-
2023年12月6日一人暮らしの場合、引越しの挨拶回りは必須?
目次 一人暮らしでも引越しの挨拶回りをすべき物件とは 挨拶しておくとよい物件 挨拶は控えたほうがよい物件 一人暮らしで引越しの挨拶をするメリット・デメリット メリット1:好感度が上がる メリット2:トラブル防止になる メリット3:防犯効果が高まる メリット4:もしものときに近所を頼れる メリット5:挨拶で付き合い方を決められる デメリット1:一人暮らしがバレる デメリット2:相手に警戒される可能性がある デメリット3:挨拶がきっかけでトラブルに巻き込まれる可能性がある 一人暮らしの引越し挨拶におけるマナーやポイント 相手の負担にならない手土産をもって行く 身だしなみは整えてから訪問する 挨拶は手短に1~2分程度で済ませる 不在が続くなら手紙を出す 挨拶は家族や知人と一緒に行く やってはいけない引越し挨拶とは 早朝深夜や食事の時間帯に訪問する 何度も訪問する 留守宅のドアに食べ物をかけておく 一人暮らしでも引越しの挨拶回りをすべき物件とは 「向こう三軒両隣」という言葉があるように、一昔前はご近所さんとの親しい付き合いを通して、声を掛け合いお互いに支え合う習慣が多くみられました。しかし、今では集合住宅やマンションが増えて、生活スタイルやご近所付き合いの考え方も多様化しています。SUUMOが2019年に実施した「引越しに関するアンケート」によると、一人暮らしで引越しの挨拶をしているのは64.6%で、35.4%は挨拶をしないという結果に。とはいえ、引越しの挨拶をしておくほうがよいケースもありますので、以下でご紹介しましょう。 ※参照元:SUUMO「引っ越しのときの挨拶についてアンケート結果を紹介!マナー講師による解説・挨拶状の例文も」 挨拶しておくとよい物件 ファミリー世帯が多いアパート・マンションに入居する場合は、挨拶しておくのが無難です。子どもがいる世帯はとくに不審者への警戒心が強いので、顔を覚えてもらっていないとあらぬ疑いをかけられて隣人トラブルに発展する可能性もあります。隣人がどんな人かがわかれば、お互いに安心できるでしょう。 挨拶は控えたほうがよい物件 単身者が多く住んでいる物件や、引越し挨拶の習慣がほとんどない都心エリアでは配慮が必要です。相手が一人暮らしだと予定にない来訪で警戒されたり、生活リズムの違いから挨拶がかえって迷惑になったりすることも考えられます。この場合、無理に挨拶をせずとも、普段すれ違う際に会釈をして自然に顔を覚えてもらうのもひとつの方法です。どのような物件でも、仲介の不動産業者は近辺の事情をよく知っているはずです。どのような人が住んでいる物件なのか、引越し挨拶に対してどのような考え方なのかなど、質問・確認してから挨拶の仕方を決めるとよいでしょう。 一人暮らしで引越しの挨拶をするメリット・デメリット メリット1:好感度が上がる 誰でも挨拶してもらうと気持ちがよいもの。引越しの挨拶は好感度を上げるチャンスです。隣近所にどんな人が引越してきたのか(どんな人が住んでいるのか)わからないままだと、お互いに不安を感じる場面が出てくるでしょう。新しい環境で周りと程よい距離感を保ちながら落ち着いた生活を送るために、挨拶は双方に好印象を与えられる大きなメリットといえます。 メリット2:トラブル防止になる 挨拶は近隣住民とのトラブル防止にも効果があります。集合住宅の場合、不快に感じる生活音はどうしても出てしまうもの。顔見知りになっていれば「夜何時以降は少し気をつけていただけると助かります」と伝えやすくなり、深刻なクレームには発展しにくくなります。逆も然りで、伝えてもらうことでどの程度の音なら迷惑になるのか判断しやすいのもメリットです。挨拶しながら隣近所の家族構成や年齢層などが把握できれば、「まだ子どもが小さいからね」というようにイライラせずに済みます。 メリット3:防犯効果が高まる アパートやマンションなどの場合、両隣や上下階に引越しの挨拶をしておくことで、お互いにどんな人が住んでいるのか認識できます。もし普段見なれない人が部屋の近くに来たなら不審者として警戒できて、逆に自身も不審者扱いされにくくなるのがメリット。挨拶は防犯効果にも一役買っているのです。 メリット4:もしものときに近所を頼れる トラブルや災害など不測の事態が起こったときに、隣近所で助け合えるのは大きなメリットにあげられます。通常、設備の不具合などのトラブルは不動産会社や大家さんに相談するのが一般的ですが、時間帯や状況によっては連絡が取れないことも。普段からご近所さんと良好な関係が築けていれば、お互いに協力しあいながらトラブルを解決できるでしょう。 メリット5:挨拶で付き合い方を決められる 引越し挨拶は、相手の対応次第で必要な距離感をはかれるメリットもあります。「挨拶程度にとどめよう」「もう少し親しくなりたい」「あまり関わらないほうがいいかも」など、今後の付き合い方を決める判断基準は一人暮らしをするうえで役立つでしょう。 デメリット1:一人暮らしがバレる 単身者が一人で挨拶に行くと住まいが特定されてしまい、泥棒のリスクやストーキングなどトラブルに巻き込まれる恐れがあります。とくに女性は防犯対策としてあえて挨拶をしない選択も必要です。 デメリット2:相手に警戒される可能性がある 男性が女性の単身世帯に挨拶しに行くと、不必要に警戒されるかもしれません。最近では男性がストーキングされるケースもあり、女性でも異性の単身世帯への挨拶は気を使いたいもの。直接訪問せずに手紙やカードなどで挨拶するほうが無難な場合もあります。 デメリット3:挨拶がきっかけでトラブルに巻き込まれる可能性がある 顔見知りになることで宗教やセミナーなどに勧誘されるケースがあります。こういったトラブルは一人で解決するのが難しいため、すぐに大家さんか不動産会社に相談しましょう。 一人暮らしの引越し挨拶におけるマナーやポイント 引越しの挨拶は、お互いに気持ちよく過ごすために有効なコミュニケーション方法のひとつです。それでも挨拶そのものに不安がある方に、マナーを守った挨拶の仕方をご紹介します。 相手の負担にならない手土産をもって行く 引越し挨拶は言葉だけでなく、受け取った側の負担にならない程度のお土産があると、よい印象をもってもらいやすくなります。価格帯は500~1,000円位で、タオル・ティッシュペーパー・洗剤など、相手を選ばない「消え物(消耗品)」だと普段使いしやすいため喜ばれます。食べ物なら日持ちのする焼き菓子がおすすめ。ちょっとした品でもギフトだとわかるように、丁寧な「のし」をつけると相手の印象に残りやすくなります。黒いペンで表書きの上部に「御挨拶」、下部に自分の名字を書くのが一般的な書き方です。 身だしなみは整えてから訪問する 初対面の相手によい印象をもってもらうために、身だしなみは大切な要素です。引越し挨拶は近所だからラフな格好でもよいと思いがちですが、相手が不快に感じないような清潔感のある服装と身だしなみを心がけましょう。挨拶を引越し当日に行なう場合、作業着が汚れる前に訪問を済ませるか一度着替えてから伺うなど、タイミングも意識するとよいでしょう。 挨拶は手短に1~2分程度で済ませる 引越しの挨拶は、あくまでも「相手の時間を拝借している」ことを念頭に置きましょう。丁寧な言葉づかいで手短に、これからお世話になる気持ちを伝えるとよい印象を与えられます。 不在が続くなら手紙を出す 一人暮らし向けの物件では、人によって生活リズムが不規則な可能性も考えられるため、挨拶に行っても不在の場合があります。その時は時間帯を変えて訪問しなおすか、手土産と簡単な手紙をポストに残しておくとよいでしょう。手紙には「◯号室に引越してきた◯◯です。よろしくお願いします。」といった内容を書きます。引越してきた人がいると伝わるだけでも、後日すれ違った時に挨拶がしやすくなるでしょう。引越し挨拶が習慣ではないエリアや単身者の多い物件だと、警戒される可能性があります。手紙を出しても問題ないか、一度不動産会社に相談してみるとよいでしょう。 挨拶は家族や知人と一緒に行く 家族と一緒に挨拶に伺うのはよい挨拶方法のひとつ。とくに親や祖父母など、年長者に挨拶してもらうのは礼に適うものです。また、「一人暮らしではない」「頻繁に行き来する人がいる」と印象づけられる点は防犯面でも有効といえます。同伴者には、女性なら父親・彼氏・男性の友人、体格のいい人が一緒だと防犯の観点から安心材料になるでしょう。男性なら母親・彼女・女性の友人など異性と一緒に挨拶に行くと、威圧感を与えずによい印象をもってもらいやすくなります。同伴者がいる礼儀正しい挨拶は、常識ある社会人としての印象を与えられるほか、様々なトラブル抑止にもつながる一石二鳥の方法です。 やってはいけない引越し挨拶とは 早朝深夜や食事の時間帯に訪問する 挨拶に伺う時間帯は、相手が在宅だからといって忙しい朝の時間帯は迷惑なもの。せっかく挨拶してもかえって印象が悪くなってしまいます。基本的なマナーとして挨拶は明るいうちに伺うのがよいとされており、日中なら10時以降が理想的。夕方なら17~18時ごろに訪問するとよいでしょう。入浴する人の多い18時以降は避けたいものです。 何度も訪問する 挨拶のためとはいえ、何度も訪問するのは考えものです。相手が不審者対策で居留守を使っている可能性を考慮しましょう。しつこく訪問すると悪い印象を与えてしまいかねません。 留守宅のドアに食べ物をかけておく 留守だからといって、ドアノブに挨拶文と一緒に食べ物をかけておくのはやめましょう。顔も知らない相手からの食べ物は「何が入っているかわからない」と警戒されてしまうだけでなく、衛生面でも不安があります。また、第三者にいたずらされる可能性も考えなければいけません。相手と自分を守るためにも、絶対に避けるべき挨拶方法です。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年12月6日アパートとマンションの違いは?それぞれのメリット・デメリットや物件の選び方を解説
木造で小規模な集合住宅をアパート、鉄筋コンクリートで大規模な集合住宅をマンションと理解している人が多いと思われますが、そのイメージは大きく間違っていません。近年は日本人の価値観やライフスタイルの多様化に応じ、アパートやマンションも多様化。双方の特徴が重複する部分も見られるようになってきました。しかし、意外にも両者に法律上の明確な違いはありません。 アパートとマンションの主な違いは、建物の構造です。アパートは木造や軽量鉄骨造が多く、家賃が比較的安い一方、防音性や耐久性は低め。マンションは鉄筋コンクリート造が中心で、耐震性・防音性が高く、設備も充実している傾向にあります。本記事では、アパートとマンションの違い、それぞれのメリットやデメリット、向き・不向きを紹介します。 目次 アパートとマンションの違いとは? アパートとマンションの区別の仕方 アパートを選ぶメリット・デメリット アパートを選ぶメリット アパートを選ぶデメリット アパートへの入居が向いている人は? 家賃を安く済ませたい人 近所とのコミュニティを楽しみたい人 マンションを選ぶメリット・デメリット マンションを選ぶメリット マンションを選ぶデメリット マンションへの入居が向いている人は? 静かで落ち着いた環境で生活したい人 セキュリティのグレードにこだわりたい人 アパートやマンションの自分に合った探し方 構造や設備を基準に物件探しをする アパート・マンションという先入観を捨てる 住みたい物件のイメージを明確にする 自分に合った物件ならテクトピアで見つけられる まとめ よくある質問 一人暮らしの場合はアパートとマンションどちらがいいですか? アパートとマンションどちらが安いですか? アパートとマンションの違いとは? アパートとマンションとの間に、明確な違いはありません。少なくとも建築基準法や宅地建物取引業法などの法律上は両者の区別がなく、共に「共同住宅」という同一の呼称となっています。 つまり、アパートとマンションの違いは、一般的な「呼び方」の習慣の違いです。同じ共同住宅ではあるものの、単に俗称が異なっているに過ぎません。 アパートとマンションの区別の仕方 単なる俗称の違いとは言え、俗称が異なった背景にはアパートとマンションの間に何らかの違いがあるから。その違いが、建物の構造です。 一般的には、木造・軽量鉄骨造で2~3階建てまでの共同住宅をアパートと言い、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造で3階建て以上の共同住宅をマンションと言います。多くの方がイメージする通りではないでしょうか。 項目アパートマンション構造と耐久性・木造・軽量鉄骨造・耐震性・耐火性は構造によって差が出やすい・耐震性はマンションに比べて劣る傾向・鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)・アパートよりも耐震性・耐火性が高い防音性・遮音性・木造・軽量鉄骨は壁が薄い場合が多い・足音や生活音が気になることも・コンクリート造は遮音性が高い傾向・上下左右の音が伝わりにくい家賃・共用設備・構造コストが低いため、家賃は比較的安い・エレベーターやオートロックがない場合が多い・建築コストが高いため、家賃は高め・エレベーター、オートロック、宅配ボックスなど共用設備が多め ちなみに、国土交通省は「マンション」という呼称を使ってストック数を公表していますが、この場合の「マンション」に対し、国土交通省では次のように定義しています。 鉄筋コンクリート造・鉄骨造 分譲・共同建て 3階建て以上 こちらの定義も、多くの方がイメージするマンションと概ね同じではないでしょうか。この定義に当たらない共同住宅をアパートと理解して差し支えないでしょう。 なお、アパートとマンションの違いについては、他にも「エレベーターがある共同住宅はマンションでエレベーターがない共同住宅はアパート」など、例外的な基準を持つ方もいます。 アパートとマンションに法律上の区分がない以上、様々な理解があるのでしょう。 アパートを選ぶメリット・デメリット アパートは家賃の安さや住みやすさが魅力ですが、防音性や設備面ではマンションに比べて差が出ることも。ここでは、アパートを選ぶ際に知っておきたいメリット・デメリットをまとめました。 アパートを選ぶメリット マンションよりも家賃が安め 管理費や共益費を抑えやすい 木造建築は通気性が良い 住民同士の距離が近く交流が生まれやすい 最大のメリットは経済面。同じエリア・広さでもマンションより家賃や管理費が安く、毎月の固定費を節約できます。また、木造は日本の気候に合う通気性の良さがあり、カビ対策の面で有利な場合も。世帯数が少ないため住民同士の顔がわかりやすく、何かあった時に声をかけやすいご近所付き合いができることもあります。 アパートを選ぶデメリット セキュリティ面で不安を感じる場合も 遮音性が低く生活音が気になりやすい 気密性が低いため、外気の影響を受けやすい(夏は暑く、冬は寒い) 構造上どうしても音が伝わりやすいため、隣人の話し声や上階の足音といった生活音が気になることがあります。また、オートロックや管理人常駐といったセキュリティ体制が整っていない物件も多く、防犯面を最優先する方には不安要素になることも。構造によっては断熱性が低く、冷暖房効率が悪い場合もあります。 アパートへの入居が向いている人は? アパートに厳密な定義はありませんが、ここでは「木造・軽量鉄骨造+3階建て以下」の共同住宅をアパートと理解し、アパートへの入居が向いているタイプの人を見てみましょう。 家賃を安く済ませたい人 仮に、同じ広さで同じ間取りのアパートとマンションが存在した場合、一般的に家賃はアパートのほうが割安となります。そのため、少しでも家賃を安く済ませたい人は、マンションよりアパートのほうが適していると言えるでしょう。 ただし、マンションに比べてアパートは耐震性・防音性・断熱性・気密性などが低い傾向もあります。そのため、「安くて広ければ住宅性能は妥協しても良い」という人こそが特にアパートに適しているでしょう。 近所とのコミュニティを楽しみたい人 マンションには大型タイプもあれば小型タイプもありますが、一般的にアパートは小型タイプが大半です。そのため、日常生活において同じアパートの住人同士で顔を合わせたり、挨拶をしたりする例も少なくありません。 中には、若い住人同士が友人関係となり、生涯の付き合いへと発展していくケースもあります。 以上から、アパートは近所とのコミュニティを楽しみたい人、人付き合いが苦手ではない人、顔の見える近所付き合いを望んでいる人などに適しているでしょう。 マンションを選ぶメリット・デメリット マンションは鉄筋コンクリート造などが主流で、頑丈な造りが特徴です。その分、コスト面ではアパートとの差もあります。マンションならではのメリットとデメリットを見ていきましょう。 マンションを選ぶメリット アパートに比べて耐震性と耐火性が高い セキュリティや共同設備が充実している 遮音性(防音性)に優れている 気密性が高い(夏は涼しく、冬は暖かい) マンションはRC造やSRC造など頑丈な構造で建てられることが多く、アパートに比べて耐震性・耐火性に優れているのがメリットです。また、オートロックや防犯カメラが設置されている物件も多く、防犯意識の高い方や女性の一人暮らしにも適しています。気密性が高いため外気の影響を受けにくく、遮音性も高いため、プライバシーを守りながら暮らせるのも魅力です。 マンションを選ぶデメリット アパートよりも家賃が高い傾向 管理費や共益費が高め アパートに比べて建築費が高額になるため、どうしても家賃や初期費用は高くなります。また、便利なエレベーターや充実した共用設備の維持費として、管理費は高めに設定される傾向。メリットが多い分費用は高くなるので、慎重に比較・検討しましょう。 マンションへの入居が向いている人は? ここでは「鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造+3階建て以上」の共同住宅をマンションと定義し、マンションへの入居が向いているタイプの人を見てみましょう。 静かで落ち着いた環境で生活したい人 アパートと比べた場合のマンションの大きな特徴が、住宅性能の高さ。断熱性や気密性に優れていることから、結果として防音性能も高く、窓を閉めていれば室内に周囲の騒音が入りこんでくることはほとんどありません。 また、基礎も含めて全体が堅牢なため、大型トラックなどが近くを通行した際にも、ほとんど揺れを感じません。 以上から、静かで落ち着いた環境で生活したい人には、アパートよりマンションのほうが適していると言えるでしょう。 セキュリティのグレードにこだわりたい人 一般的なアパートに比べ、セキュリティのグレードが高いこともマンションの特徴と言ってよいでしょう。 例えば、昨今の新築マンションの多くは、入口がオートロック化されています。暗証番号などを入力しなければ、目的の部屋はおろかマンションの入口から中へ入ることすらできないので、部外者が立ち入ることは極めて困難でしょう。 また、建物の共用部分の多くには、防犯カメラが設置されています。防犯カメラが存在しているだけでも、空き巣等の抑制効果につながるのではないでしょうか。 他にも、一人暮らしの女性にとっては、宅配ボックスの存在も安心材料の1つとなるでしょう。 なお、マンションのセキュリティレベルは、一般に建物が大型になればなるほど高くなると言われています。大型マンションの中には、管理人が常駐している物件も少なくありません。 アパートやマンションの自分に合った探し方 デザインや性能の多様化が進む現代のアパート・マンション事情において、自分に合った物件を的確に探すコツをご紹介します。 構造や設備を基準に物件探しをする 先に説明した通り、アパートとマンションには厳密な区分がありません。そのため、たとえば不動産ポータルサイト等で「マンション」と検索しても、その中には少数ながら木造の共同住宅が含まれることもあります。 逆に、「アパート」と検索しても、「○○アパート」という名称を持つ鉄筋コンクリート造の共同住宅が含まれるともあります。 以上のことから、ネット検索で物件を探す際には、「アパート」「マンション」という呼称のみにこだわることはおすすめできません。 自分が求めるイメージの物件を効率良く見つけたいならば、まずは検索条件で希望の「構造」を選択し、次に設備等の条件を加えていく流れが良いでしょう。 例えば、防犯性の高いマンションを探す場合、はじめに「鉄筋コンクリート造」などを選択し、次に各種条件の欄で「オートロック」「防犯カメラ」「TVモニター付きインターホン」「管理人常駐」「セキュリティ会社加入済み」などを選択して検索してみましょう。 アパート・マンションという先入観を捨てる 上記の内容とやや重複しますが、アパートとマンションには厳格な区別があるわけではないので、「両者は全く違うもの」という先入観を捨てた上で自分に適した物件を探す姿勢が大切です。 例えば、防音性の高さに注目する場合、やや築年数の古い集合住宅ならアパートよりマンションのほうが防音性は高いと言えますが、最近建てられた新築のアパートの中には、マンションレベルに防音性の高い物件も見られます。 逆に、一般的に防音性が高いとされる鉄筋コンクリート造のマンションであっても、隣同士で水周りの音などが伝わってくる物件もあります。 他にも、一般的にマンションのほうが防犯性は高いことは確かですが、最近のアパートの中には、マンションレベルに高い防犯性を持つ物件も少なくありません。 物件を探す際には、アパート・マンションという先入観を捨て、実際に内見するなどして自分の希望に近い物件かどうかを確認することが大切です。 住みたい物件のイメージを明確にする かつて、アパートやマンションは「似たような構造」「似たようなデザイン」「似たような性能」「似たような設備」であることが一般的でした。 しかしながら、時代と共に私たちの価値観やライフスタイルは多様化し、この多様化に合わせる形で、アパートやマンションも様々な態様が用意される時代となりました。 例えば、現在こそ広く見られるようになったものの、シェアハウスやテラスハウスは、価値観・ライフスタイルの多様化の中から生まれた新しいタイプの集合住宅です。 また、近年の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、小さな書斎を持つ物件も登場しはじめました。あるいは、テレワークの普及により、共有部分としてワークススペースが設置されたマンションも増えつつあります。 共同住宅が様々な形へと分岐している中、理想的な物件を探すためには、自分が住みたい物件のイメージを明確にすることが大事。共同住宅に求める優先順位をしっかりと決めることが、ブレない物件探しへと繋がります。 自分に合った物件ならテクトピアで見つけられる 東京をはじめとした関東エリア、愛知をはじめとした東海エリア、大阪をはじめとした関西エリアを中心に、多くの拠点を展開しているテクトピア。 一人暮らしの方、ファミリーの方、パートナーと同居予定の方など、あらゆるタイプの世帯へニーズにマッチした物件を提供している実績豊富な不動産会社です。 アパートかマンションかを問わず、常時多くの賃貸物件を紹介可能。住宅性能の高い物件、防犯性能の高い物件、家賃を抑えた物件、ワークスペースのある物件など、多彩な賃貸物件を取り扱い中です。 住みたい物件のイメージが明確ではない方にも、ライフスタイルや趣味などをヒアリングして的確な物件を紹介。お客様が満足できる物件にめぐり合えるまで、テクトピアのスタッフがとことんお付き合いします。 まとめ アパートとマンションの違い、アパートが向いている人、マンションが向いている人、理想的な物件探しのポイントなどをご紹介しました。 一般的には、アパートとマンションは構造や階数により区分されます。多くの人たちがイメージする区分で概ね間違いはありませんが、昨今では価値観の多様化からアパート・マンションも多様化してきたため、先入観にとらわれず物件を探すことが大切でしょう。 一度契約すると何年も住み続ける可能性があるアパート・マンション。人生の中の決して短くない時期を過ごす大切な場所なので、自分が本当に住みたいと思える物件をブレずに探していきましょう。 よくある質問 一人暮らしの場合はアパートとマンションどちらがいいですか? 一人暮らしでアパートとマンションのどちらが良いかは、「何を優先するか」で変わってきます。家賃の安さを重視し、固定費を抑えたいならアパートがおすすめ。物件数が多く、希望エリアで予算内の部屋が見つかりやすいのがメリットです。 一方、セキュリティや静かな環境を重視するなら、マンションがおすすめです。RC造やSRC造などの構造のため防音性や耐震性が高く、オートロックなどの防犯設備が充実している物件が多数あります。どちらも一長一短あるため、費用感や過ごし方を整理し、内見で実際の雰囲気を確認して決めましょう。 アパートとマンションどちらが安いですか? 一般的には、建築コストが低く共用設備がシンプルなアパートの方が家賃や管理費が安い傾向にあります。その理由は、木造や軽量鉄骨造は建設費が抑えられ、エレベーター等がない分、毎月の維持費も安く済むため。家賃が低いと、連動して敷金・礼金などの初期費用も抑えられます。 ただし、「アパート=必ず安い」とは限りません。築年数が古い、駅から遠いといった条件次第ではマンションの方が安いことも。物件を探す際は「家賃+管理費」の総額で比較し、条件に見合うか比較・検討しましょう。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年12月6日メゾネットタイプとはどんな間取りの物件?メリット・デメリット・住むのにおすすめの人を解説
マンションであるにもかかわらず、まるで一戸建てのような感覚を得られるメゾネットタイプのマンション。内階段で上下階を移動できたり屋内が吹き抜け設計になっていたりなど、一般的なフラットタイプのマンションの概念を打ち破る魅力的な間取り・設計・デザインで人気の物件です。ここでは、メゾネットマンションの種類、戸建てやロフト付き物件、テラスハウスとの違い、メゾネットマンションのメリット・デメリット、メゾネットマンションがおすすめの人、内覧時のチェックポイントについてご紹介しています。 目次 ▼目次 メゾネットタイプのマンションとは?一戸建てやロフトとは何が違う? ①連棟式メゾネット ②マンションメゾネット メゾネットタイプと一戸建てとの違い メゾネットタイプとロフトとの違い メゾネットタイプとテラスハウスとの違い メゾネットマンションのメリット・デメリットは? メリット デメリット メゾネットタイプがおすすめの人は? ファミリーの場合 カップルの場合 一人暮らしの場合 メゾネットを選ぶ際の内覧時に確認するポイント 生活動線に合う間取りか 階段は使いやすいか 空調は調節しやすいか メゾネットタイプの物件もテクトピアなら見つかる! まとめ メゾネットタイプのマンションとは?一戸建てやロフトとは何が違う? メゾネットタイプのマンションとは、2階以上のフロアを持つ内階段付きのマンションのこと。ロフト付きマンションとは異なり、上階部分も十分な高さのある生活空間となっているため、マンションであるにもかかわらず戸建てで生活しているかのような感覚になる物件です。以下、メゾネットのタイプ別に「連棟式メゾネット」と「マンションメゾネット」の違いを確認した上で、メゾネットと一戸建ての違い、メゾネットとロフト付き物件の違いについて確認していきましょう。 ①連棟式メゾネット 連棟式メゾネットとは、2階建てや3階建てのアパートを縦割りで区分した住居形式のこと。「テラスハウス」や「タウンハウス」などと呼ばれることもあります。例えば、2階建てで1階部分に3部屋、2階部分に3部屋ある場合、上下に6世帯が入居する形式が一般的。一方で連棟式メゾネットの場合には1階と2階を縦割りで区分して1世帯分の空間となるため、合計3世帯が入居する形式となります。一般的に「メゾネット」と聞いてイメージされる物件は、この連棟式ではないでしょうか?なお、連棟式メゾネットの多くは木造や軽量鉄骨棒が多いため、鉄筋コンクリートマンションとは異なり、2階建てアパートが一般的です(3階建てもあります)。 ②マンションメゾネット マンションメゾネットとは、マンションの上下階を縦割りで区分した住居形式のこと。マンションのオーナーが住んでいる例も多く見られ、最上階とその階下を階段でつないで一世帯分の住居空間とする形式を言います。マンションメゾネット形式の物件が賃貸として出されるケースはまれですが、存在しないわけではありません。その地域やそのマンションに住みたいという強い希望がありながら、家族構成やライフスタイル等の事情で広い空間を希望する世帯には、マンションメゾネットが大変重宝される物件となるでしょう。 メゾネットタイプと一戸建てとの違い メゾネットタイプも一戸建ても、共に階段で上下を移動できる空間であることは共通しています。ただし、一般的にメゾネットタイプのほうが、一戸建ての賃貸物件に比べると家賃が安め。共用部にゴミ置き場があったり、マンションメゾネットの場合にはセキュリティ面も充実していたりなど、メゾネットタイプならではの長所があります。一方で一戸建ての場合には、一般的にマンションメゾネットより専有面積が広くなる傾向があります。他の世帯の騒音が気にならない点や庭付き物件が多い点なども、メゾネットタイプとは異なる一戸建ての魅力でしょう。メゾネットタイプにも一戸建てにも、それぞれ一長一短があります。より世帯のライフスタイルにマッチしたほうを選ぶようにしましょう。 メゾネットタイプとロフトとの違い メゾネットタイプとロフトは混同されがちですが、建築基準法上、メゾネットタイプの上階は「部屋」であることに対し、ロフトは「収納」という扱いになります。ロフトに布団を敷いて寝室代わりにしている方もいますが、用途が何であれ建築基準法におけるロフトは収納です。収納である以上、ロフトには大きな窓やエアコン等を設置できません。一方でメゾネットタイプの上階は部屋なので、大きな窓やエアコン等も自由に設置できます。何より、ロフトに比べて開放的な空間です。また、メゾネットタイプの上階へ移動する際には階段を利用することに対し、ロフトへ移動する際にはハシゴを利用することも両者の大きな違いとなるでしょう。 メゾネットタイプとテラスハウスとの違い テラスハウスは、一戸建て風の家が横に並んだ「連棟式住宅」のこと。それぞれの住戸に専用の玄関があって、庭やテラスがついてる場合も多いです。内階段で上下階を行き来するスタイルはメゾネットと同じですが、建物の構造は違います。 見た目で言うと、メゾネットは普通のマンション風。そこに2階建ての部屋が入っています。テラスハウスは小さな家が横に並んでいますが、壁で区切られています。玄関も、メゾネットは共用エントランスを通って入ることが多いですが、テラスハウスはそれぞれ専用の玄関ドアから直接入るタイプです。 そのため、「集合住宅だけど一戸建てっぽさが欲しい」という人にはメゾネットが向いています。「戸建てのような暮らしをしつつ、賃貸や共有のメリットも欲しい」という人にはテラスハウスが合っているでしょう。 メゾネットマンションのメリット・デメリットは? おしゃれな間取りで、かつ戸建てのような感覚で生活できそうなメゾネットマンション。メゾネットタイプのマンションの存在を知ってしまうと、一般的なマンションに魅力を感じなくなる方もいるのではないでしょうか?ただし、実際にメゾネットマンションを借りる際には、その魅力ばかりに目を向けるのは考えもの。一旦契約すれば何年も住み続けることになる以上、メゾネットマンションならではの弱点も十分に考慮した上で契約を検討しましょう。以下、メゾネットマンションの主なメリット・デメリットを確認します。 メリット マンションなのに戸建て感覚で生活できる メゾネットマンションの最大のメリットは、マンションであるにもかかわらず2階建ての戸建て感覚で住める点です。フラットなタイプの一般的なマンションとは異なり、2つのフロアがあるだけでも生活に余裕が生まれることでしょう。上階を寝室スペースにすれば、オンとオフの切り替えが明確になり日常にメリハリが生まれます。 おしゃれで開放的な空間の物件が多い 物件にもよりますが、メゾネットマンションの中には設計やデザインに凝ったタイプが少なくありません。例えば、階段が螺旋状となっていたり上階までの空間に吹き抜けが設けられていたりなど、機能性だけではなくデザイン性にもこだわった物件が多く存在する点は、メゾネットマンションのメリットの1つと言って良いでしょう。 ペット可の物件が多い 一般的なマンションとは異なり、ペット可の物件が多い点もメゾネットマンションのメリットの1つになるでしょう。すでに戸建て住宅でペットを飼っている方がマンションへの転居を考えた際、物件探しに苦労することもありますが、メゾネットマンションを転居先の選択肢に含めれば物件探しが楽になるかもしれません。 家族間で適度にプライバシーを保てる フロアが上下に分かれることから、フラットなタイプに比べると家族間のプライバシーを適度に守れます。特に思春期のお子様がいる世帯では、たとえ家族とは言えプライバシーを保てる空間設計が理想的です。 臨機応変に上下の空間を活用できる 来客が予定されている日などには、1階部分にあるプライベートな物を一時的に2階部分へ移動させれば、生活感のないおしゃれな空間にお客様を招くことが可能。臨機応変に2階の空間を活用できる点も、メゾネットマンションの魅力の1つと言えます。 さらに、上下階で異なる雰囲気づくりができるのも魅力のひとつ。1階はすっきりとした「見せる空間」、2階は落ち着ける「くつろぎの空間」など、フロアごとに役割を分けてインテリアを楽しむことができます。このように、空間にメリハリを持たせることで、より快適でスタイリッシュな住まいを演出できます。 上下階の住人との騒音トラブルが減る メゾネットは1つの住戸が上下階に分かれている構造のため、上にも下にも他の住人がいないケースが多く、上下階の音が気になりにくいという点もメリットです。通常のマンションでは「上の足音がうるさい」「下の階に音が響かないか気になる」といった騒音トラブルが起きがちですが、メゾネットならそのストレスが軽減されるでしょう。また、自分が足音や物音を立ててしまった場合でも、上下階どちらも自分の部屋なので気を遣う必要がありません。子どもが走り回る家庭や、生活リズムが不規則な人にとっては、音の心配が少ない住まいとして選ばれることもあります。 収納スペースを多く確保できる メゾネットは上下2フロアを活用する間取りのため、収納スペースを確保しやすいのもメリットです。フラットタイプの部屋では限られた面積の中でリビングや寝室、収納をやりくりする必要がありますが、メゾネットなら階ごとに役割を分けながら、空いたスペースを収納に活用しやすい構造になっています。例えば、階段下のスペースを収納として活用したり、2階に大型のクローゼットや納戸を設けたりといった工夫がしやすく、生活感を見せずに部屋をスッキリ保てるのが魅力。「物は多いけど、部屋は広く見せたい」という人にも相性が良いでしょう。 デメリット 隣家の騒音が気になることもある 雰囲気は戸建てに似たメゾネットマンションですが、あくまでも集合住宅の一部であることに変わりありません。マンションの防音設計次第ですが、場合によっては隣家からの生活音が気になることもあるでしょう。逆に、メゾネットマンションの開放感から隣家へ騒音で迷惑をかける可能性もあります。 生活動線が不便になることもある フロアが上下に分かれていることで、洗濯物を干したり掃除機をかけたりする際の動線が不便になる、との声も聞かれます。上下の階それぞれに掃除機を設置したり、上階を寝室のみの用途にしたりなど、生活動線の利便性を考慮して何らかの工夫が必要となる物件もあるでしょう。 足の不自由な高齢者などには不便 マンションの中に階段がある以上、足の不自由な高齢者などにとっては、決して住みやすい物件とは言えません。また、赤ちゃんがいる世帯では、万が一の事故を防ぐためにベビーゲート等の設置が必須となるでしょう。 空調の調節が難しいこともある 吹き抜けがあるタイプのメゾネットマンションの場合、冬には暖気が上のほうへ溜まり、夏には冷気が下のほうへ溜まる傾向があります。天井部分に家庭用シーリングファンを設置するなど、何らかの空調対策が必要となる物件もあるでしょう。 引越し時の家電・家具の搬出入が大変 2階部分に大型の家電や家具を設置する場合、その搬出入が大変になるかもしれません。引越し業者によっては追加料金がかかるケースもあるでしょう。可能であれば、大型の家電・家具は1階部分に集中させるようおすすめします。 フラットタイプと比べて居住スペースが減る メゾネットは室内に階段がある構造のため、そのぶん階段スペースが専有面積に含まれるという特徴があります。そのため、同じ広さのフラットタイプの物件と比べると、実際に「部屋として使える面積」は少なくなりがちです。特に階段のまわりは家具を置きにくかったり、デッドスペースになりやすかったりするため、空間を効率的に使いたい人にとっては少し不便に感じることもあります。ただし、設計段階であればこの構造を活かして、吹き抜けや高い天井による開放感を演出することもできるので、工夫次第と言えます。 メゾネットタイプがおすすめの人は? メゾネットタイプは一般的な間取りではないため、すべての人におすすめできるわけではありません。以下、メゾネットタイプがおすすめの人について、ファミリーの場合、カップルの場合、一人暮らしの場合に分けて考察してみましょう。 ファミリーの場合 階段は小さなお子様にとってリスク要因になりますが、すでに階段の危険性を理解している年齢のお子様を持つ世帯であれば、家族全員で快適に生活できるでしょう。また、家族それぞれの生活時間帯が異なる世帯、仕事仲間やママ友、お子様の友達などが多く来訪する世帯にとっても、メゾネットタイプは適した物件と言えます。 カップルの場合 生活時間帯の異なるカップルが同棲する場合にも、メゾネットタイプはおすすめの物件となります。カップルとは言え、職種や職場が異なれば生活時間帯が完全に一致することはありません。それぞれがストレスのない日常を送るためには、生活時間帯のズレやプライバシーに配慮できるメゾネットタイプは理想的な設計でしょう。 一人暮らしの場合 おしゃれな物件に一人で優雅に暮らしたい方、LDKと寝室を明確に分けたい方、自宅兼オフィスとなる物件をお探しの方には、メゾネットタイプの物件も選択肢になるでしょう。なお、自宅兼オフィスとして利用する場合には、オフィスとしての利用が許可されている物件を探す必要があります。 メゾネットを選ぶ際の内覧時に確認するポイント メゾネット物件には魅力が多い反面、住みやすさは「間取り」や「設備の配置」によっても変わってきます。ここでは、内覧時にチェックしておきたいポイントを3つ紹介します。 生活動線に合う間取りか まず注目したいのが、生活動線に無理がないかという点。例えば、1階がリビングで2階が寝室という一般的な構成なら問題ないですが、キッチンとダイニングが別階に分かれていると、食事や片付けのたびに階段を行き来する必要があり、かなり不便に感じることもあります。普段の生活スタイルをイメージしながら、「朝起きてから家を出るまで」「帰宅してから寝るまで」の流れがスムーズに行えるか、実際に歩いて確かめてみることをおすすめします。 階段は使いやすいか 次にチェックしたいのが、階段の形状や位置、勾配(こうばい)です。メゾネット物件の階段は、一般的な戸建てに比べてやや急だったり、幅が狭かったりすることがあります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、滑りやすさや手すりの有無など、安全性をしっかり確認しておくのが大切です。また、階段の位置によっては家具の配置や動線が制限されることもあるため、内覧時には家具を置いたときをイメージして見ると良いでしょう。 空調は調節しやすいか 上下階に分かれているメゾネットでは、冷暖房効率に差が出やすいという特徴があります。特に夏場は2階が暑くなりやすく、冬場は逆に1階が寒くなりがち。内覧時にはエアコンの設置場所を確認し、各階に1台ずつ設置できるかどうか、もしくはすでに設置されているかをチェックしておきましょう。また、階段の位置や吹き抜けの有無によって空気の流れが変わるので、空調の効きやすさ=快適さに直結するポイントとして意識して見るのがポイントです。 メゾネットタイプの物件もテクトピアなら見つかる! テクトピアは、東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡・愛知・三重・大阪・兵庫に計22店舗を展開し、約3万件もの物件を管理している「株式会社クラスト」の不動産賃貸部門(2023年7月現在)。単身者やカップル、夫婦、ファミリーなど、様々な世帯のニーズにマッチした多彩なタイプの物件を管理している会社です。物件はRC造(鉄筋コンクリート造)のマンションが主体で、堅牢性、耐震性、耐火性、防音性、気密性などの基本性能にはとくに自信あり。デジタルロック仕様による高いセキュリティ性も備えているため、一人暮らしの女性でも安心して入居できるでしょう。入居者に対しては、共同住宅管理のプロが24時間体制でサポート。緊急事態にも迅速に対応します。管理物件が非常に多いことから、ワンルームや3LDKなどの一般的な物件の他、メゾネットタイプの物件も豊富に取り扱い中。件数が少なく見つかりにくいとされるメゾネット物件ですが、テクトピアなら希望の場所に希望の予算内で、理想的なメゾネット物件が見つかるかもしれません。引越しが近づいている方はもとより、近い将来に引越しする可能性のある方、転勤世帯の方などは、ぜひテクトピアの公式サイトをご利用いただくか、または最寄りの店舗までお気軽にお問い合わせください。 まとめ メゾネットタイプのマンションについて、戸建てやロフト付き物件との違い、メリット・デメリット、おすすめの人などをご紹介しました。マンションとしては一般的でない間取り・設計となるため、実際に契約する際にはデメリットや注意点を考慮する必要がありますが、多くの方にとってメリットの多い魅力的な物件と言えるのではないでしょうか?引越しを検討している方は、ぜひメゾネットタイプのマンションも選択肢に入れてみるようおすすめします。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年12月6日6畳の広さはどれくらい?一人暮らしの人に最適?おすすめのレイアウトを紹介!
はじめて一人暮らしをする方にとって、新居探しは胸がときめくもの。一方で、はじめての一人暮らしである以上、「どの程度の広さの部屋が適切か?」という現実的な問題にも直面します。 一人暮らしの部屋としてよく耳にする広さが6畳。果たして6畳という広さは、本当に一人暮らしに適しているのでしょうか? ここでは、6畳の部屋で生活するイメージやメリット・デメリット、6畳の部屋がおすすめの人、より部屋を広く見せるためのコツなどについてご紹介しています。 目次 6畳の部屋はどれくらいの広さ? 6畳は何平米? 5畳・7畳との比較 6畳の部屋はどんな人におすすめ? 6畳がおすすめなのは一人暮らしの人! 6畳のメリット・デメリットは? メリット デメリット 6畳の部屋を広く見せるレイアウトのコツは? 色使いを工夫して広く見せる! 家具の大きさを工夫する 快適な6畳の物件がテクトピアなら見つかる! まとめ 6畳の部屋はどれくらいの広さ? 一人暮らしの定番として知られる6畳という広さの物件。自宅暮らしをしている時には6畳という広さに窮屈さを感じなかったかもしれませんが、一人暮らしでは様々な家具・家電等を部屋の中に配置する必要があるため、はじめての一人暮らしを予定している方は「6畳だと狭いのでは?」と感じてしまうかもしれません。まずは、6畳の部屋の広さをイメージするため、6畳にあたる平米(㎡)や5畳・7畳との違いを見ていきます。 6畳は何平米? 6畳の部屋は8.66~10.94平米の広さになります。6畳とは「畳6枚分」の広さの部屋で、平米とは「㎡」のこと。同じ6畳にもかかわらず平米数が異なる理由は、畳1枚分の大きさが異なるからに他なりません。ちなみに、もっとも狭い6畳(8.66平米)は団地・公営住宅などに採用されている「団地間」、次に狭い6畳(9.2平米)が関東・東日本で採用されることに多い「江戸間」、次いで一般的なサイズ(9.95平米)となる「中京間」、もっとも広いサイズ(10.9平米)が「京間」となります。 5畳・7畳との比較 6畳に比べると物件数は少なめですが、賃貸不動産サイトなどをよく検索すれば、5畳や7畳の広さの部屋も見つかります。5畳の部屋の場合、テーブルやベッド、テレビ台などの必要最低限の家具・家電等は配置できるものの、部屋に余裕を感じにくいかもしれません。余裕を生むためには収納を上手に利用したり、ロフト付き物件を借りたりなど、何らかの工夫・対策が必要となるでしょう。その点、6畳の部屋なら生活必需品を配置しても多少の余裕が残ります。大きい家具を1つ追加することもできるでしょう。一方で7畳の部屋の場合、6畳に比べて畳1枚分が広くなるため、さらに家具等を追加しても窮屈さを感じません。生活必需品に大きな家具を1つ加え、さらに2人掛けソファなども設置できるでしょう。 6畳の部屋はどんな人におすすめ? 決して十分に広いとは言えませんが、逆に狭すぎるわけでもない6畳という広さ。二人暮らしには窮屈な広さですが、一人暮らしには適した広さとなるのではないでしょうか。 6畳がおすすめなのは一人暮らしの人! 一人暮らしを予定している方で、かつ部屋をプライベートな生活空間として使うのみならば、6畳は適切な広さになるでしょう。6畳の部屋は、シングルベッドやテレビ台、ローテーブルなどの最低限の家具・家電を設置しても、特に狭さを感じさせません。8畳や10畳の部屋に比べると生活はコンパクトになりますが、その分、家賃や光熱費を抑えられたり掃除が楽になったりするので、むしろ一人暮らしには最適なサイズとも言えます。はじめての一人暮らしを予定している方は、まず6畳の広さを基準とし、その上で必要やお好みに応じて適宜異なる広さも検討してみると良いでしょう。 6畳のメリット・デメリットは? 一人暮らしをする部屋の広さに「正解」はありませんが、多くの一人暮らしの方々からは6畳という広さが選ばれています。一人暮らしで6畳の部屋を借りるメリット・デメリットを見てみましょう。 メリット 6畳一間という間取りの物件は、一人暮らし用として市場に多く出回っているため、8畳や10畳などの広い物件に比べると、競争原理が働いて家賃は割安になると言われています。割安となった分の予算を充当すれば、より条件の良い立地に物件を借りることもできるでしょう。また、一般的に光熱費は部屋の広さに比例して高くなるため(広ければ広いほど冷暖房効率が悪くなる、等)、8畳などに比べて6畳のほうが日常的な固定費の削減にもつながります。月々の出費を抑えるためには、固定費削減が非常に重要なポイントとなることは言うまでもありません。他にも、8畳などの部屋に比べて掃除がしやすくなる点、モノを置くスペースが限られているのでムダなものを衝動買いしなくなる点なども、6畳一間のメリットとなるでしょう。 デメリット 6畳一間のデメリットの1つが、余裕を持って家具・家電等を設置できない点です。もちろん、シングルベッドやテレビ台、ローテーブルなどは無理なく設置できます。また、もう1つくらいは何らかの家具(学習用・仕事用のコンパクトなデスク等)を設置しても、さほど窮屈な感じにはなりません。ただし、さらに追加して家具を設置することになると、6畳ではかなり手狭に感じられるでしょう。ロフト付きの物件であれば、工夫次第で手狭さを解消できるかもしれませんが、常にハシゴで上り下りする必要があることも考慮しなければなりません。また、6畳は一人暮らしに適したサイズとなるため、複数人が部屋にいると狭く感じられます。友人が頻繁に出入りする方やパートナーとの同棲を考えている方などにとって、6畳では狭いと感じられるでしょう。 6畳の部屋を広く見せるレイアウトのコツは? 一人暮らしに必要なモノをすべて6畳一間の中に設置した場合、決して窮屈な印象となるわけではありませんが、余裕のある空間という印象になるわけでもありません。少しでも快適な気持ちで生活したい方、来客に窮屈な部屋の印象を与えたくない方などは、以下でご紹介する方法で余裕のある印象の部屋を演出してみましょう。 色使いを工夫して広く見せる! 色使いを工夫すれば、部屋をより広い印象にすることが可能です。例えば、カーテンやカーペット・寝具・ブラインドなど、面積の広いものを白に近い色にしてみましょう。白は「拡張色」と言われ、対象物をより大きく見せる効果があるカラー。同じサイズの車でも、黒い車より白い車のほうが大きく見えると言われていますが、明るい色であればあるほどモノは大きく見えます。白ではなくても、なるべく淡い色(ライトブラウン、ライトグリーンなど)を使えば、色の拡張効果で部屋が広い印象となるでしょう。また、小物等については色の種類を少なめに抑えることが部屋を広く見せるコツ。基本カラーを3色程度に抑えて統一感を演出すれば、部屋全体がスマートに感じられて実際より広い印象に仕上がります。 家具の大きさを工夫する 家具を選ぶ際には、なるべく背の低いタイプを選んだほうが部屋全体に開放感が生まれます。最低でも、目線の高さより背の低い家具を選ぶようにしましょう。背の高い家具を設置すると、その家具自体が部屋の壁のような印象となるため、家具の厚みの分だけ部屋が狭く感じられます。収納が少ない物件の場合、部屋のスペースに収納ボックス等を別途設置する必要があるかもしれませんが、その場合もなるべく背の低い収納ボックス等を選ぶようにしましょう。また、もし布団一式を収められる十分な収納があるならば、あえて「ベッドを置かない」という方法も有効。6畳一間からベッドをなくせば、かなり広い印象の部屋となります。初めからベッドの設置を予定せず、収納の充実した6畳一間を探してみても良いでしょう。小物等を置く棚としては、スチールラックを利用することで空間に余裕が感じられるようになります。 なお、限られたスペースの部屋を少しでも広く見せるためのコツについては、当社公式サイトでも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。 >>部屋を広く見せるための工夫についてはこちら 快適な6畳の物件がテクトピアなら見つかる! テクトピアは、東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡・愛知・三重・大阪・兵庫に22の拠点を展開し、約3万件もの物件を管理している株式会社クラストの不動産賃貸部門(※)。一人暮らしの方はもとより、カップルや夫婦、ファミリーなど、様々なニーズの方々へ高品質な賃貸物件の紹介・管理を行っています。管理している物件は鉄筋コンクリート造が中心なので、耐震性や耐火性、気密性、防音性などの基本性能も充実。任意で数字を設定できるデジタルロック仕様を標準としているため、若い女性の一人暮らしでも安心です。万が一、入居者に緊急事態が生じた際には、共同住宅管理のプロが迅速にサポート。24時間365日体制で、入居者の快適な生活を守ります。近年は一人暮らし用の物件ニーズが高いことから、テクトピアでは6畳一間の物件も豊富に用意しております。進学や就職、転勤などで引越しを予定している方は、ぜひテクトピアの公式サイトで物件探しをしてみてください。もちろん、店舗へ直接ご来店いただいても構いません。お気に入りの場所でお気に入りの物件が見つかるよう、テクトピアのスタッフが全力でサポートしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 ※2023年7月現在の拠点・管理物件数 まとめ 一人暮らしを予定している方に向け、6畳の広さの物件のイメージや特徴、おすすめの人、メリット・デメリット、少しでも部屋を広く見せるコツなどについてご紹介しました。一人暮らしの方が済む部屋の間取りとしては、6畳一間がスタンダード。まずはスタンダードとなる6畳の部屋を実際にご自身の目で確認し、ライフスタイルや予算等を考慮しながら、適切な広さ・間取りの部屋を検討していくと良いでしょう。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年11月17日賃貸物件の礼金交渉はできる?初期費用を値引きできる可能性も
引っ越しの初期費用を大きく左右する礼金。「少しでも安くしたい」と考えて、「礼金交渉」を検討している方も多いでしょう。しかし、やみくもな交渉は断られるだけでなく、心証を悪くするリスクも伴います。この記事では、交渉を成功させるための最適なタイミングや具体的な切り出し方、交渉しやすい物件の特徴を徹底解説します。大家さんとの関係を崩さず、賢く値引きを引き出すためのポイントを押さえましょう。 目次 礼金交渉はできるが無理な交渉はNG 礼金の相場は家賃1~2ヶ月 礼金の月数 礼金有無の割合 礼金交渉しやすい物件の特徴 礼金が相場よりも高い物件 空き室期間が長い物件 周辺環境が整っていない物件 礼金交渉のコツ 謙虚な姿勢でお願いする 値下げしてほしい理由も伝える 引っ越しは閑散期(4~7月)を狙う 礼金の代わりに短期解約違約金を設定してもらう 礼金交渉はできるが無理な交渉はNG 賃貸契約を結ぶ際に礼金交渉は可能ですが、礼金の値引き交渉は大家さんにとっては収入源につながるネガティブなことで、不動産会社としても積極的に進めたい交渉ではありません。無理な交渉は大家さんや不動産会社に悪い印象を与えてしまうので、やりすぎないことが大切です。 礼金交渉の相手は大家さんですが、不動産会社を通して行うのが一般的です。不動産会社へ交渉する時に入居希望者に良い印象を持ってくれれば、礼金交渉で味方になってくれる可能性が高くなります。 礼金の相場は家賃1~2ヶ月 国土交通省住宅局による「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、首都圏・中京圏・近畿圏で締結された賃貸契約における礼金の月数と有無は下記の通りです。 礼金の月数 ・平成30年度(2018年度):①1ヶ月 69.6% ②2ヶ月 17.5% ③1ヶ月以上2ヶ月未満 5.4%・令和元年度(2019年度):①1ヶ月 71.7% ②2ヶ月 13.1% ③1ヶ月以上2ヶ月未満 5.5%・令和2年度(2020年度):①1ヶ月 66.8% ②2ヶ月 18.9% ③1ヶ月未満 3.7%(1ヶ月以上2ヶ月未満と3ヶ月位上も同率)・令和3年度(2021年度):①1ヶ月 72.1% ②2ヶ月 14.7% ③1ヶ月以上2ヶ月未満 5.4%・令和4年度(2022年度):①1ヶ月 69.4% ②2ヶ月 17.7% ③1ヶ月以上2ヶ月未満 5.2%※パーセンテージの多い上位3項目を抽出 各年度ともに礼金は家賃1ヶ月分を支払った割合がもっとも多く、その次が2ヶ月分でした。このことから、礼金の平均相場は約1~2ヶ月であることが分かります。 礼金有無の割合 ・平成30年度(2018年度):礼金あり 42.0% 礼金なし 50.8% 無回答 7.2%・令和元年度(2019年度):礼金あり 41.7% 礼金なし 52.3% 無回答 6.1%・令和2年度(2020年度):礼金あり 41.6% 礼金なし 48.2% 無回答 10.2%・令和3年度(2021年度):礼金あり 45.9% 礼金なし 46.4% 無回答 7.7%・令和4年度(2022年度):礼金あり 44.8% 礼金なし 46.5% 無回答 8.7% 各年度とも、礼金なしの物件に入居した世帯の割合がほぼ半分を占めていることが分かりました。このことから「礼金不要の賃貸物件」が一定数以上あり、交渉の余地があると思われます。ぜひ礼金交渉の参考にしてください。 ※参照元:国土交通省 住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」 礼金交渉しやすい物件の特徴 礼金が相場よりも高い物件 礼金が家賃1ヶ月分以上の物件は礼金が高めだと捉えられて入居者が集まりにくいため、礼金交渉がしやすい物件だといえます。ただし、住環境の良いエリアだと入居希望者は多いので、交渉の余地はあまりありません。物件を探す時には該当エリアの家賃相場感を把握し、内見で住環境を把握したうえで契約交渉に臨みましょう。 空き室期間が長い物件 空き室期間が長い物件は、礼金交渉がしやすい物件の代表格といえます。家賃収入がないうえに維持費がかかってしまうため、大家さんにとって空き室は死活問題です。家賃や礼金を下げてでも集客につなげようとする可能性が高いので、礼金その他の初期費用の値下げ交渉をしやすい物件といえます。空き室になっていた期間や理由は不動産会社に聞けば教えてくれるので、礼金交渉をしたい物件があれば質問してみましょう。 空室期間が長い物件の特徴には以下のようなものがあります。 ・築年数が古い・和室メインで洋室が少ない・またはない・北向きで日当たりが悪い・ユニットバス(バス・トイレが一緒)・水回りの設備が整っていない・水圧が弱い・洗濯機の排水溝が屋外についている・エアコンがついていない・4階なのにエレベーターがついていない 周辺環境が整っていない物件 以下のような物件は周辺環境が整っていないので、入居希望者はあまり多くありません。礼金交渉の余地がある物件だといえるでしょう。 ・駅から徒歩で15分以上離れている・坂道が多い・徒歩圏内にスーパーやコンビニなど買い物ができる店舗がない そのほか、次のような騒音被害や自然災害の可能性が高いエリアも敬遠されがちです。 ・幹線道路や線路近くにある・繁華街や救急病院・学校など大きな音が出る施設が近い・川や海が近く水害の危険性が高い 内見してみて上記に当てはまる物件であることが分かったら、礼金交渉を不動産会社に打診してみてください。 ただし、上記のエリアは景観や利便性を求める人からの需要は高め。ハザードマップに基づく公共工事や建物の防音工事といった対策が取られているとさらに人気が高まるため、礼金交渉の可能性は低くなります。 礼金交渉のコツ 謙虚な姿勢でお願いする 交渉の場では謙虚な姿勢が大切。「お金を出すのは自分だから」といった横柄な態度を取ってしまうと不動産会社に悪印象を与えるどころか、後々のトラブルを連想させてしまって入居審査自体に影響が出ることも考えられます。相談や交渉は丁寧な口調で伝えるよう心掛け、メールや書面でのやり取りでも謙虚な姿勢を忘れないようにしましょう。誠実さが伝われば不動産会社に好印象を与え、礼金交渉以外でもいろいろな調整をお願いしやすくなります。 値下げしてほしい理由も伝える 住みたい物件が見つかったものの予算が足りないという場合には、「今すぐ入居を決めたいが、引っ越し費用を含め予算がオーバーしている」といったフレーズを使って不動産会社に相談してみるといいでしょう。空き室期間が長い物件であれば、礼金などの諸費用を下げてくれる可能性があります。「お金がないという理由だと審査に落ちるかも」と心配になるかもしれませんが、引っ越し予算がオーバーしているだけで家賃が未払いになるようなことはない、といった状況を説明すれば、不動産会社も大家さんに交渉しやすくなります。 引っ越しは閑散期(4~7月)を狙う 礼金交渉を成功させるには、引っ越しシーズンが終わった後の閑散期4〜7月と10〜11月を狙って物件を探すのがおすすめです。繁忙期の1〜3月は入居希望者が多いので、礼金交渉が困難な時期。しかし、引っ越しシーズンが終わった4〜7月は入居希望者が集まりにくくなるため、繁忙期に埋まらなかった部屋は次の繁忙期まで空き室が続くこともあります。大家さんは家賃収益が途絶えるのを避けたいので、礼金交渉がしやすくなるのです。 礼金の代わりに短期解約違約金を設定してもらう 礼金交渉の材料として、短期解約違約金を設定してもらう方法があります。短期解約違約金とは、半年や1年の短期間で解約した場合に通常の退去費用に上乗せされる違約金のこと。短期間では退去しないという意思表示にもなり、大家さんにとっては空き室リスクを回避できる安心材料になります。短期解約違約金に関する条項は契約書にすでに明記されている場合があるので、不動産会社に確認しましょう。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年11月17日1ヶ月2ヶ月の短期間契約ができる賃貸はあるの?
目次 1~2ヶ月単位で借りるならマンスリーマンション 一般賃貸物件との違い 短期間賃貸契約はどんな種類がある? マンスリーマンション ウィークリーマンション シェアハウス 民泊 ゲストハウス ホテル 短期契約物件を契約する際の注意点 契約時点でいくら用意すべきか 賃料に含まれる費用は何があるか 入居者の増減で賃料が変わるか 契約延長ができない場合がある 契約期間内の解約は違約金が発生する 住民票を異動できるか 1~2ヶ月単位で借りるならマンスリーマンション 短期間の入居ならマンスリーマンションがおすすめです。一般的な賃貸物件の契約期間は2年で、それより前に退去すると違約金が発生しますが、マンスリーマンションには違約金はありません。マンスリーと似た形態の賃貸物件では週単位で契約するウィークリーマンションがあり、そのほかにシェアハウスや民泊・ゲストハウス・ホテルといった施設も短期契約物件として見なされています。 一般賃貸物件との違い ・契約期間短期契約物件は1日・1週間・1ヶ月間といった短期間で入居できる契約となっています。一般賃貸契約のほとんどは2年間の契約なので、入居予定期間が短い人には不向き。短期賃貸契約なら長期出張や物件を見つけるまでの仮住まいなど、状況に応じて自由に物件を選べます。 ・敷金・礼金短期契約物件には敷金・礼金が発生しないものが多くあるため、初期費用を抑えた引越しが可能です。初期費用がない代わりに、退去時の修繕やハウスクリーニングで原状回復に必要な経費を請求されることがほとんど。契約書の退去事項に具体的な金額がなく対応範囲が不明瞭なケースもあるので、入居前に必ず確認しておきましょう。 ・保証人・保証会社短期賃貸契約では、入居者が保証人を立てる必要はありません。入居者本人の身元保証がとれればすぐに入居できるのも魅力のひとつです。 ・家賃の支払い方法短期賃貸契約は入居前に一括払いで支払うのが基本で、物件によっては分割払いも可能。支払い方法には以下の方法がありますが、契約によっては利用できないものがあるので確認が必要です。 ・銀行振り込み・銀行自動引き落とし・現金手渡し・クレジットカード決済・コンビニ決済・インターネット・電気・水道・ガス代 短期賃貸契約は家賃に水道光熱費(物件によってはインターネット使用料)が含まれており、管理会社がその上限金額を設定しています。上限金額を超えると別途請求されることになるため、「家賃に含まれているから」とたくさん使用すると多額の出費につながる可能性があり、注意が必要です。 ・家具・家電短期賃貸契約では入居者の利便性を高めるために、家具・家電・日用雑貨を完備している物件が多数あります。 ・入居審査入居期間が短く家賃の滞納が発生しにくいと考えられているため、短期賃貸契約は一般賃貸契約と比べて入居審査が通りやすいとされています。本人確認も身元確認のみで済むことがほとんどなので、必要書類を揃える手間が省けます。 短期間賃貸契約はどんな種類がある? マンスリーマンション マンションタイプの部屋に1ヵ月単位で入居できる契約形態の物件を指します。物件の賃貸期間は最大364日で、延長手続きをすれば1年以上入居することも可能です。1ヵ月間の家賃は1Rまたは1Kで月額100,000円前後が必要で(地域や部屋によって異なる)、家賃には水道光熱費やインターネット使用料などが含まれています。 ウィークリーマンション 1週間単位でマンションタイプの部屋に入居できる契約形態の物件で、契約期間以外の条件はマンスリーマンションと同様です。ウィークリーマンションの入居費用は1Rまたは1Kで1週間あたり15,000〜30,000円となっており(地域によって異なる)、長期割引サービスが適用される物件を選べばマンスリーマンションなみの価格で長期間利用できることもあります。 シェアハウス 他の入居者と家電・家具・トイレ・お風呂場・キッチンを共有して、プライベートな場所は個室のみという契約スタイルの物件です。フロアやエリアごとに性別で入居者を分けている物件が多く、そのほかにカップルで入居できるスタイルもあります。契約期間は3ヶ月〜2年程度で、基本的には更新できません。1ヵ月の平均費用は40,000〜50,000円(地域によって異なる)、相部屋だと少し安くなります。 民泊 一般住宅の一室を借りて宿泊する契約形態を指します。宿泊期間は1泊から可能で、1日あたりの宿泊費用は1部屋あたり10,000円前後(地域や時期によって異なる)。キッチンやトイレ・入浴設備は家主と共用で、朝食や夕食などの食事サービスはありません。マンションやアパートの一室を丸ごと民泊利用に貸し出している場合は、マンスリーやウィークリーマンションと同じような感覚で過ごせます。 ゲストハウス 他の宿泊者と宿泊施設を共有する賃貸契約で、シェアハウスよりも短い期間の滞在や旅行者向けの物件です。1泊あたりの宿泊平均費用は3,000~4,000円(地域によって異なる)。部屋には家具・家電が設置済みで、トイレ・風呂場・キッチンは共有、朝食や夕食などのサービスはありません。 ホテル 1泊から利用できる契約形態の施設を指します。ビジネスホテルだと1日あたりの宿泊平均費用は6,000〜10,000円(地域によって異なる)ですが、近年では1ヶ月以上の長期滞在プランを打ち出すホテルが増え、そうしたプランを利用すれば割安で利用が可能。スタッフが常駐しており朝食や夕食、掃除・ランドリーなどのサービスが受けられるため、身ひとつで快適に滞在することができるのがメリットです。 短期契約物件を契約する際の注意点 契約時点でいくら用意すべきか マンスリーマンションやウィークリーマンションは契約期間分の費用を前もって払う必要があります。例えば月10万円の部屋を3ヶ月借りたいという場合、契約時点で必要な費用は30万円。一度に支払うのが難しい場合、分割可能な物件もあるので探してみましょう。短期賃貸契約では入居予定の居室に家具・家電が設置されているため、それらの購入費用は抑えられます。 賃料に含まれる費用は何があるか 短期契約物件の賃料には、以下のような費用が含まれています(物件によるため要確認)。 ・インターネット料金:Wi-Fiルーター使用料金。固定タイプが多いが、民泊では携帯タイプのWi-Fiを用意しているところもある。・水道光熱費:電気・水道・ガスの使用料金。・管理費:共有スペースや建物の維持費、修理費に充てられる料金。・清掃費:退去後の居室を清掃業者がクリーニングする料金。 入居者の増減で賃料が変わるか 同室の人数が増えることによってインターネット・電気・水道・ガスの使用頻度が増えるため、その分賃料は増加すると考えておいたほうが無難です。独居よりも部屋の汚れ具合が増すため、退去時の清掃費も増加すると考えておきましょう。 契約延長ができない場合がある 短期賃貸契約では入居前に家賃を支払うため、次の入居者が決まっていると契約延長は難しくなります。人気のある物件に引き続き滞在したいという場合は、早めに契約延長を申し出るのをおすすめします。 契約期間内の解約は違約金が発生する 短期契約物件の契約には、契約期間中の解約を防ぐための違約金条項が含まれていることがほとんどです。違約金が発生する条件は物件によって違うので、契約書によく目を通して担当者にも内容を確認しておきましょう。 住民票を異動できるか マンスリーマンションに1年以上滞在するなど、契約期間が長期間に渡る場合はその物件に住民票を異動することも可能です。ですが、以下のケースでは住民票の異動が不要とされていますので、本当に異動が必要かどうか確認しておきましょう。 ・1年以内に元の住所に戻るケース・進学などで一時的に実家を離れるケース・引越し後も生活の拠点が元の住所にあるケース 住民票異動ができない物件の場合、車庫証明や国民健康保険証の住所変更はできませんので、入居先住所での住民票が必要な旨を不動産会社に相談しましょう。車庫証明なら居住証明書で代用できるケースがあるので、入居先の警察にも確認してください。国民健康保険証は運転免許証やマイナンバーカードで住所変更は可能ですが、それぞれの変更に住民票が必要です。保険証が使えなくなるケースがあるので、早目に入居先の役所に相談しましょう。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年11月17日賃貸の室内でタバコは吸わないほうが良い?ベランダではトラブルも?
目次 賃貸物件内での喫煙は契約内容次第 室内でタバコを吸うとどうなる? 室内が汚れる 近隣トラブルが起こりやすい 健康志向に反している タバコの汚れ・臭いの原状回復について 「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」とは 賃貸物件でタバコを吸うときの対策 喫煙して良い場所なのかを確認する 換気扇の下で吸う 室内では空気清浄機を利用する 喫煙する部屋を決める 電子タバコに変える こまめに掃除する 賃貸物件内での喫煙は契約内容次第 賃貸借契約書に喫煙不可と書かれていなければ、基本的には室内での喫煙は可能です。ただし、室内に残るニオイやヤニによる汚れなどを落とす原状回復費用がかさむことを忘れてはいけません。見えるところだけでなく換気扇やダクト内の清掃も必要で、原状回復費用は高額になることもあります。喫煙不可にも関わらず喫煙が発覚した場合、違約金支払いや退去勧告を受けることがあるため事前確認が必要です。 室内でタバコを吸うとどうなる? 室内が汚れる タバコの煙には樹脂やアンモニア・硫化物などの化学物質が含まれるため、室内に蓄積するとニオイや黄ばみの原因になります。一度染みつくと簡単には落ちないので、普段からこまめな清掃が必要です。喫煙による室内の状態変化は「入居者の故意・過失による行為によるもの」とされており、借り主の責任で原状回復を図らなくてはなりません。 近隣トラブルが起こりやすい マンションのベランダは「共有部分での火気厳禁」と契約書に明記されるケースが多く、これにはエントランスや非常階段も含まれます。仮に契約上は問題なくても、近隣住人の中には洗濯物へのニオイ移りや受動喫煙を懸念する方も少なくありません。ベランダでの喫煙はトラブルに発展する原因なので、控えたほうが良いでしょう。 健康志向に反している タバコが原因の肺がんは男性で70%、女性で20%という調査結果があります。副流煙には、主流煙の数倍も有害物質が含まれていることからも「喫煙は近年の健康志向の高まりに反した行為」と言わざるを得ません。近年は「喫煙の可否」が物件の選定を左右するほど重要視される傾向にあります。2018年に施行された改正健康増進法では、公共施設や交通機関での受動喫煙対策が講じられました。同法により「屋内では基本的に禁煙」とされたことから、賃貸アパートにも禁煙の物件が増えているのです。 ※参照元:厚生労働省「受動喫煙対策」 タバコの汚れ・臭いの原状回復について 2008年に制定された「原状回復のガイドライン」について、その内容とタバコとの関係について見ていきましょう。 「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」とは 「原状回復のガイドライン」は、入居時・退去時のトラブル対策として定められたものです。賃貸物件への入居期間の長さや物件の環境次第では、損傷が避けきれないこともあります。同ガイドラインでは「入居者の故意や過失による傷や汚れ以外の経年劣化などによるものは原状回復する必要がない」と定義しているほか、喫煙は「明らかに通常の使用等による結果とは言えないもの」と解釈されています。これは借主の原状回復費用負担が多くなる根拠となるため、自己責任が増すことを自覚しておかねばなりません。加えて、「ガイドラインの制定以前に締結されている契約は契約書に優先される」とも解説されており、契約条文が曖昧だったり記載がなかったりといった場合には退去時のトラブルになる可能性が高くなります。喫煙については管理会社や大家さんへ事前に確認をとり、場合によっては契約書を再締結する必要もあるかもしれません。 ※参照元:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について」 賃貸物件でタバコを吸うときの対策 賃貸契約書に制約事項がなければ、室内外での喫煙に問題はありません。ただし、長く気持ちよく住むためには近隣への配慮は欠かせません。どのような場所であれば問題なく喫煙できるのでしょうか? 喫煙して良い場所なのかを確認する まずは貸借契約書を確認しましょう。「ベランダでの喫煙禁止」と書かれていなくても、「共用部での喫煙禁止」と書かれていればNGになります。例えベランダでの喫煙がOKだとしても、両隣と真上の部屋に洗濯物や布団などが干されている場合は風向きに注意するほか、喫煙するタイミングをずらすよう心掛けましょう。 換気扇の下で吸う 換気扇の真下でタバコを吸うと、室内に臭いがこもるのを防いでくれます。換気扇自体は汚れてしまいますが、リビングで喫煙するケースに比べるとニオイは抑えられるでしょう。ただし、物件によってはダクトを通って近隣の部屋に入り込むことがあります。万が一近隣に迷惑をかけた場合のリスクも併せて、不動産会社に事前確認をしておきましょう。 室内では空気清浄機を利用する 部屋全体に臭いを付着させないためには、空気自体をクリーンにすることが重要。空気清浄機は喫煙時だけでなく常時稼働させるのが理想的です。 喫煙する部屋を決める 喫煙トラブルは近隣とのトラブルに限りません。家族や恋人と同居していれば、同居人の間でもトラブルは起こり得ること。喫煙を嫌う人がいるなら、家では吸う部屋を決めておくと互いに過ごしやすくなるでしょう。 電子タバコに変える 電子タバコならニオイや汚れの原因となる煙がでないので、部屋でも吸いやすくなります。火気厳禁の共有スペースの中には、「電子タバコは喫煙可」としているところもあるので確認してみましょう。 こまめに掃除する 喫煙が日常的になると、室内のタバコ臭や汚れに疎くなりがちです。壁や床、窓、網戸などの拭き掃除はこまめに行うことを心掛けましょう。汚れが溜まる前に掃除すれば、ニオイの付着や原状回復費用も抑えられるはずです。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年11月17日一人暮らしの電気アンペア数を選ぶ方法と賢い電気代節約術を紹介
目次 一人暮らしには30アンペアがおすすめ アンペアとは アンペア数別の具体的な電気代の違い 【家電別】消費電力の目安 必要アンペア数の選び方 アンペア不足で起きることとその対処法 契約アンペア数は変更できる 契約アンペア数変更に必要な手続き 引っ越し時のアンペア数変更手続き アンペア数を変える以外の節電方法について 省エネタイプの機器を使う 使い方に注意する 夏の電気代を抑える方法 冬の電気代を抑える方法 一人暮らしの電力会社の選び方 基本料金が安価である 解約手数料がない 自分のライフスタイルに合うプランがある まとめ 一人暮らしには30アンペアがおすすめ 一人暮らしの電気契約は、通常使用であれば30アンペアがおすすめです。現代の生活では、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・PCなど多くの電化製品を使用するのが一人暮らしでも当たり前の時代。30アンペアなら複数の機器を同時に使用しても、ブレーカーが落ちることはほとんどありません。使用する電化製品が限られているなら、20アンペアでもカバーが可能。30アンペアと比べて20アンペアは電気の基本料金が抑えられるので、節約方法のひとつとして検討すると良いでしょう。 アンペアとは アンペアとは、家庭で使う電力の消費量を表す単位のこと。同時に使用できる電気量の最大値で、計算式は以下のとおりです。 消費電力(W)÷ 100V(日本の電圧)=消費アンペア(A) (例)常時運転するエアコンの暖房の消費電力が660Wの場合660W÷100V(一般的なボルト数)=6.6A アンペア数別の具体的な電気代の違い 契約するアンペア数によって基本料金が変わるので、30アンペアの部屋を20アンペアに変更すると光熱費の節約になります。 たとえば、東京電力の基本料金は次のとおりです。 契約アンペア数基本料金(税込)10A311.75円15A467.63円20A623.50円30A935.25円40A1,247.00円50A1,558.75円60A1,870.50円 ※上記は2025年2月14日時点の情報です。 30アンペアから20アンペアに変えると、1契約あたり月額で約295円の節約になります。 ※参照元:東京電力「料金単価表-電灯」 【家電別】消費電力の目安 電化製品の消費電力(W)は、特定の場所に記載されています。冷蔵庫なら扉の内側、エアコンは本体の下側もしくは側面、テレビは裏側を見れば確認可能。主な家電の消費電力目安は以下のとおりです。 ・テレビ:100W(1アンペア)・ノートパソコン:50~120W(0.5~1.2アンペア)・電子レンジ:1300W(13アンペア)・照明:70~100W(0.7~1アンペア)・炊飯器:1300W(13アンペア)・冷蔵庫:150~500W(0.15~5アンペア)・洗濯機:500~900W(5~9アンペア)・エアコン:45~2000W(0.45~20アンペア)・ドライヤー:600~1200W(6~12アンペア) ※消費電力数は製品のメーカーによって異なります 必要アンペア数の選び方 必要アンペア数は、1年の中で最も電力を消費する時期を目安にするのがおすすめ。暖房機器やクーラーなどの季節家電を多用する場合のアンペア数に毎日使用する電化製品の合計アンペア数を足せば、自身の生活に何アンペアが必要なのかが分かります。大きな電力を一度に使わない工夫ができるなら、必要アンペア数を減らすことは可能。ただし、一人暮らしであってもオール電化なら60アンペア以上が必要。台所や給湯器など、ガスを利用していた物が電気に切り替わるので、全体の消費電力は大きくなります。 契約アンペア数は、分電盤に取り付けられたアンペアブレーカーの色でも確認可能。居住地や会社によって色の分け方が異なる場合でも、ブレーカーに表示されている数字でアンペア数を確認できます。 ・10アンペア:赤・20アンペア:黄・30アンペア:緑・40アンペア:灰・50アンペア:茶・60アンペア:紫 ※参照元:東京電力「でんきガイド」 アンペア不足で起きることとその対処法 契約アンペア数が不足すると、同時に多くの電化製品を使用した際にブレーカーが落ちて停電が発生することがあります。特に、電子レンジやエアコンなど消費電力の大きい家電を同時に使うと、停電しやすいでしょう。また、ブレーカーが頻繁に落ちると、家電の寿命を縮める原因にもなります。 即効性のある対処法 使用する家電の数を減らし、同時使用を控える 消費電力の高い家電の使用時間をずらす 不要な家電の電源をオフにする 長期的な解決策 電力会社に相談して契約アンペア数を見直す 省エネ家電を導入して全体の電力使用量を抑える 日常の電力使用状況を確認して電気の使い方を改善する 契約アンペア数は変更できる 契約アンペア数は電力会社に依頼すれば変更することが可能。以下ではその手続きを解説します。 契約アンペア数変更に必要な手続き ・大家さんに工事許可をもらうアンペア数の変更は、大家さんや管理会社への連絡が必要です。マンションやアパートのような集合住宅だと使用できる電気容量が制限されているケースがあり、大がかりな工事になることも。状況によってはアンペア数の変更が無理な場合もあります。 ・電力会社に変更を申し込む無事に大家さんや管理会社から許可が下りたら、電力会社へアンペアの変更を申し込みましょう。申し込みの際は以下の3つの点を確認します。 ・希望のアンペア数に変更が可能か・工事が必要になるのか・費用はどのくらいかかるのか 通常ならブレーカーの交換工事で済みますが、60アンペア以上への変更は有料となるケースがあります。もし大がかりな工事が必要となった場合は、大家さんや管理会社にあらためて連絡を入れてください。スマートメーターで契約アンペアを設定している場合は遠隔で変更可能なので、ブレーカーの変換工事は不要です。 なお、アンペア数の変更は1年に1回のみという制限があります。「20アンペアだと足りないからやっぱり30アンペアに戻したい」と思っても1年の間は変えられないので、必要アンペア数は余裕をもって計算するようにしましょう。 引っ越し時のアンペア数変更手続き 引っ越しの際には、さまざまな手続きを時系列で行う必要があります。以下に、主な手続きの流れと必要書類、注意点をまとめました。 引っ越し前(1〜2ヶ月前) 賃貸物件の解約通知(賃貸借契約書が必要) 転校手続き(お子様がいる場合)(在学証明書などが必要) 引っ越し前(2週間前) 転出届の提出(本人確認書類が必要) ライフラインの解約(電気・ガス・水道)(契約者情報が必要) 郵便物の転送届(本人確認書類が必要) 新居の電気契約とアンペア変更(契約者情報・新居の住所が必要) 契約アンペア数を確認し、変更が必要なら電力会社へ連絡 工事の有無や費用を確認し、賃貸の場合は管理会社・大家の許可を取る 引っ越し後(14日以内) 転入届の提出(転出証明書が必要) 国民健康保険・年金の住所変更(保険証・年金手帳が必要) 運転免許証の住所変更(運転免許証・新住所の確認書類が必要) チェックリスト 賃貸物件の解約通知 転校手続き 転出届の提出 ライフラインの解約手続き 郵便物の転送届 新居の電気契約・アンペア変更の確認 転入届の提出 国民健康保険・年金の住所変更 運転免許証の住所変更 詳細な手続きや追加の注意点については、以下の記事もご参照ください。賃貸への引っ越しで電気・水道・ガスの契約に必要な対応とは? アンペア数を変える以外の節電方法について 省エネタイプの機器を使う 電気代は電化製品の消費電力で決まるので、省エネタイプに買い替えると簡単に節約ができます。商品に貼られている統一省エネラベル(省エネ基準達成率:星マーク)の数によって省エネのレベルが分かるので、消費電力を押さえたいなら星の数が多い製品を選びましょう。電気の料金プランも併せて見直すとより効果的です。電力会社によっては時間帯の電気代が異なる料金プランが用意されているので、ライフスタイルに合うものを選びましょう。 使い方に注意する ・冷蔵庫ドアの開閉回数を減らし、なるべく開けっ放しにしないことが有効な節約方法です。熱い物は冷ましてから入れれば、電気代の節約だけでなく冷蔵庫の寿命を伸ばすことにもつながります。 ・洗濯機消費電力の高い洗濯機はコースを設定して使い分けるほか、できるだけまとめ洗いを心がけてください。天気のいい日は洗濯物が乾きやすいので、脱水時間を短くできます。 ・エアコンこまめな清掃がエアコン節電のコツ。フィルターや内部だけでなく、室外機の掃除も定期的に行うようにしましょう。稼働時は、サーキュレーターと併用すれば少ない風量で効果を上げられます。エアコンを使わないときはプラグを抜いて待機電力を抑えるのも良いでしょう。 ・その他ON/OFFをスイッチで切り替えられるテーブルタップ式の電源コードを使用すると待機電力を抑えられるほか、コンセントを抜き差しする手間をカットできます。コーヒーメーカーや充電器など、タップに挿しっぱなしにしがちな家電の節約に有効です。 夏の電気代を抑える方法 夏場はエアコンの使用が増え、電気代が高くなりがちです。効率よく冷房を使い、家電の運用を見直すことで、無駄な電力消費を抑えられます。エアコンの設定温度を適切にし、扇風機を併用すると効率的に冷やせます。遮熱カーテンやブラインドを活用すれば、室温の上昇を防げるでしょう。冷蔵庫の温度設定の見直しや不要な家電の電源を切ることでも、さらに電力の無駄を減らせます。 電気代を抑えるポイント エアコンの設定温度を高めにし、扇風機を併用する 遮熱カーテンやブラインドで日差しを遮る 冷蔵庫の温度を適切にし、詰め込みすぎを避ける 使っていない家電の電源を切り、待機電力を抑える 冬の電気代を抑える方法 冬は暖房の使用が増え、電気代がかかりやすくなります。効率よく暖房を使い、室内の保温を工夫することが節約のポイントです。暖房の設定温度を控えめにし、厚着したりやブランケットを活用したりすれば、消費電力を抑えながら温かく過ごせるでしょう。窓やドアの隙間を塞ぐと暖房効率が上がり、無駄な電力を減らせます。日中はカーテンを開け、太陽の熱を取り入れると暖房の負担を軽減できます。また、省エネ暖房器具を選び、使っていない家電の電源をこまめに切ることで、待機電力の無駄も抑えられます。 冬の電気代を抑えるポイント 暖房の設定温度を低めにし、厚着やブランケットを活用する 窓やドアの隙間を塞ぎ、断熱対策を強化する 日中はカーテンを開け、太陽熱を取り入れる 省エネ暖房器具を活用する 使っていない家電の電源を切り、待機電力を抑える 一人暮らしの電力会社の選び方 電力会社の選び方次第で電気代は大きく変わります。基本料金や解約手数料、ライフスタイルに合うプランを確認し、無駄なコストを抑えることが重要です。料金シミュレーションを活用し、自分に合った契約を選びましょう。 基本料金が安価である 一人暮らしでは、基本料金の安いプランを選ぶと固定費を抑えられます。使用量が少ない場合、基本料金が無料のプランが有利ですが、従量料金が割高になるケースもあるため、総額で比較することが大切です。また、燃料費調整額や再生可能エネルギー賦課金なども考慮し、基本料金だけでなく全体のコストを確認しましょう。電力会社の料金シミュレーションを活用し、自分に適したプランを選ぶのがポイントです。 解約手数料がない 引っ越しや電力会社の変更を考えるなら、解約手数料がないプランを選ぶと余計な費用を抑えられます。短期間の居住でも負担が少なく、電力会社や契約内容を柔軟に見直せるのがメリットです。しかし、特定の割引プランには契約期間の縛りがあることがあるため、事前に注意点を確認しましょう。 自分ライフスタイルに合うプランがある 電力会社ごとに、使用時間帯や曜日に応じたプランがあります。夜間料金が安いプランは、帰宅が遅い人に適しています。特定の曜日に割引が適用されるプランもあるため、確認してみましょう。ポイント還元や特典付きのプランもあるため、普段の支払い方法や提携サービスと組み合わせるとお得です。契約前に電気使用量を把握して、料金シミュレーションをしておくと、自分に適したサービスを選びやすくなります。 まとめ 一人暮らしの電気契約では、適切なアンペア数を選ぶことが電気代節約のポイントです。30アンペアが一般的ですが、使用する家電が限られている場合は20アンペアに変更することで基本料金を節約できます。また、電力会社の選び方によっても電気代は変わるため、基本料金の低さや解約手数料の有無、ライフスタイルに合ったプランが無いかをチェックしてみてください。電気代を抑えつつ快適な暮らしを実現するには、住まいの条件も考慮する必要があります。物件を探す際は、電気設備や契約可能なアンペア数を事前に確認しましょう。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年10月16日礼金とは?敷金との違いや役割をわかりやすく解説
目次 礼金とは大家さんにお渡しする謝礼金 礼金の相場は家賃の1~2ヶ月分 礼金と敷金の違いは謝礼と保険のようなもの 礼金は減額できる可能性もあるが、無理な交渉はNG 礼金の減額以外でできる交渉項目 初期費用を礼金以外で抑えるならフリーレント物件 一定期間家賃が無料の物件 短期間で退去すると違約金が発生する 付近の家賃相場額との比較を忘れずに 礼金とは大家さんにお渡しする謝礼金 礼金とは、住まいを貸してくれた大家さんに感謝の気持ちを込めて渡すお金のことです。 礼金の始まりは、次の2つの説が有力とされています。 ひとつ目は、1923年の関東大震災があった後。賃貸物件が少なかった当時、関東大震災で家を失って困っている人を優先して住まいを貸した大家さんに、お礼として渡したとする説です。 ふたつ目は、高度成長期。集団就職で上京する子どもの親が、「そちらで頼れる人がいない子どもがご厄介になります。何かあった時はよろしく」という意味で大家さんに渡したとする説です。 現代では賃貸物件数の増加とともに不動産会社が仲介するケースが増え、大家さんと入居者との付き合いはほとんどないというところもあります。 中には、大家さんと一度も会ったことがない・大家さんの名前すらわからないといった人も。 始まりから考えて、礼金は大家さんにのみに支払われるべきものです。 しかし、大家さんとの付き合いが希薄となった現在では慣習だけが残り、空き室を埋めてくれたお礼として不動産会社が礼金を受け取る流れも生まれています。 礼金の額は慣習であり法律によるものではありません。そのため、礼金不要の物件も数多くあります。 なお、公的機関の賃貸物件の場合は礼金不要です。 礼金の相場は家賃の1~2ヶ月分 国土交通省住宅局の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、礼金として家賃1ヶ月分を設定している物件は約7割と圧倒的に多い状況。 令和元年度は71.7%、令和2年度は66.8%、令和3年度は72.1%、令和4年度は69.4%となっています。 家賃1ヶ月分に次いで多いのは2ヶ月分。令和元年度は13.1%、令和2年度は18.9%、令和3年度は14.7%、令和4年度17.7%となっているため、礼金は一般的に家賃の1~2ヶ月分を見ておくとよいでしょう。 しかし、人気のある地域や駅から近い場所など好条件がそろった物件は一般的な金額より礼金が高い場合もあります。 物件を探す際には自分が住みたい地域の相場を確認し、比較検討できるよう準備しておくのがおすすめです。 また、約5割の賃貸物件は礼金が不要となっています。 礼金なしの物件は、令和元年度は52.3%、令和2年度は48.2%、令和3年度は46.4%、令和4年度は46.5%となっており、入居時の初期費用を抑えたい人から高い人気を得ています。 ※参照:国土交通省住宅局「令和4年度住宅市場動向調査報告書」 礼金と敷金の違いは謝礼と保険のようなもの 礼金と敷金は契約時に一度だけ支払うという共通点はありますが、その性質は異なるものとなっています。 礼金は謝礼を表すものなので戻ってきませんが、敷金は入居者が大家さんに前もって預ける保険のような性質があるため、退去後に返金されることがあります。 敷金は、部屋を退去する時に入居者が部屋を故意に破損・汚損した箇所の修繕費用や家賃の滞納があった場合に充てられるお金です。 修繕箇所や家賃滞納がなければ全額戻ってきますが、実際は修繕の基準が曖昧なため、全額が戻ってくることは滅多にありません。 関西地方や中国地方・九州などの一部地域では、敷金の代わりに「保証金」があります。 役割は敷金と基本的に同じですが「お礼を含める」といった考え方があり、敷金+礼金といった捉え方ができるでしょう。 敷金よりも高い月数・金額で設定されているケースが多いのが特徴的です。 前述した国土交通省住宅局の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、令和元年度から令和4年度までの統計で約5割の人が賃貸物件で困った経験としてあげているのが、「敷金・礼金などの金銭負担」。 住まいの初期費用の負担を軽くしたい人にとって、礼金と敷金は悩みのタネになっているがことがわかります。 礼金は減額できる可能性もあるが、無理な交渉はNG 契約する意思表示をして謙虚な姿勢でお願いすれば、礼金の値下げに応じてもらえる可能性があります。 ただし、強引な値引き交渉をすれば印象が悪くなり、入居を断られることもあるため注意しましょう。 現在は入居希望者が不動産会社に値引きをお願いして、不動産会社が大家さんと交渉をするケースがほとんど。 なので、値引き交渉をお願いする前に不動産会社の担当者に「その物件で過去に値引きに応じてもらえたケースがあるか」を確認しましょう。 前例がないようであれば、礼金の値引きは最初から諦めたほうが無難です。 少しでも住まいに掛ける費用を抑えたい人は、礼金にこだわらず他の項目での交渉も考えてみるほうがよいでしょう。 礼金の減額以外でできる交渉項目 ・礼金を敷金にする礼金は支払うと何も戻ってきませんが、敷金は戻ってくる可能性があります。 同じ金額を支払うのであれば、退去時の修繕費用や家賃滞納時の保険となる敷金のほうがお得です。 ・オプション費用を外す賃貸物件にはオプションのサービスが付いているケースがあるので、契約書はしっかり確認しましょう。 例えば、「24時間サポート」「消臭・消毒サービス」「簡易消火器設置」「害虫駆除サービス」などがオプションサービスに該当します。 オプション1件につき5千円から2万円程度に設定されているものが多いため、それらを外すとかなりの節約効果があります。 ただし、確実に不要なオプションのみを外すようにしないと、将来的に余計な手間と支出が増えることになります。 例えば害虫が多い住環境で害虫駆除サービスのオプションを外してしまえば、自分自身で駆除を手配しなくてはなりません。 オプション費用よりも高額になるケースが多く、持ち出し額が増えてしまいます。 オプションについて交渉する際は、確実に不要なものを吟味してから外してもらうようにしましょう。 初期費用を礼金以外で抑えるならフリーレント物件 一定期間家賃が無料の物件 家賃が一定期間無料になる「フリーレント物件」というものがあります。 これは大家さんが空き家対策に行っているもので、物件によって異なりますが、多くの場合は家賃が1~2ヶ月間無料となっています。 なお、家賃は無料でも管理費や共益費などは必要です。稀に不要な場合もあるので、事前に契約内容を確認しておきましょう。 短期間で退去すると違約金が発生する 短期間で退去すると、新たな入居者の募集や部屋のクリーニング費用などが大家さんの大きな金銭的負担に。 そのため、契約書には「短期解約違約金」の規定があります。 短期間で退去すると無料になるはずだった家賃に加えて、部屋のクリーニング費用を支払うといった契約内容がほとんどです。 フリーレント物件の利用は、それらの違約条項から外れる期間以上に住めるかどうかを検討しましょう。 付近の家賃相場額との比較を忘れずに フリーレント物件の中には、付近にある似た条件の物件よりも家賃が高く設定されているものがあります。 最初から家賃無料期間分を家賃に上乗せして募集している物件で、そのことに気付かず「数ヶ月間家賃が無料になる」と喜んで契約すると、入居期間が長くなればなるほどお得ではなくなります。 フリーレント物件を選ぶ際には注意が必要ですが、初期費用が抑えられるのは大きなメリット。 満足できる物件に住むためにも、自分が住みたいエリアの家賃相場と比較しながら、契約条件や付帯設備などを確認することが大切です。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る
-
2023年10月16日敷金とは?礼金との違いや役割をわかりやすく解説
目次 敷金は保険のような役割がある 敷金は修繕にあてられる費用 家賃の支払がない時に敷金が使われることがある 敷引とは 礼金は大家さんへの謝礼金 敷金の相場は家賃の1~2ヶ月分 敷金は返ってくる場合がある 敷金が返ってくる事例 敷金が返ってこない事例 敷金ゼロの賃貸物件には注意が必要 退去時にクリーニング代・修繕費を徴収する 家賃への上乗せや短期解約違約金が設定されている 入居者がなかなか決まらない 敷金で損しないために入居時に契約書を確認する 敷金は保険のような役割がある 敷金は修繕にあてられる費用 敷金とは、部屋を借りている間にキズや汚れがついた場合・家具や設備が壊れた場合の修理・交換にあてられる費用です。 退去時の原状回復費用として使われるケースが多く見られます。 故意や過失による部屋のキズや汚れなどを元の状態に戻すための修繕費用ですが、煙草のヤニによるシミや結露を放置した末のカビなど、普段の生活の中でできたキズや汚れでも負担しなければならない場合があります。 原状回復費用を差し引いたあと、余った敷金は返金されます。 家賃の支払がない時に敷金が使われることがある 家賃滞納が起きた場合の補填として敷金が使われることがあります。 退去時に家賃の未払いがあり、支払えない・回収できないといった場合には敷金から差し引くことができます。 ただし、入居期間中の未払い家賃との相殺は通常行われません。 敷金から未払い家賃や原状回復費用が差し引かれたあとに不足があれば、追加で支払う必要があります。 敷引とは 敷引(しきびき)とは、賃貸借契約時に保証金から一定金額が差し引かれる仕組みのことで、家賃滞納の補填や退去時の原状回復費用として差し引かれます。 主に関西地方で見られる独特の商習慣で、敷金と違い退去時には返金されない費用です。 敷引きの名目は退去した物件の修繕費用となっていて、部屋をきれいに使用していて原状回復費用がほとんど掛からなかった場合でも契約時に取り決めした敷引き額は変わりません。 部屋の使用状況があまりよくなく、修繕費用が敷引の金額以上になった場合は別途請求される可能性があるので注意が必要です。 礼金は大家さんへの謝礼金 礼金とは、部屋を所有する大家さんに対してお礼の意味として支払うお金のことで、返金されないのが一般的。 法律で決められているものではなく、「家を貸してくれてありがとう」という感謝の気持ちとして支払われていました。 現在はお礼という概念はなくなりつつあり、本来の意味での礼金ではなく慣習だけが残っているようです。 なお、公的機関が貸し主となっている物件の場合は礼金不要です。 敷金の相場は家賃の1~2ヶ月分 国土交通省がまとめている「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、敷金の設定金額は家賃の1ヶ月分がもっとも多く、次いで2ヶ月といった調査結果がでています。 家賃の1~2ヶ月分が一般的な相場といえるでしょう。しかし、物件や地域の慣習によっては大きく異なってきます。 例えば、東京では敷金・礼金が家賃の1~2か月分に設定されているケースが多くありますが、礼金がない代わりに敷金を4~5ヶ月分負担するといった地域もあります。 関西地方には保証金・敷引といった独特な商習慣もあり、敷引は敷金と違って返金されない費用となっています。 これらの仕組みや金額は地域によって変わってきますので、事前に周辺エリアの相場を確認しておくほうがよいでしょう。 また、国土交通省住宅局が定めた「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によって敷金が定義されたことで原状回復費用の範囲が明確となり、近年では敷金ゼロ物件が増加しています。 これまでも敷金の返還に関してトラブルが多発しているため、敷金を廃止することで回避しようとする動きが出てきています。 敷金で原状回復費用を補填するよりも、退去後にクリーニング代として請求するほうがトラブルを回避しやすいという考え方です。 その他にも、賃貸住宅の需要が高まっていることから入居者を集めるために敷金の減額や敷金をゼロにするといったケースがあります。 保証会社の利用や更新料の支払いなど、他の費用や条件を設定することでリスクを回避していることも敷金ゼロ物件が増えてきている理由です。 ※参照:国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」 ※参照:国土交通省住宅局「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン|再改訂版」 敷金は返ってくる場合がある 敷金が返ってくる事例 経年劣化や通常消耗した設備については原則貸し主が負担します。 建物の構造により発生したものや自然災害により発生するものも負担の対象となっています。 ・網戸や障子の張り替え・テレビや冷蔵庫の背面の壁にできた電気焼けによる黒ずみ・タンスや家具などの設置跡・壁に空いた画びょうやピンの跡・耐用年数が過ぎた機器の交換・鍵の交換(破損・紛失のない場合)・フローリング・壁紙の日焼け 敷金が返ってこない事例 故意や過失による汚れやキズは入居者の負担。 適切に管理・保存して貸し主に返す義務を怠った場合や、通常の使用方法に反する使い方をして修繕の対象になった場合も支払いが発生します。 ・キャスター付きの椅子によるへこみ・タバコのヤニ汚れやにおい、焦げ跡・壁に空いたくぎ穴やねじ穴・台所の油汚れ・冷蔵庫下のサビ・長期間手入れを怠ったことによる水垢やカビ・窓の閉め忘れにより雨が吹き込んでできたフローリングの色落ち・飲み物、食べ物をこぼした際掃除を怠りできた壁や床のシミ・落書きなどのキズや汚れ・ペットなどのひっかきキズ 経年劣化や通常消耗など原状回復の認識違いがあったり故意や過失の判断が難しかったりする場合、特約に関することなどはトラブルに発展する可能性があります。 原状回復費用に大きく影響しないよう、事前に確認しておきましょう。 敷金ゼロの賃貸物件には注意が必要 退去時にクリーニング代・修繕費を徴収する 敷金がゼロの物件はクリーニング代や修繕費用を退去時に支払う必要があるので、引っ越し費用以外の持ち出しが発生し、金銭負担が増えます。 前もって家賃の1~2ヶ月分を準備しておくと安心でしょう。 家賃への上乗せや短期解約違約金が設定されている 退去時に必要となる修繕費用を回収するために、家賃に上乗せしているケースがあります。 その他、契約期間満了前に解約した場合には「短期解約違約金」が請求される可能性があるので注意が必要です。 周辺エリアの家賃相場や解約金の金額がいくらになるかなどを事前に確認しておきましょう。 入居者がなかなか決まらない 日当たりが悪い・築年数が古い・駅から遠い・駐車場がないなどのマイナス条件がある物件はなかなか満室になりません。 そのため、敷金をゼロに設定して空室状況を改善しようとしているケースがあります。 敷金で損しないために入居時に契約書を確認する 入居時には契約書の確認を必ずしておきましょう。 聞き慣れない単語や難しい不動産用語が多いので理解するのが面倒に感じるかもしれませんが、内容を十分に読み込んでおくことがトラブル防止に繋がります。 契約前の重要事項説明は、賃料や解約・違約金・部屋を使用するうえでの条件など、特に大切なことを入居予定者に説明するものです。 わからないことや契約書と重要事項の内容が食い違う点があれば、遠慮せずに質問してください。 敷金返還に関係する特約がどうなっているかも必ず確認しましょう。 入居・退去時には部屋の状態を確認し、写真や動画で記録しておけばトラブル防止にも役立ちます。 物件をお探しの方はこちら 監修者名 テクトピア編集部 プロフィール テクトピアは、賃貸マンション・アパート建設で地元から厚い信頼を得る株式会社クラストの不動産賃貸課です。RC造を主体とした堅牢で耐震・耐火性に優れた建物を提供し、デジタロックなどの先進設備で安心・快適な暮らしを実現。首都圏・東海・関西エリアに3万件超の管理物件と約20店舗を展開し、24時間体制で入居者をサポートしています。 有資格者が在籍するテクトピア編集部が、不動産実務で培った知見をもとに本コラムを監修しています。 資格一覧 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸住宅メンテナンス主任者、少額短期保険募集人、土地活用プランナー 監修者情報はこちら あわせて読みたい 新着記事 お部屋探しの人気記事 引越し~入居の人気記事 暮らしのコツの人気記事 エリアから探す 駅・路線から探す テーマから探す 建物一覧 一覧へ戻る










