屋サイズに合わせて小さめを選ぶと費用を安く抑えられます。

冷蔵庫

1人用にふさわしい容量とされる200リットル以下の2ドアタイプは、60,000円以内で購入可能です。2人用に便利な300リットル容量の2ドア・3ドアタイプだと、高いものだと100,000円(1人あたり50,000円)程度が必要。容量は目安なので、外食が多い場合は小容量の200リットルでも足りるでしょう。

レンジ

温め機能のみの単機能電子レンジなら、出力500W程度のものが高くても20,000円(1人あたり10,000円)程度で購入可能。トースター機能がついたオーブンレンジは、30,000円(1人あたり15,000円)程度の品が出回っています。
家電は設置スペースの確保もネックになりやすいので、多機能レンジを購入するほうが良いケースも。スペースや食生活を考慮して選びましょう。

洗濯機

洗濯容量5kg以下の全自動洗濯機は、高くても40,000円(1人あたり20,000円)程度で店頭に並んでいます。乾燥機能つき洗濯機だと、容量6.5kg(乾燥容量3.5kg)以上がスタンダード。価格は70,000円程度(1人あたり35,000円)から購入可能です。
光熱水費を減らしたいならまとめて洗える大容量がおすすめですが、洗濯物は別々がいいと考えるなら多少小さめでも問題ありません。

テーブル

2人掛けのダイニングテーブル(幅が100cm以下)は、高いものだと110,000円(1人あたり55,000円)程度まであります。使用頻度が低いなら安価なものを選ぶほうがお得。品質が悪いとさらに使わなくなるので、サイズよりもそもそも購入するかしないかを検討するほうが良いでしょう。

ソファー

1人掛けか2人掛けかによっても価格が違いますが、高価なウレタンフォームのクッション材だと、1人掛けで40,000円程度と高額です。2人掛けなら20,000円程度の商品もあり、素材によって価格に大きな開きがあります。
ルームシェアなら2人掛けでも良いかもしれませんが、振動が気になって同時には座れないケースも。ソファーもテーブル同様に、ライフスタイルに合わせて購入を決めるほうが良いアイテムです。

掃除機

スティック型で騒音値が65dB以下のものは、高いものだと50,000円(1人あたり25,000円)程度。吸引力を重視するなら車輪の付いたキャニスター型が使いやすいほか、掃除の手間を省きたい人なら自動で掃除をしてくれるロボット型がおすすめです。
掃除は担当する面積が広いので、当番が億劫にならないよう高性能なものを選ぶと気持ちよく使えます。

光熱水費

総務省の家計調査(2023年調査)から、単身世帯・二人世帯における光熱水費(月平均)を算出しました。1ヶ月あたりの負担額の差は2,600円程度ですが、毎月発生する費用なので積み重なると大きな金額の差になります。
共有部分の使用頻度に差があるケースや、個室で消費する電気代やその他(灯油等)費用についてはトラブルになる可能性があります。それぞれが実際に使った光熱水費をきっちり計算するのは不可能なので、1ヶ月目の金額を目安に家電の数に応じて負担割合を決定したうえで、定期的に見直すと良いでしょう。

項目一人暮らしルームシェア
※( )内は1人あたりの額
電気代6,726円8,949円(4,475円)
ガス代3,359円6,882円(3,441円)
その他(灯油等)720円672円(336円)
上下水道料2,239円4,314円(2,157円)
合計13,044円20,817円(10,409円)

※参照:総務省「家計調査(2023年)<品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額-単身世帯・勤労者世帯」

※参照:総務省「家計調査(2023年)二人以上の世帯-住居の所有関係,年間収入階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」

その他雑費

日用品を共有すれば、購入費を折半できるので生活費を抑えられます。トイレットペーパーや洗剤などは共有し、シャンプーやコンディショナー・ボディーソープなどの好みが分かれるものは個別で購入すると良いでしょう。
生活スタイルにより使用量に大きな差がある場合は、個別に購入するとトラブルを避けられます。

【結論】ルームシェアは一人暮らしよりも出費を減らせる可能性大

新生活を始めるために必要な家賃や光熱水費・家具・家電・消耗品など、一人暮らしなら自分で負担しなければならない費用もルームシェアなら折半可能。特に敷金や礼金といったイニシャルコストを抑えられるのは大きな魅力です。
出費を減らすための選択肢として、ルームシェアはかなり有効な方法といえます。

一人暮らしではできないルームシェアならではの暮らし方

家族と離れて独り立ちする進学・就職時。このタイミングでのルームシェアには、経費節約以外にも魅力的な側面があります。金銭的なことだけにとどまらないルームシェアならではのメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ランクの高い物件に住める

ルームシェアなら家賃の負担額を減らせる分、ランクの高い物件を含められるので選択肢に幅が出ます。一人暮らしではあきらめなければならなかった駅近物件やマンションランクの物件にも住めるでしょう。
広めの個室や充実したセキュリティ・通勤通学に便利な立地など、一足先にステータスの高い生活を送れるのは大きな魅力のひとつです。

高額貯蓄を目指せる

ルームシェアで出費を抑えられた分を使ってしまうのではなく、一人暮らしをして払ったものとして貯蓄すると短期間で貯蓄を増やせます。いわゆる「つもり貯金」で、収入がそれほど多くなくても節約しながら貯蓄できる賢い方法です。
ルームシェアで貯金するなら、貯めたお金で起業する・海外旅行で日常では得られない体験をするなど、具体的な目標を立てると成功しやすいでしょう。

お金で買えないものを得られる

ルームシェアでは、一人暮らしでは得られない次のようなものが得られます。

効率化が図れる

家事や買い物・料理などの日常的なタスクを分担すれば、生活がより効率的になります。一人暮らしだとすべて自分でこなさなければならない作業を、ルームメイトとシェアすれば負担は軽減。家事によっては得手不得手もありますが、各自が得意分野を担当すれば苦手な仕事はせずに済みます。

協調性や社会性が育つ

ルームメイトと生活するにあたって、円滑なコミュニケーションや合意形成のためにお互いに協力する場面が出てきます。異なる生活習慣を持つルームメイトとの生活を通じて相互理解や対話のスキルが向上し、協調性や社会性の育成が期待できるでしょう。

孤独感が減る

一人暮らしで感じやすい孤独感を、ルームメイトとの日常的なコミュニケーションで軽減できます。仕事や恋愛などで悩みがある時に相談相手になってもらうと、1人で悩んでストレスをため込むのを防げるでしょう。

社会的なつながりができる

共同生活を通じて、お互いの興味や趣味を共有し交流を深められます。新しい友人とのつながりができると、さらに縁は広がっていくでしょう。
家族以外の人と生活をともにするという経験は、人の多様性を受け入れるきっかけにもなるもの。これからの人生を豊かにしてくれる、ルームシェアはそんな経験のひとつなのです。

一人暮らしを卒業!ルームシェア可能な物件を探そう

ルームシェア物件を選ぶためのポイント

生活スタイルに合う間取り

ルームシェアでは、プライバシーと共有スペースのバランスが取れた間取りが重要な条件です。プライベートを重視したい場合は隣り合わせにならない個室が理想的ですが、一緒に過ごす時間が多いなら隣り合わせでも問題ないでしょう。

入居者全員に個室がある

基本的な間取りの考え方は、共有スペースとして使うリビングやダイニングに加えて入居者数分の個室を確保すること。共有スペースの私物化を防ぎ、適切な広さと快適さを維持しましょう。

バス・トイレは別になっている

バス・トイレが一体になっている物件だと、誰かが一方を利用している時にもう一方を利用したくなっても使えません。生理的我慢を強いることのないように、ルームシェアの物件ではバス・トイレが別になっている部屋を選んでください。

通勤・通学がしやすい距離にある

ルームシェアでは、1人だけ通勤通学に便利な立地だと不公平感が生まれやすくなるものです。特にラッシュ時間に電車を利用するなら肉体的な疲労がたまりやすく、時間がかかるならと帰宅時間が遅くなり、家事当番をこなすのも一苦労。せっかく決めたルールを破ってしまう場面が増えてしまいます。
こういったトラブルを避けるために、入居者全員が通勤・通学しやすい場所にある物件を選ぶようにしましょう。

内見はルームメイトと一緒に

入居者全員が納得できる物件を探すためにも、内見はルームメイトと一緒にするべき。立地や部屋数だけでなく、共有スペースの広さと使いやすさや日当たり・周辺環境などもチェックしてお互いに納得のいく部屋を契約すれば、のちのちの不平不満は生まれにくくなります。

ルームシェア可能な物件は意外と少ない

入居者同士のトラブルによる退去リスクや、友人同士が集まって生じる騒音トラブルなど、ルームシェアは一人暮らしよりもリスクが高いと考える大家さんは少なくありません。そのため、ルームシェア可能な物件は意外と少ないのが現状です。
テクトピアでは、ルームシェア可能な物件を数多く取りそろえて紹介しています。間取りや立地などの条件を営業担当者に相談しながら、理想の物件探しに役立ててください。

※参照:テクトピア「ひとり暮らし・学生向け」

テックとピア

監修者名

テクトピア編集部

プロフィール

テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。

有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。

資格一覧

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー

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