
社会人の女性の一人暮らしにかかる生活費はいくら?
一人暮らしの生活にかかるお金は家賃だけではありません。食費や光熱費はもちろん、いろいろなものに毎月お金がかかっています。
では、社会人女性の一人暮らしにかかる生活費がいくらなのか、具体的にイメージできるでしょうか?総務省の家計調査(2021年度)より、34歳以下の女性の生活費を例に解説していきます。
<社会人女性の一人暮らしの生活費例>
食料:29,405円
光熱・水道:8,530円
家具・家事用品:7,440円
被服及び履物:10,314円
保健医療:6,251円
交通・通信:20,846円
教養娯楽:17,964円
その他:24,617円
上記は住居にかかる費用を除いた生活費の一覧で、合計は125,367円です。
「約125,000円+家賃」が1ヶ月の生活費の目安になります。
◆食料(29,405円)
野菜や肉などの食材にかかるお金はもちろん、お菓子や外食の費用も含んだ金額。1ヶ月の生活費の中で最も割合が高く、1週間7,300円程度(1日1,000円程度)でやりくりしているイメージです。
◆光熱・水道(8,530円)
電気代・ガス代・水道代としてかかっている費用です。暑い地域・寒い地域で差が出てしまう光熱・水道費ですが、全国平均は8,500円程度になっています。
電力の小売り自由化によってさまざまな会社・料金プランを選べるので、節約したい場合はいくつか検討してみましょう。
ガスは都市ガスとプロパンガスで金額差が出ます。プロパンガスのほうが高いので、お部屋を選ぶ際にどちらのガスなのかもあわせて確認してみましょう。
◆家具・家事用品(7,440円)
家具や家事に必要な商品やこれに伴うサービスに対する費用です。大型家電を始め、調理器具、インテリア雑貨、家事代行サービスなどもこれに含まれます。
◆被服及び履物(10,314円)
男性と女性で金額差があったのが被服費です。いわゆるファッションに関わるお金ですが、同年代の単身男性は1ヶ月3,737円だったのに対し女性は10,314円と約3倍になっています。
◆保健医療(6,251円)
健康の維持や病気の治療、身体の矯正のために必要な商品やサービスに対する費用です。通院費や市販薬の購入、マッサージなどもこれに含まれます。特に男女差が大きいのは生理用品などを含む健康医療用品・器具の項目で、男性の686円に対し女性は2,124円が平均でした。
◆交通・通信(20,846円)
生活費の中で食費に次いで割合が大きいのが交通・通信費。電車代やバス代など移動にかかる費用や車の維持費、ネット環境などにかかるお金です。大きな割合を占めるのは携帯やインターネットに関わる通信費で、1ヶ月8,720円。次いで駐車場代やガソリン代といった自動車に関する費用が高く、8,549円となっています。
◆教養娯楽(17,964円)
教養・娯楽・趣味などのための費用で、スポーツジムの会費や旅行、動画配信サービスのサブスク利用料などがこれにあたります。
◆その他(24,617円)
上記に分類されない諸雑費を表す項目で、男性に比べ女性の方が4,000円ほど高くなりました。このうち理美容サービスや理美容用品で特に大きな差があり、同年代の単身男性の4,981円に対し女性は約2倍の10,723円という結果になっています。
※参照:総務省「2021年度家計調査 | 男女・年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」
一人暮らしの平均的な家賃とは
一人暮らし向けの1K・1DK・1LDKの家賃は、全国平均で50,946円。とはいえ、家賃相場は地域によって大きな差があります。一例としていくつかのエリアで同条件の部屋を借りた場合の平均家賃を見てみましょう。
<1K・1DK・1LDKの各エリアの平均家賃>
東京都…68,903円
神奈川県…59,266円
千葉県…54,523円
埼玉県…54,137円
静岡県…48,138円
愛知県…51,243円
三重県…46,245円
大阪府…55,927円
兵庫県…50,680円
女性が東京都で一人暮らしをする場合、約125,000円(住居費を除く生活費)+家賃約69,000円が目安となり、毎月194,000円程度かかる計算になります。
家賃以外の支出を把握しておくことは、自分が払える家賃の上限金額を知る上でも重要です。家賃が高めになりそうな場合は食費や通信費が抑えられるか考えてみたり、通勤にかかる時間や費用によっては近くの家賃が安い地域でお部屋を探してみたりするなど、自分の収入と支出のバランスを適切に保てるようにしましょう。
※参照:全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向調査(2022年12月)」
社会人女性の一人暮らしで生活費を抑えるコツ
一般的に家賃は手取り収入の3割以下が望ましいとされています。しかし、住みたい家が予算オーバーだった場合、生活費を抑えることで家賃分を捻出できる可能性も。生活費を抑えるにはどんな方法があるのでしょうか。
家計簿をつける
家計簿をつけるとお金の動きを可視化することができ、何にお金を使いすぎているのかがわかります。休憩中のコンビニ通いなど小さな浪費がクセになっている方におすすめの方法です。
家計簿アプリも人気が高く、カメラでレシートを読み取ると購入金額が自動入力されたり、クレジットカード情報を連携させると毎月の引き落とし情報が反映されたりといった便利な機能が備わっているものも。続けやすい方法を検討してみましょう。
クレジット、キャッシュレス決済を使う
クレジットカードやキャッシュレス決済をすると、支払い履歴の記録が残ります。定期的に見返すようにすることで、家計簿と同様ムダ使いを減らすきっかけになるでしょう。
また、クレジットやキャッシュレス決済は使うだけで貯まっていくポイント還元率にも注目。カード会社やキャッシュレスサービスごとの還元率や特典内容を比較して、自分がお得だと感じるものを選びましょう。光熱費や保険料の支払いに利用すると、毎月ポイントが貯まりやすくなります。
先取り貯金をする
先取り貯金とは、毎月の収入から一定額を先に貯金してしまうという方法。余ったお金を生活費としてやりくりします。強制的に貯金ができるため、細かい節約が苦手な方や毎月お金を使いきってしまう方などにおすすめです。
自動的に一定金額を振り替えて貯め続ける定期積立預金や、会社の財形貯蓄制度などが先取り貯金として活用できます。
ただ、一人暮らしに慣れるまでは予想外の出費が発生する可能性も。貯金をすぐに下ろせないのが不安ということなら、普通預金口座をもう一つ開設し、そちらに貯めていくという方法も良いでしょう。
ネットバンクは通常の金融機関に比べ高い金利を設定していることが多いので、より高い貯蓄性を求める場合は検討してみてください。
固定費を抑える
光熱費・通信費・保険料など、毎月一定金額を支払う固定費の見直しは節約の基本。光熱費は料金設定の低い電力会社に乗り換えるという方法もありますが、実は古い型の家電を使い続けると電力を余分に消費する要因になることも。省エネ家電への買い替えは、長い目で見ると得になる場合があります。
通信費は、料金プランを変えるだけで数千円の節約が可能な項目。次々に新しいプランが出ているので、定期的に見直しましょう。また、最初からインターネットが使えるお部屋もあります。自分で契約してネットを使う料金が月5,000円だとしたらそれだけで年60,000円の節約になるので、プロバイダや速度にこだわりがなければお部屋探しの際に検討してみましょう。
自炊をする
食費は手取り収入の15~20%が望ましいとされています。収入が200,000円の場合は、1日1,300円ほどで食費をやりくりする計算。なかなか厳しい金額ですが、自炊なら1週間5,000円程度で抑えることも可能。忙しい方は食材を自宅に配送してくれるネットスーパーや、週末の作り置きなどを実践してみましょう。
冷凍野菜は旬の時期に収穫されているため、年間を通して値段の上下が少なくリーズナブルな傾向にあります。賞味期限も長いので、食材を使いきれないと感じる方は活用してみてください。
ふるさと納税をする
ふるさと納税とは、生まれ育った地域の自治体や応援したい自治体などに寄付をして返礼品をもらうことができ、さらに寄付金額のうち2,000円を超える金額について所得税の還付・住民税の控除が受けられる仕組みです。
返礼品は自治体の名産品などが多く、お米やお肉類、果物などは食費の節約にもつながります。また、トイレットペーパーなどの生活消耗品、電動自転車などの大型家電を返礼品にしている場合もあり、バリエーションの豊かさも魅力。控除上限額内であれば実質自己負担は2,000円のみですから、生活費を抑えたい方はぜひ挑戦してみましょう。自分の上限金額を知りたい方は、総務省のふるさと納税ポータルサイトの早見表で調べられます。
一人暮らしをする女性のお部屋探しのポイント
毎月の支出の中で大部分を占める家賃を抑えることは、最も簡単な節約方法といえるでしょう。しかし、安ければ安いほど良いというわけでもなく、女性の場合は特に防犯面は妥協したくない部分でしょう。
ここでは、お部屋探しをする女性が必ず確認しておきたいポイントを紹介。設備が充実している物件は家賃も高くなりますが、安心感・立地・予算などを踏まえバランスの良い物件を探してみましょう。
セキュリティ設備の有無を確認する
・オートロック
オートロックとは建物内のエントランスに玄関ドアがあり、自動でロックされるセキュリティ設備のこと。不審者の侵入を防ぐだけでなく、セールスや宗教勧誘などもされにくいというメリットがあります。
・防犯カメラ
防犯カメラは建物の入り口に設置されていることが多く、基本的に24時間人の出入りを記録しているため、空き巣も防犯カメラ付き物件は避けるといわれています。住みたい地域の治安の良し悪しも踏まえ検討しましょう。
・モニター付きインターフォン
ドアを開ける前に訪問者を確認できることから、安心感のあるセキュリティ設備です。録画機能がある機器なら不審者を通報する際の証拠にもなります。
防犯性が高い鍵が使われているか
シリンダーキーと呼ばれるギザギザした鍵に対し、ディンプルキーは表面に複数の穴のある形状となっており、ピッキングしにくく防犯性が高い鍵です。入居者が費用を負担するなら防犯性の高い鍵へ付け替えを許可してくれる物件もあるため、気になる場合は大家さんへ交渉してみましょう。
2階以上の部屋にする
入りやすく逃げやすい1階の部屋は空き巣に狙われやすく、さらに人目につくため洗濯物を外に干しにくいというデメリットも。洗濯物を盗られやすいという観点では、洗濯機置き場が室内にあるかどうかもチェックしておきましょう。
駅からの帰り道を下見する
気になるお部屋が見つかったら、違う時間帯に再訪問し、駅からの帰り道を実際に歩いてみることをおすすめします。
物件情報の「徒歩〇分」という所要時間は80mを1分で歩くと仮定して計算されていることが多く、信号待ちの時間は含まれないため、実際に歩いてみると思ったより遠く感じるかもしれません。また、夜間は街灯や人通りの少なさが気になることがあります。最寄駅までバスを利用する場合は、運行本数や時間帯も確認しておきましょう。
女性専用物件はメリット・デメリットを踏まえて決める
女性専用物件の最大のメリットは、セキュリティ設備が充実していること。オートロックや防犯カメラといった機器だけでなく管理人が常駐している物件もあり、初めての一人暮らしでも安心です。また、内装がおしゃれな雰囲気であったり、キッチン設備が充実していたり洗面台が広くなっていたりなど、女性に嬉しい工夫が施されていることが多いのも魅力のひとつといえます。
ただし、男性の立ち入りを完全に禁止している物件もあり、その場合は男性親族や恋人であっても部屋に呼べないというデメリットもあります。
引っ越し時にまとめてかかる「初期費用」とは
新生活を始める際に必要なお金は家賃や生活費だけではありません。いわゆる「初期費用」と呼ばれるもので、代表的な敷金・礼金の他にもさまざまな場面で費用が発生します。だいたい家賃の5・6ヶ月分はかかると考えておきましょう。
敷金・礼金
敷金は物件の賃貸契約を結んだ際、担保として大家さんに預けるお金のこと。退去する際はそこから清掃費や原状回復費用を差し引いて、残りは入居者に戻ってくるのが一般的です。
礼金は物件を借りる際に大家さんへ謝礼として納めるお金で、基本的に退去時に返金されることはありません。
敷金と礼金の相場は家賃の1~2ヶ月分とされています。
仲介手数料
仲介手数料は物件を紹介してくれた不動産会社に支払うお金のこと。宅地建物取引業法によって「家賃の1ヶ月分+消費税」が仲介手数料の上限額と定められています。
前払い家賃
入居時は当月分と翌月分の家賃を事前に納めるのが一般的。月の途中での契約となった場合は当月分の家賃を日割りで算出します。支払うべき家賃を事前に納めるだけなので多く払っているわけではありませんが、契約のタイミングで必要になるということは理解しておきましょう。
保証料
賃貸契約を締結する際、入居者の身元を証明し、また入居者に何かあった際に代わりに家賃を支払う連帯保証人を立てる必要があります。連帯保証人がいない場合、家賃については保証代行会社にその役割を依頼することになり、保証料が必要に。保証料は家賃の0.5~1ヶ月分程度とされています。
火災保険料
賃貸物件の場合、火災や水漏れなどに備えて火災保険への加入を求められることがほとんど。あくまで任意加入ですが、万が一の事態に備えて入っておくのが良いでしょう。大抵は大家さんから火災保険会社を紹介されますが、自分で探した保険会社から加入することも可能。費用は2年契約で15,000~20,000円程度とされています。
鍵交換費用
前の入居者が使用していた鍵を付け替えるための費用。費用は15,000円程度で、新築物件の場合は不要です。
引っ越し費用
引っ越し費用はどんな方法を利用するかで金額が変わります。レンタカーを借りて自分で荷物を運搬すればコストはかなり抑えられますが、引っ越し会社を利用する場合は荷物の量・距離・利用時期で料金が変動するので注意。一般的に土日祝日や2~3月は繁忙期のため割高になります。引っ越し会社によって費用が異なるので、数社に見積もりを取って決めましょう。

監修者名
テクトピア編集部
プロフィール
テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。
資格一覧
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、
少額短期保険募集人、土地活用プランナー
























